2012年12月08日

【なぜ鴨庄でオリーブぶり?】オリーブハマチ&ぶりの秘密と美味しい食べ方教えます!


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昨年商標登録されたばかり、オリーブハマチ兄弟分の新しいブランド魚『オリーブぶり』exclamation

そのオリーブぶりがさぬき市鴨庄で作られるようになったいきさつを
香川県漁連一のダンディな岡谷譲二さんにお話をうかがいましたぴかぴか(新しい)


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前回、日本で最も出荷しているさぬき市鴨庄のブランド魚『オリーブぶり』の水揚げと出荷風景を取材してまいりました〜

生産量No.1!さぬき市鴨庄の『オリーブぶり養殖』に出会った〜♪【水揚げ&出荷】 http://sanuki-asobinin.seesaa.net/article/305746026.html


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ハマチやぶりの養殖といえば、東かがわ市で行われているものと思いがち。
なぜ、さぬき市鴨庄でオリーブぶりをこんなに多く養殖出荷するようになったのでしょうか?

高松市北浜町にある『香川県漁連』で聞いてきました!


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香川県かん水養殖漁業協同組合、岡谷譲二さん。
香川県で海水を使い養殖する魚「ハマチ」「カンパチ」「マダイ」などを広めるために全国を飛び回り活動しています。
岡谷さん自身もさぬき市鴨庄で漁をされていたり今も出荷を手伝う、生粋の漁師なんです。

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1928年、東かがわ市引田の安戸池で、世界で初めてのハマチ養殖が成功しました。
香川県は養殖界のパイオニアなんです!

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そんな香川県かん水養殖漁業協同組合で今一番、注目されてる魚が『オリーブハマチ』

オリーブハマチとは小豆島で生産されたオリーブの葉を粉末に加工したエサを20日間以上与えた養殖ハマチのことをいいます。
オリーブハマチは香川県4地区(引田、志度湾、庵治、直島)で生産され、10〜12月の3ヶ月の期間限定で全国に出荷されています。

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そしてそのオリーブハマチを大きく養殖させ、出荷しているのが『オリーブぶり』なのです。


岡谷さん「オリーブハマチがおかげさまで大好評、出荷量が年々5万匹ずつ増えています。

そんな中で大きく育ったハマチもオリーブハマチとして販売していたのですが

『オリーブハマチではなくオリーブぶりとして名前をつけて販売したほうがいいのでは?』

という声があがってきたんです。」


なぜ、オリーブぶり??
岡谷さん「香川ではぶりよりハマチのほうが馴染みがありますが、全国的にはぶりのほうがメジャーなんです。

『ハマチ』が大きく育てば『ぶり』と呼ばれるようになるのですが、地域によっては小さいぶり=ハマチを『早生鰤』として出荷されていたりもします。

それなら、オリーブハマチをより大きく育て『オリーブぶり』という新しいブランドを作ろうということになりました。」



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『オリーブぶり』と名乗れるブリの条件はオリーブハマチとほぼ同じ。
違うのは、重さだけです。
しかし、大きく育てることが養殖においてとても難しいのです。

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オリーブぶりの出荷と水揚げを手伝う岡谷さん。


魚を大きくするのは難しい?


岡谷さん

「瀬戸内海の海水温は夏場は26度くらいまで上がり、高水温の中で魚を成長させるのは難しいんです。

 そんな中でも魚を成長させるためには、餌の配合、給餌日数、給餌時間を考える努力をしなくてはいけない。

 また、大きさに差がない魚を作るために、小さい魚にも餌が行き届くように給餌時間を長くとったりしなくてはいけないから大変です。」



さぬき市鴨庄でオリーブぶりを多く生産することになった理由
岡谷さん「ブリを作るには魚を大きくする技術が必要。

鴨庄はオリーブぶりに携わる前から、ハマチ養殖に関しては過去の実績があることから声がけをした結果、
鴨庄でオリーブぶりを作っていただくことになりました。


岡谷さん「鴨庄は比較的養殖業が盛んで、歴史もまずまず古いんです。
志度湾の環境がいいことや、漁業許可の申請で貢献された企業もあり、かつては200件の養殖業者が存在していました。
現在もみんなで情報や意見交換をしながら、魚を大きくする技術を高めあっていて、
その技術は県内でもトップレベルにあると思います。



確かにオリーブぶりを出荷する中川さんの出荷風景をみせて頂きましたが、水揚げされた魚のほとんどが5キロ以上。
平均的な大きさに仕上がっていました。
養殖にピッタリの環境と高い技術を持った達人がいたから、さぬき市鴨庄で立派なオリーブぶりを出荷することが出来るのですねぴかぴか(新しい)


ひらめき最後に岡谷さんと中川さんにオリーブぶりの美味しい食べ方をおしえて貰いました!
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中川さん「オリーブぶりは出荷前20日以上オリーブの葉を粉砕してエサに与えることで魚の油臭さがなくなるんです。

ブリ独特の臭みがなくて、とても美味しいです。

 

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「それがよく分かる食べ方はやっぱり、刺身ですね。

 

 

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岡谷さん「この時期に、旬のぶりを贅沢に頂きたいなら間違いなく…

 

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ぶりしゃぶですね




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「ぶりしゃぶ」はブリのしゃぶしゃぶのこと。
鍋に水と昆布を入れて沸騰、そこにオリーブぶりを数秒泳がすだけ!

旨味がぎゅっと凝縮され、大根おろしの入ったポン酢でさっと頂けば、ほっぺが落ちるほど美味しいーー!!!

オリーブぶりはオリーブの葉に含まれる高い抗酸化作用によって肉質が酸化、変色しにくいのも特徴の一つ。

みんなで長い時間鍋を囲む時には、ぴったりのお魚なんですよ。



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↑のマークがオリーブぶりの目印です。

オリーブぶりは現在、香川県下のスーパーきむら、ムーミー志度店、ゆめタウン高松などで発売されています!


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他にもさぬき市志度・志度寺近くの和風居酒屋「むねとき」さんなどで食べることができます。ぜひ味わってみてくださいね!




居酒屋「むねとき」
香川県さぬき市志度5386-10【地図
TEL:087-894-8087


posted by sanuki-asobinin at 12:00| 香川 | Comment(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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