2013年03月22日
〜古墳ツアー番外編〜【古墳を守り続ける人】☆とーる化成会長に聴く☆
さぬき市に残る多くの古墳
「古墳とは・・・ その時代のお墓である」
大切な文化財としてだけでなく、お墓としてその霊を
弔う それが、守るということ・・・
今日、お話して下さったのは
株式会社とおる化成 代表取締役会長
「田口 徹」様
「お墓は、大切にするものでしょう?!大切にすると
その気持ちはちゃんと通じる!私も恩恵を頂いている
と思っているよ」
当たり前・・と話すことですが、だれにも真似ができません
田口さんが 守ってきたものとは・・・
大川町にある さぬき市指定有形文化財
「大井七つ塚古墳群」です
この古墳・・・25年前は まだ整備がされてなく、
「何かの古墳であろう・・・」という認識はあったものの
荒れたままの状態でした
ある時・・・この土地を買い、工場を建てたい・・という人が
現れたそう・・・ 田口さんは、「命はつながっている。
先祖代々のお墓と思い、絶対に大切にしないといけない」
その思いから、個人的資産によりこの土地を購入!!
1990年 今のような綺麗な古墳群へと整備されたのです
その当時、古墳整備にあたって、一緒に活動を進めて
いらしたのが「寺田」さん
「当時、務めていた小学校の6年生を連れて、よくこの
古墳へ見学に来ていましたよ。5月頃になると、大きな
桑の実がなるんです」
古墳を大切にするって・・・ こういう事なんだろう!
守るって・・・ こうして、次の世代の人達に知らせて
いかなくては ならないということ・・・
その為に・・・ 田口さんがもう一つ作ったもの
それが
古墳時代の人たちが住んでいた「竪穴式住居」の復元
子どもたちが 古墳だけでなく、より興味がわいて、見に来て
くれるものを・・・と考えたそうです
復元にあたっては、人間国宝であった岡山の茅吹き師を
招いての本格的な造りにこだわりました
「人の住む家だから・・・時々煙を出してないと
傷むからね・・・」
田口さんは、とおる化成の従業員さんたちと一緒に ここで
バーベキューも よくしたそうです
また、整備されてからの23年間、毎月東かがわ市の
釈王寺ご住職がお参りに来ているんです
これも、古墳を大切にする 田口さんの心遣いです・・
「お寺さんが 歩きやすいように・・・」
と、古墳の周りに 道も造りました
「人を思う」 その気持ちこそが 新たなる道をつくる
さぬき市に 多くの古墳が残るのは
こんな 「人よし」がたくさんあるからなのかも知れませんね
明日は、いよいよ「大井七つ塚古墳群」をご紹介します
BY のっきー
この記事へのコメント
コメントを書く