2012年07月16日

志度寺本尊「十一面観音」の御開帳 〜志度のルーツを鑑みる〜

DSC_0066.JPG

本日7月16日快晴の中で志度寺の本尊御開帳が行われました!

ところで志度寺・さぬき市志度・旧志度町の「志度」という地名、その由来をご存知ですか?
DSC_0068.JPG

【前回の記事】
明日は志度寺の本尊御開帳!見どころお教えします♪ http://sanuki-asobinin.seesaa.net/article/281139369.html


DSC_0070.JPG

志度寺での年に一度の本尊御開帳。
四国八十八箇所霊場最古のお寺とも言われる志度寺の開基ともなった本尊「十一面観世音菩薩立像」ということもあり市内外からたくさんの方が拝観に訪れていました。

DSC_0074.JPG
10時から御経とご真言を唱え、インドで信者様が来てくれたことの喜びを表現する儀式・散華(花びらを模した紙を散布する)を行い拝観者をもてなしていました。

DSC_0077.JPG
散華の花びら(華葩)を手にした子どもたち。うすい金色で一枚一枚に花が描かれています。

今年、散華の花びらを手にしていたご家族は毎年岡山から志度寺の本尊御開帳におとずれているんだそう。

今日使用したものとは違いますが、うるう年を記念し香川県の四国八十八箇所霊場納経では納経くださった方に散華用の色紙をプレゼントしているそうです。

DSC_0080.JPG

ご本尊のある本堂を巡回していくと、本堂の裏手に扉!
この扉の外からは本堂を覗くと本尊厨子の真後ろに描かれた、金色に輝く阿弥陀如来絵図が見えます。
御開帳と一緒に行われていた十六度市に訪れていたという小豆島の多くの方に向けて、開かれていた扉です。

DSC_0083.JPG

約30年前は十六度市に小豆島からもたくさんの方が行商や買い物のために訪れ、志度寺のすぐ裏にあった海岸に船を止めていました。しかし、その海岸も埋め立てられ、十六度市もお休みされていてます。
現在では、この扉だけが小豆島と志度との絆の証なのです。


さて、最初のお話に戻りますが、志度という地名。地名史の一説によると「死を渡る→死渡→志度」になったのではないかと言われています。
死を渡る=彼岸に渡るという蘇生信仰につながる観音信仰、つまり死後も人間を救済する観世音菩薩の信仰が「志度」という地名のもとになったというわけです。

その土地で、およそ1400年も前から大切に守られ続けている、志度寺の「十一面観音」は、まさに志度のルーツといえるのではないでしょうか?

そんな本尊御開帳は明日の13時までとなっております。副住職さん始め、志度寺の方が丁寧にご説明していただけますのでお時間あるかたは是非訪れてみてください。

志度寺本尊御開帳
17日13時まで(拝観料500円)
香川県さぬき市志度1102
TEL:087-894-0086




瀬戸内しまラジ!のオリーヴァー、志度寺と小豆島の秘密に迫ったようです♪
↓詳しくはこちら↓
瀬戸内・ほんまもん・さぬきの達人1(オリーヴァー) http://shimaradio.seesaa.net/article/280584570.html
瀬戸内・ほんまもん・さぬきの達人〜真相編〜(オリーヴァー) http://shimaradio.seesaa.net/article/280599651.html
瀬戸内・ほんまもん・さぬきの達人・・・追記(オリーヴァー) http://shimaradio.seesaa.net/article/281311447.html


BY はっとー
posted by sanuki-asobinin at 13:00| 香川 ☀| Comment(2) | 歴史・文化財 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
月日が経ちましたが、つい先日、このブログを発見しました。
遊びの達人DXに載っていることが、すごく嬉しく、写りは小さいですが、すごく大きな思い出として残ることができました。
一言、お礼が言いたくて、コメントしました。
有難うございます。
確か、来年はお遍路開創1200年ですね
^^v
末永い御社の発展を祈っております。合掌
Posted by 奈良の銭湯くん at 2013年07月01日 19:47
奈良の銭湯くんさん、コメントありがとうございます!
撮影にご協力いただき誠にありがとうございました。
何よりの励みになりますo(^-^)o

早いことでもう半月もすると志度寺本尊のご開帳です。ご指摘の通り来年は四国霊場開創1,200年の吉祥の年です!志度寺含め色々なイベントが行われる予定ですのです。またお会いできるときが楽しみです♪
Posted by あそ達スタッフ はっとー at 2013年07月02日 16:08
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: