2013年03月14日

埴輪にハラハラ!海から見える偉さの証!【岩崎山古墳4号墳】


うのべ山古墳から古墳ツアーをスタートさせた私たち。次の古墳に向かいます車(セダン)車(セダン)車(セダン)

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今回も説明していただくのは古墳の達人、松田さんです。
写真は、副葬品の勾玉をみせてくれる松田さん。相変わらず素敵な笑顔!輝いていますぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)


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次に紹介していただく古墳は、うのべ山古墳から西に進み津田川沿いすぐそば。

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『岩崎山古墳4号墳』
です!
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岩崎山4号墳を上からみるとこんな感じ。
前方後円墳ですが、前方がまっすぐ伸びた手鏡のような形をしていますね〜!

さて問題!!

『手鏡型』の前方後円墳はいつの時代の古墳でしょうか〜〜〜!!!












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松田先生と行く☆さぬき市古墳巡りツアー!!【すぐにわかる!】古墳ポイント編☆ 

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正解は古墳時代前期(後半)の古墳でした!!

※古墳は前期・中期・後期があります→こちら

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岩崎山4号墳の頂上から見ても前方部がまっすぐと伸びていることがよくわかります。
前方部と後円部の高さもうのべ山古墳に比べると緩やかになっていて、うのべ山古墳より後の時代に作られたことがよくわかります。


岩崎山4号墳と名前が付いているように、この辺りには古墳が沢山あります。
うのべ山古墳周辺の古墳とこの岩崎山4号墳周辺の津田町の古墳をまとめて『津田古墳群』と呼びます!



では、その中で何故岩崎山4号墳に来たのか!?
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松田さん「岩崎山4号墳は、京都大学が発掘調査に来たこともある、マニアにはちょっと有名な古墳なんです

き、き、きょうとだいがく…

松田さん「岩崎山4号墳では、この辺りの古墳では見られない珍しい銅剣や勾玉、鏡などが出土しています。
特に鏡は斜縁神獣鏡と全く同じ形の鏡が大阪の古墳で見つかっていて、津田古墳群と関西圏(畿内)の古墳との深いつながりがあったことを証明する大事な証拠になっています


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確かに岩崎山4号墳からは綺麗な海を見るとこが出来ます!
うのべ山古墳も海がとっても近い古墳。なにか関係があったのでしょうか…?


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松田先生「いい質問ですね!うのべ山古墳や岩崎山4号墳のような古墳時代前期に作られた古墳は、”海”から見えること!がとっても重要な要素だったと考えられます。
渡来人や畿内の人々が瀬戸内海を渡っていくときに古墳をアピールできれば、それがすなわち権力のアピールにもなったのです」


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なるほど〜!
海×古墳=最強の自己PRポイント!
これは覚えておかなくっちゃ!


他にも、岩崎山古墳には面白い特徴があります。
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岩崎山4号墳は、香川と徳島独特のうのべ山古墳に代表される積み石作りと近畿やほとんどの大きな古墳で採用されている土作り
どちらの方法も取り入れるつつ古墳を作っています。これもとっても珍しいんだそう。



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松田先生「この積み石の周辺、『アレ』が結構見つかるんですよ」

といって地面を見つめ、なにかを探し始める松田先生。つくしでも探しているだろうか…

と思いきや!!

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松田先生「ありました!埴輪です!!」

えええええ!!!!埴輪って古墳時代に作られていたあの土器ですか!?


松田先生「円筒はにわの一部だと思います。『円筒はにわ』は古墳の周りに等間隔に置かれていた丸い筒状のはにわのことです。岩崎山4号墳が出来たときから置かれていたものの欠片でしょうね!見学しているとけっこう見つかるんです」


それを聞いて早速のっきー古墳探索!
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のっきー「あるかな〜?あるかな〜?」
松田先生「茶色っぽい欠片があれば埴輪か土器の一部だと思います」



のっきー「あ」
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「あった〜〜!!!」

お見事!のっきー、埴輪のかけらを発見!!

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松田先生「これは間違いなく当時使われていた埴輪の一部!釜を使わず埴輪を焼いていたので、茶色ぽくて柔らかな感触がしますよね

こんなに簡単に見つかるとは…!

のっきー「このかけらが、千年以上前の人が使ったもだと思うと…たまらない…!!

発見こそが古墳の真の楽しみ方なのかもしれません!
※もし埴輪をみつけたら持ち帰らずに元の場所に戻しておきましょうね♪





そして次に向かったのは富田茶臼山古墳!
あら?海から離れちゃった。。

松田さん「実は岩崎山古墳4号墳から富田茶臼山古墳まで、さぬき市の古墳の歴史は一旦途絶えてしまうんです」

えええええーーー!!(本日2回目)



続く


byはっとー



より大きな地図で 古墳の全てがわかる!?さぬき市古墳マップ を表示
posted by sanuki-asobinin at 19:21| 香川 ☀| Comment(0) | 歴史・文化財 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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