さぬき市のイノシシ駆除の最前線

つづいて訪れたのはさぬき市前山地区の山林。
ここにも今日檻に捕まったばかりのイノシシがいるとのことで引き続きさぬき市南部猟友会の皆様に案内していただきました。
そこにいたのは…
はっとーのそっこー讃紀行・さぬき市”猪”突猛進 http://sanuki-asobinin.seesaa.net/article/288068662.html
生まれて二ヶ月ほどの、イノシシの子ども=うり坊×4です
ウリボーたる由縁、瓜の表面のようなシマシマもまだ残っていますね〜
大きさは猟について来ていたミニュチュダックスのカンパチ君よりも少し小さいくらい。
この子達めちゃくちゃ可愛い…
この日は偶然うり坊を引き取りたいというお話があり、ペットとして貰われていきましたが、
どんなに可愛くて小さくても、こんな幸運な依頼がない限りは処分される運命にあります。
可哀想!!
動物愛護の精神に反する!
そう思ってしまう気持ち、よくわかります…。
しかし、イノシシが今までしていたことを考えるとそうは言っていられないのです。
このうり坊たちが捕まった前山地区は里山の豊かな農村地帯。しかし、ここでもおよそ20年前からイノシシ被害が急増。
一年かけて大切に育てていた作物のほとんどが食べられてしまい、その年の収穫は0という農家もだんだんと増えて行ったのです。
そして、そんな年が何年も続き農家として生活できなくなった方は次々と離村。
前山地区ではイノシシ被害で住み慣れた家を泣く泣く手放し地区を離れ、まるごと人がいなくなってしまった集落もあるといいます。
取材途中でもイノシシに全て掘り返された畑が…
イノシシの被害はふるさとにとって、死活問題。
イノシシは年齢とともにどんどんと大きくなり、その体に見合う大量のエサを求めます。かわいそうですが野放しにしておけば、被害は膨らむばかりなのです。
山イノシシの寿命が4・5年なのも、猟友会の方が体が大きくなる前にイノシシをエサでおびき寄せて罠や檻で捕まえて駆除をしているから。
その為にはやはり、駆除という形でイノシシを防いでいくことは生活を守る為に必要不可欠なのです。
しかし、さぬき市のある地区はそんなイノシシ被害を駆除だけではなく、別の方法でも防いでいこうと全国に先駆け動きだした自治会があるのです。
そこでは駆除されたイノシシを私たち自身で生かす=イノシシを食べる!
ことにも最高に力をそそいでいました!
はっとーのそっこー讃紀行・さぬき市”猪”突猛進『いのしし肉☆れぼりゅ〜しょん編』に続く