
さぬき市津田町鶴羽、旧鶴羽小学校。

平成22年閉校となった小学校にて、
新しい取り組みが始まっています♪
キーワードは津田古墳群!
さぬき市津田町鶴羽の鶴羽小学校も平成22年に津田小学校と合併し閉校となった小学校。
旧体育館は劇団プチミュージカルが使用しており、練習の時はおじゃまさせていただきました

そんな旧鶴羽小学校校舎では、
ある『取り組み』が始まっています!

それが、
さぬき市の遺跡&古墳の出土品の修復作業!
『さぬき市の文化財をもっと身近に見てほしい!』
古墳ツアーを案内して下さった松田先生が中心となり、旧鶴羽小学校では
今までさぬき市で出土してそのままになっていた土器やはにわ等の復元作業を行っています。
今まで発掘してそのままになっていた出土品のほぼ全てが旧鶴羽小学校に集められています。
廊下は運び込まれた出土品でいっぱいです!

出土品には細かく記号が付いており、
例えば上の土器のかけらには『SKM 89-014』と書いてありますが
S=志度町
K=鴨部
M=南谷遺跡
89=89年に発掘した
016=16
番
という意味。まだ志度町時代だった時に発掘されら土器がやっと日の目を浴びようとしています。

発掘された土器の欠片は丁寧に測量されます。


測量し、調査報告書をまとめれば一応発掘作業は終わりとなります。
しかし、旧鶴羽小学校で行われているのはその先にある修復作業!
こういった土器のかけらは、近くで落ちていた破片と合わせられて原型になんとか近づける作業をしていきます。
この作業が大変で、答えのないジグソーパズルを解いているようなもの。
全く繋ぎ合わせられなかったり、繋ぎ合わせても最終的に形にならなかったなんてこともしばしばなんだそう。
ある程度かけらがくっついたら、歯科用の石工でたりない欠片を補完し、実際の形に近づけていきます。
石工は歯科用なので、やり直しが可能。
もしかしたら後世に新しい発見があるかもしれない考古学においてやり直しがきくことはとても重要なことなのです。
その石工の上から絵の具で色をつけていきます。
この部屋はもとは図工室!なのでとっても作業向きの部屋の作りとなっています。

実にあざやか〜〜
絵の具の色はとっても自然で遠くから見ると本物そのものです。

現在は運び込まれた出土品の8割が修復作業が完了済み!
松田先生「早ければ今年度中、うのべ山古墳や岩崎山古墳などを含む古墳群=津田古墳群が国の指定史跡となります。
→うのべ山古墳の記事にジャンプ→岩崎山古墳4号墳の記事にジャンプ
今後、津田古墳群の情報発信基地として修復した土器を展示したり、史料を見ることが出来る場所として、旧鶴羽小学校の跡地を利用できればいいなぁと考えています
」
とのこと…!旧鶴羽小学校が津田古墳群の博物館として生まれ変わる日も近いかも!?
今からその時が楽しみですね♪
【おまけ】

出土品だけではなく、古墳や遺跡の石も並べられています。石を詳しくしらべればその石が採れた場所がわかりますのでとっても大切な史料となります。
posted by sanuki-asobinin at 23:56| 香川 ☁|
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歴史・文化財
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