さぬき市無形民俗文化財 精霊踊り
「おかえりなさい」 の気持ちがこもった 踊りです
今も大切に引き継がれている精霊踊り
昔は津田、鶴羽の墓地で 当たり前のように皆が集い踊られていた踊りです
精霊踊りとは、もともとお盆に帰ってくる先祖の霊を迎え、楽しんで帰ってもらうと
いう供養の意味がありました その為、当時は初盆を迎える人のお位牌をさらしに
巻き、背中に担ぎ、白装束で踊ったそうです
人は一人ではなく、先祖代々受け継がれてきたものだという事を感謝し
今を大切にし、命を大切にする・・・供養とは 「現世の者が精一杯生きる事」
なのではなかろうか・・・という事を この踊りを通して教えてもらった気がします
しかし、S50年には、この踊りを踊る人がほとんどいなくなり
踊りを知る人もほとんどいなくなってしまいました 「それではいけない!!」と
地域の人が立ち上がり、墓地での精霊踊りを、小さい所から復活させ
平成元年には、当時の旧津田町が 町の文化財としました
平成14年 さぬき市合併により、現在は市の無形民俗文化財となっています
しかし踊り手は減る一方・・・ 次の世代につなごうと、鶴羽幼稚園園児に
この精霊踊りを伝承し、その保護者も巻き込みながら 踊りを守っています
その取組も9年目・・・ 始めた頃に5歳だった子どもたちが今は中学2年生に
なっています
踊りはとてもゆっくりとしていて素朴でぶっきらぼうな感じ・・・
けれど、すべての盆おどりの原点は 先祖の霊を大切にするこの
精霊おどりが原点なのでは・・・と保存会の方はおっしゃいます
この踊りの素晴らしさは 「地方」(じかた)といわれる唄い手さんや囃子と
よばれる合いの手 そして太鼓・・・と すべて生の演奏がなされているところ・・・
もちろん練習の時もすべて 生唄です 地方さんはもう20年以上も唄われている
ベテラン
やはり この地方さんを育て 引き継ぐことが一番難しいところだそうです
地方さんの唄と踊りを見ていると 胸に熱いものがこみ上げてきました
8月18日の津田まつりでは 鶴羽幼稚園の子どもたちと その保護者が
白い衣装を着て 踊ります もちろん 地方さんたちの生の演奏です
この踊りを見せて下さった 民謡研究会 精霊踊り保存会の方たちは
8月19日 日曜日にサンポートで行われる 民謡まつり・10月の第3日曜日に
開かれる うのべ山の古墳まつりなどに参加されます
津田のすばらしき文化財を 私たちも知り、大切にしていきたいですね・・・
BY のっきー
8月19日 日曜日にサンポートで行われる 民謡まつり・10月の第3日曜日に
開かれる うのべ山の古墳まつりなどに参加されます
津田のすばらしき文化財を 私たちも知り、大切にしていきたいですね・・・
BY のっきー