前回まで農村をあらすイノシシの被害とイノシシ駆除の現場をおっかけましたが
駆除だけに頼らず、
農村全体で総合的にイノシシ被害撲滅を全国に先駆け、
香川で初めて本気で動き出してた自治会がさぬき市にあるんです!
もちろん駆除だって、本気!
怖いイノシシを美味しいイノシシ肉に変身させてくれます(〃∇〃)
貴方の猪肉概念を変えますよ!
【前回の記事】はっとーのそっこー讃紀行・さぬき市”猪”突猛進『うりぼーへの恋編』 http://sanuki-asobinin.seesaa.net/article/288069670.html
25日にお大師山での火祭りも行われるさぬき市大川町田面にある豊田地区は平成7、8年頃からイノシシの被害が急増、
しかし、それではいけないと豊田自治体全体が動き出したのが平成18年。
これまでの駆除だけの対策ではなく、
駆除(イノシシ猟で獲まえる)
手入れ(イノシシのターゲットになっていた休耕田を減らす)
防除(イノシシを電気柵やワイヤーメッシュで畑への侵入を防ぐ)
イノシシ対策の総合的な3本柱の対策を自治体全体で行っていきました。
イノシシ被害で耕作を諦め、またイノシシに好き勝手荒らし放題だった休耕田に再び作物を植え、
人の手が入ることで臆病なイノシシの足を遠のけ、(南川の桑畑をお母さん達が手入れすることで、猿害被害対策になっているというお話と同じ!)
復活させた畑や山に包まれた自治会の周囲辺にイノシシや猿の侵入を防ぐ約8キロメートルの電気柵を張り巡らせました。
電気柵は特許を取ってしまうほど効果抜群で、地名の通り『豊かな田』が戻ってきたのです!
休耕田の復活、電気柵、
そして駆除にだって、手は抜きません。
豊田自治会の多田正一さんはイノシシ肉の直売店『山おやじ』を作り、
自宅を改造して作った肉処理場でイノシシ肉を加工販売しています。
山おやじのいのしし肉は今までのイノシシ肉の常識を覆します!
イノシシ肉といえば、ボタン鍋のように味噌をたっぷり入れてにおいを消さないととても食べれないとお思いではないですか…?
山おやじのイノシシ肉は全然臭くない!
なぜかというと、山おやじの肉は温度管理と血抜き処理がしっかりと行われているから!
特に血抜きは従来の3倍の手間をかけるんだそう。
ここまですすから、肉の獣臭さは豚や牛と変わらないほど抑えられます。
真空チルドパックで販売していますので、肉の品質落ちませんよ!
脂身も鳥・豚牛に比べてしつこくないのも魅力の1つです。
多田さんの奥さんも
「まさか自分の家が肉屋になるとは思ってみなかったけれど、売る肉がイノシシ肉じゃなかったらこんな主人に協力しなかったと思う。それくらい他の肉にはない美味しさがある」
と仰ってるほど。
気になるイノシシ肉のお値段ですが、
各部位肉 300円/100グラム当たり
カレー用ブロック肉 200円/100グラム当たり
オチ肉 80円/100グラム当たり
2、3日前に電話予約をオススメします(山おやじ 電話:0879-43-3859)
気になるのは…スーパーの豚肉よりお手軽な
オチ肉 80円/100グラム当たり(ほんと安い!)
オチとはいわゆる切り落とし。
カステラでたまに安く販売される端の部分のようなもので、質は300円/100グラムの肉と変わりません
オチにする端の肉がなくても、予約があればこの値段で御用意しますとのこと…
本当はこれだけ美味しいイノシシ肉なんだから、
皆に食べてほしいという気持ちだけで販売されています。
美味しさの違いは食べてみないとわかりませんものね
というわけで大変優しい多田ご夫妻…イノシシカレーを作っていただきました

次回はこのイノシシカレーとイノシシ肉のおいしいレシピをご紹介します〜
次回記事はこちら
山おやじ
香川県さぬき市大川町田面1919−3
TEL/FAX:0879-43-3859
不定休
(2、3日前に要予約)
※イノシシ肉直売店『山おやじ』さんは県道10号線と長尾街道が交わる最後の交差点・田面交差点信号を南に曲がり、800メートルほど進んだところにあります。
より大きな地図で 山おやじ を表示
おまけ:山おやじ・多田さんのおうち裏にはヤギがいます♪(勿論これも獣除けの対策の1つ!)
おとなしくて可愛い夫婦ヤギで、メスのヤギさんは現在妊娠中。イノシシ肉を買うついでに覗いてみては?o(^-^)o