- これからお遍路を巡る為の知識がほしい。
- 四国八十八箇所霊場にてお接待の優しい心にお返しをしたい。
- 近くの札所のお寺について自分が何も知らないことに気づいた。
- さぬき市に住んでいるからには、お遍路について嗜んでおきたい。
- おへんろの歴史を探りたい。
- おへんろつかさのメンバーのように楽しくお遍路を案内できる人になりたい…
…などなど、
『おへんろを知りたい!』
皆様が一同に介した「平成24年度おへんろつかさ養成講座」がはじまりました。
※『おへんろつかさ』とは… さぬき市には四国霊場88ケ所の結願所「大窪寺」を含め、第86番「志度寺」第87番「長尾寺」の3か寺があります。歩きへんろの宗教的指導者を「先達さん」と呼ぶのに対し、歴史ある3か寺を中心におもてなしの心で我がまち「さぬき市」の文化・歴史などを発信する観光的ガイドを行う人材を『おへんろつかさ』(おへんろをつかさどるの意)と命名しました。
「おへんろつかさの会」主催まちあるき。ルンルン♪シリーズ
→ルンルン♪上がり3か寺逆打ちへんろ
→ルンルン♪ 名月と志度寺無染
→ルンルン♪志度寺開祖の謎
9月9日、おへんろについて知りたい理由はそれぞれですが地元愛と熱意とお接待の心を持った受講生たちがさぬき市前山にあります「おへんろつかさ交流プラザ」に集まりました。
今回は全6回ある養成講座の記念すべき1回目となります。
講座は今回で6年目、第6期おへんろつかさ養成講座受講生となります。
まず、最初に講義をしてくださったのは
権大先達の櫻谷和香氏『おへんろの心構えについて〜楽しくなければへんろじゃない〜』
権大先達とは先ほど触れた先達を長年続けられた方にした与えられない称号の1つ。
櫻谷さんは先達とあわせて、おへんろつかさ養成講座の第一期生でもあります。
おへんろとは何か、お遍路さんを迎えたり案内するものにとって必要なのは何かについて自らの経験を織り交ぜながら、わかりやすく解説してくださいました。
お遍路さんと交流する際に一番大切な行いは
『無畏施』=人の心から恐怖を取り除いてあげること。
お遍路さんは自分の癒しだけではなく切実な願いや供養など様々な理由を持っています。そんなお遍路さんのお話を聞いてそのお遍路さんと同じ気持ちになって喜怒哀楽の気持ちを共有して、心から不安や恐れを取り除いてあげる。
そのコミュニケーションがお遍路を案内する先達さんやおへんろつかさにとって一番重要なことなんだそうです。
お遍路さんだけではなく、現代社会において『無畏施』の心は人と交流するために最も重要なことかもしれませんね。
つづいては、おへんろ交流サロン内にあります「へんろ資料展示室」にてお遍路の史料を見ながら初心者にもわかる!おへんろ教室です。
説明いただいたのはおへんろつかさの会のメンバーの前田義秀氏。
さて問題です。お遍路さんが巡る四国霊場88ヶ所、なぜ88という数なのでしょうか?
正解は…(反転すると答えが出ます♪)
「男の厄年42歳+女の厄年33歳+子どもの厄年13歳=88」それぞれの厄年を足すと88となることから災いから逃れようとした。めでたくて生きるために重要な『米』の文字を分解すると『八十八』になるころから吉数とされた。など諸説あり。
他にも、
お遍路の『へんろ』ってどこから来たの?
空海はどうして偉いの?
なぜ四国霊場八十八ヶ所のお寺は『札所』と呼ばれるの?
おへんろを順番通り時計回りにめぐる『順打ち』、反対に回る『逆打ち』の「打ち」ってどういう意味?
なんて、
「知ってるつもり」だったお遍路の疑問をわかりやすくユーモアたっぷりに教えてくれます。
前田さんがいつも手に持つA4ファイルには遍路の「なるほど」がいっぱい詰まっています。
こんな風にお遍路を語れたらかっこいいですね!
続いての講座は香川大学名誉教授 木原溥幸氏による『江戸時代のへんろ』
文献に残る最古のお遍路から四国霊場八十八カ所の形が作られた江戸時代までの歴史を事細かにお話してくださいます。
その内容の濃さは大学の講義顔負けです。
記録によれば遍路の歴史は平安後期、『今昔物語』に修行の地をして伊予・讃岐・土佐・阿波を巡る僧の一節があるんだそう!
江戸時代には88ヶ所と札所番所は決まっていたものの自分の行きやすいところから巡っていくのが一般的だったなどお遍路の以外な歴史に受講者は目を丸くしていました。
第一回目の全講座を終え、受講生全員が簡単な自己紹介と
「前山をよくする会」のお母さん方からうどんとちらし寿司のご接待を頂きました!
こんなところでも息づくさぬき市の接待の心に感動!!
さて、次回のおへんろつかさ養成講座は
志度寺にて!
志度寺の住職・十河章氏による現地研修とボランティアガイドの大ベテラン・近藤敬司氏による観光ガイドの手引きを教えてくださる予定となっております♪
おへんろつかさ養成講座お問い合わせ先/さぬき市観光協会事務局(さぬき市商工観光課内)TEL:087-894-1114
posted by sanuki-asobinin at 15:21| 香川 ☁|
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