2012年07月21日

日本一の桐下駄を履いて、志度の町を歩こう!!



 明治の終わり 東かがわで産まれた  DSC_0131.JPG

 砂山房太郎氏が 高松で修行をし、この志度の

 門前町で 下駄産業を始めました

 当時は 雑木で下駄を作っていましたが、日本一の産業を・・・との

 思いから、価値ある 桐の木に注目し、日本一の桐 新潟の小千谷市の桐を

 使い始めて 以来・・・


 大切に守られ 受け継がれてきた 伝統の品  「桐下駄」

  
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 今日は そんな桐下駄の歴史にふれてみたいと思います



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 昭和の良き時代の懐かしさが 漂う桐下駄工場

 「山西商店」さん

 「桐下駄工場が始まった頃、この辺りはまだ海。

 当時は 電車の沿線沿いに 多く桐下駄工場が立ち並び 志度を挙げての

 とても盛んな産業だった。桐下駄職人は300名ほどいた。

 おじいさんくらいの年齢の人で 『昔は下駄職人やったんや・・』 といわれる方も

 実は多いんです」

 と3代目のご主人 山西さん  

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  (十能いう道具で下駄の歯の間をすく、「すきあげ」という作業をされています)                     

 
 土地の整備に伴い 今の店舗に移動された今もなお、桐下駄作りの大切な部分は

 手作業で行い、大切に 伝統を守られています 昭和30年代には 機械も導入され

 ましたが、職人の手が添えられる機械たちもまた、 長い時間を超えて今なお動き

 続けています

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 特に有名な桐の産地でもない志度。 

 桐下駄産業が盛んになった理由には、

 ・志度が門前町として栄えていたこと、

 ・丁稚奉公に来られる人材が十分確保できるまちであったこと、

 ・弟子を囲い込まず、どんどんと独立させた結果、志度で開業する者が多かったこと

 ・京阪神という大きな商業地が近くにあり、さらに競合する地域が他になかったこと

 があげられます。


 さらに協同組合を立ちあげて、志度桐下駄の規格をつくり、どの工場やどの職人さんでも、

 同じ 質の良い桐下駄がつくれる
ようにした事から、まじめに働く下駄職人を守っていたのも

 素晴らしいアイデア。 

 
     
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  さくっ サクッ・・・と木の優しい音がします。

  桐の木というのは 木の中では一番軽く、柔らかいスポンジのような木・・・ 

  中にはたくさんの穴があり、空気を多く含むため 足で履いた時 ほんのりと 暖かいのです。 

  その分、吸水性も高く 長い間履いていても ベタベタ しにくいのです。 

  
  また、焼いて色を付けた後にぬる「いぼたロウ」も、とても貴重なもの・・・ 

  「いぼた」という木にやってくる虫「いぼたむし」が出す繊維「いぼたロウ」は

  桐下駄独特のやわらかで上品な艶やかさを産み、

  ニスのように吸収性を失うことがない天然の素材。

  これぞ、 日本の守るべき伝統の逸品ですね・・・

            譯蝉ク矩ァ・DSC_0219.jpgIMG_4447.jpg           
 
 今は嗜好品となってしまった 下駄・・・しかし、一度履くとその感触

 心地よさから、虜になってしまう人も多いそうです

 また、山西さんでは 桐下駄のメンテナンスも ずーと行って下さるので、

 鼻緒を取り替えたり下駄裏のゴムを取り替えたりしながら

 大切に履かれるのだそうですひらめき
 
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    香川の保多織や京都の錦織、フランスのシルクや山西さんお勧めの

    印伝柄など、自分の好きな鼻緒を選んで作ってもらうことができます

    オフシーズンの秋には、好きな布を持ち込んで自分だけの鼻緒をオーダー

    できるサービスもされる予定だそうです

    自分だけの オリジナル・・・・  ステキですねかわいい




     暑い夏・・・ 浴衣に着替え 桐下駄を履き 扇子で扇ぎつつ

      涼を感じてみたいものです・・・
  
   
 桐下駄 「 山西商店 」  譯蝉ク矩ァ・DSC_0230.jpg

 ※ 桐下駄体験あり 要予約 ひらめき

 さぬき市志度 5382-33
地図

 TEL/FAX 087-894-0306
  

  
  桐下駄の購入や鼻緒付け体験などをご希望の場合は
  一度、お問い合わせください


          
posted by sanuki-asobinin at 11:00| 香川 ☁| Comment(0) | 達人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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