2012年12月07日

生産量No.1!さぬき市鴨庄の『オリーブぶり養殖』に出会った〜♪【水揚げ&出荷】


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緑に輝くデカイやつ!一体、何者!?

その名も『オリーブぶり』!!!


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『オリーブぶり』とは、香川の県木であるオリーブの葉っぱの粉末を混ぜ込んだエサを、出荷前に20日以上食べさせた養殖ぶりのこと。

そんな「オリーブぶり」が昨年の春に商標登録され、今まさに出荷のピークを迎えているのをご存知ですか?


ハマチが大きくなればブリになることは皆さんご承知の通り。 
現在全国的に人気上昇中の香川のブランド魚『オリーブハマチ』。
そのオリーブハマチが、より一回り大きくなったお兄さん魚が『オリーブぶり』なのですぴかぴか(新しい)


そして今、出荷されているオリーブぶりの2/3以上が、実はさぬき市鴨庄の漁師さんたちによって養殖されているのですexclamation×2


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そんな意外に知られていないオリーブぶりのことをお届けすべく、さぬき市鴨庄で行われているオリーブぶりの水揚げ&出荷の様子を見せていただきました!
水揚げに向かう船は12トンの漁船。とっても大きなクレーンと作業台のような機械が乗っています。



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そして、今回船でオリーブぶりのいけすまで連れて下さった中川浩行さん。
オリーブぶりは今年は香川県全体で約3万匹の出荷予定となっており、そのうちさぬき市鴨庄産のオリーブぶりは約2万2千匹!
鴨庄で養殖を初めて21年という中川さんは、1万7千匹もののオリーブぶりを出荷しています。

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さて私たちは、さぬき市鴨庄の新開漁港を朝6時出港〜。
12月の始めということもあってまだまだ日の出前。
そして海の上は想像以上に寒いがく〜(落胆した顔)


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中川さんは12月末まで、寒い中でもほぼ毎日この時間にオリーブぶりの水揚げをおこなっています。


中川さんがオリーブぶりの養殖を始めたきっかけはなんですか?
「最初一年目作ってみて、自分が食べても美味しかったけんのお。

そういう魚を作ったら売れると思ったしオリーブは反響がいい、流れが変わってきてる。」



以前は、鯛やカンパチも養殖していたという中川さん。現在はオリーブぶりの養殖一本!
お客さんのニーズや市場のトレンドにあわせて、養殖のスタンスも変えてこられたんです。

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さて、オリーブぶりの養殖いけすがあるのは、さぬき市鴨庄の大串半島目の前。
新開漁港から船で2、3分ほどでたどり着きます。

大串半島を見ると、大串温泉のあったグリーンヒルが見えました目

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オリーブぶりのいけすは正方形で縦横12メートル、深さが6メートル。
この中に6000匹のオリーブぶりが養殖されています。


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水揚げは一人の力では到底出来ません。
水揚げのために人を雇ったり、鴨庄の漁師さんの協力を得て、作業が行われます。

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オリーブぶりの水揚げはまず大勢で網を船側に寄せて、ぶりを海面近くまで追い込みます。


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そこに中川さんが操る巨大網が登場!


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だいたい30匹ずつ、オリーブぶりをすくって持ち上げていきます。


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作業台の上でオリーブぶりとご対面〜!
お腹のハリ感だけでもう美味しそう笑)


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実はこの作業台の先には魚の自動〆機がついています。
オリーブぶりを頭から流していくことで、機械が自動で〆(しめ)てくれるんです。
これは鮮度保持のための大切な作業の一つなんですよ。

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とれたてオリーブぶりを触ってみると、肌はプリップリですべすべ。鱗らしきものがありません。
そして意外とどじょうのようにヌメヌメしていたことにもびっくり!

生きている魚の生命力をひしひし感じました。

5キロ以上あるオリーブぶりは、好き勝手に跳ね回っていて押さえ込むだけでも至難の業あせあせ(飛び散る汗)



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同じようなオリーブぶりのいけすが2列450メートルに渡って並んでいます。
今日このいけすを水揚げしたら、次は隣のいけすと日々ローテーションしているんだそう。

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夜も明け、水揚げ作業終了。
この日は450匹のオリーブぶりを水揚げしました!


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陸にもどって、休む暇もなく出荷用の箱づめ作業をしていきます。


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夜が明けて、やっと自分たちが乗っていた船の全貌が見えました(笑)
牡蠣の水揚げの時の船に比べると3倍はあるでしょうか?

【牡蠣の水揚げの様子はこちら】
空から牡蠣が降ってきたぞー!!【カキ焼き わたなべ11/1牡蠣料理スタート】 http://sanuki-asobinin.seesaa.net/article/298877674.html

カキ小屋密着!美味しい牡蠣が食べられるまで【カキ焼き わたなべ11/1牡蠣料理スタート】 http://sanuki-asobinin.seesaa.net/article/299015751.html


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オリーブぶりの専用箱。この箱につめられて市場に卸されます。
発泡スチロール製でオリーブハマチの箱より一回り大きく、6キロのオリーブぶりがすぽっと入るように作られています。

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船から、オリーブぶりがどんどん下ろされます。

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そして、そのまま一匹ずつ箱詰め。規則正しく並べていきます。
そのまま、流れ作業でトラックに積み込んでいきます。

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ベルトコンベアーの途中に現れるのは、体重計。
オリーブぶりと呼ばれる大きさの条件、5キロ以上であるかを計測する必要があるんです。

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計測すれば、箱に重さを記入しています。
5キロ未満のものでもオリーブはまちにはなりますので、なんとも贅沢な選別ですぴかぴか(新しい)
しかし、ほんんどのぶりが一定して5キロ〜6キロ代。中川さんたちの養殖技術の高さが伺えます!

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規定の重さをクリアすれば、香川県産をあらわす漁連フィルムをかぶせます。


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そして大量の氷どばー!!
魚は鮮度が命です手(チョキ)

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そのまま出荷用のトラックにのせられていくオリーブぶり。
ここから直接高松市内の市場や県外に発送されます。
オリーブぶり、東京の市場なら5キロあたり4000円〜4500円で買い取られているんだそう。


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つぶらな瞳のオリーブぶり。

年末年始、おせち料理で『ブリの照り焼き』が大活躍する季節!
全国各地でさぬき市鴨庄のオリーブぶりが大活躍しますよー(長音記号2)ー(長音記号2)るんるん




しかしなぜ、さぬき市鴨庄で大規模にオリーブぶりが作られるようになったのでしょうか?
次回は香川県漁連の方に、この謎について迫ってみますグッド(上向き矢印)ぴかぴか(新しい)

【なぜ鴨庄でオリーブぶり?】オリーブハマチ&ぶりの秘密と美味しい食べ方教えます! http://sanuki-asobinin.seesaa.net/article/305749459.html

posted by sanuki-asobinin at 23:00| 香川 | Comment(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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