大山牧場の乳牛は、あなたが多分思い浮かべただろう『白黒の牛』ではありません。
茶色で優しい目をしたジャージ牛たちです。
さぬき市大川町、のどかな田園の中にで〜んと現れる、大山牧場。
大山牧場は四国で唯一のジャージ牛だけを扱う牧場です。大山牧場のジャージ牛乳は四国地域乳質改善共励会最優秀賞を2年連続で受賞しています。高松市丸亀町にオープンしたお店を知っている人も多いのでは?
昭和24年に牧場を営み始めた大山牧場。当初ホルスタインで搾乳をしていましたが、昭和63年からホルスタインではなくジャージ牛のみを生育しています。
敷地内には牛舎のほかに大山牧場の牛乳を使ったパンと乳製品のお店、去年8月からはふれあい動物広場が作られ、さらに遊び尽くせるようになりました。
牛舎内も午前中なら自由に見学することも出来るんですよ。
そこで今回は大山牧場の取締役社長の大山育江さんに牛舎の中を案内していただきました。
牛舎の中で見えた牛。もちろん、全部ジャージ牛。
皆、目がくりくり。ちょっとずつ顔が違うの。
でもどの子も瞳の奥にはお母さんを思わせる優しい眼差しが見え隠れ。
大山牧場の牛たちは、『うしさん』と呼びたい愛嬌がある気がする(*´`*)
牛舎の中は心地よい音楽が流れます。これはミュージックシャワーといって、音楽を聞いた牛たちをリラックスして良い牛乳が沢山でるようになるんだとか。
牛乳がしぼれる搾乳牛は全部で23頭ですが、
大山牧場には搾乳牛以外にもたくさんのジャージ牛がいます。
これが大山牧場の大きな特徴。
乳牛は他から買い付けたものではなく、すべて大山牧場で生まれ育った牛さんなんです。
牛舎の脇ではまだお乳の出ない牛=育成牛がのびのびと放牧されています。牛舎にはへその緒がついた生まれたばかりの牛もいます。
この牛さん達が大きくなって搾乳ができるまでおよそ1年半〜2年かかっちゃう。
それでも大山牧場が育成にこだわるワケ。
それは、大山牧場の創始者でもある大山さんのお父さんの教え。
”自分たちが大きくした子牛が親牛になっていかほどになるか。それを見定めるのが、酪農の一番の醍醐味である”
大山さんはこの言葉を胸に約2年間ドキドキワクワクしながらジャージ牛を大切に覚悟と信念を持って育てています。全国でも珍しい牧場内のヨーグルトミルク充填・処理工場(ミルク工房)を作ったことも「自分たちがホルスタインではなく、ジャージ牛を選択したことに人生を賭ける」という覚悟の表れ。
「大山牧場の牛乳のテーマは『給食の牛乳』。子どもたちは毎日給食で牛乳を飲んでいる。
この重みを感じて、未来を担う子どもたちに責任が持てる酪農家でありたい」
と大山さんは仰ります。
通常の牛乳だと3.5%の乳脂肪分ですが、大山牧場のジャージ牛の乳脂肪分は約5%。乳脂肪と聞くと脂肪だけと思ってしまいますが、そうではありません。体を作るカルシウム、たんぱく質などの栄養分がより沢山含まれています。
大山牧場の乳脂肪は牛と未来の子どもたちへの愛情で出来ています。
GWは楽しい牧場と美味しい牛乳で、この愛情を一身に受け取ってみませんか?
【!注意!】
※大山牧場のジャージ牛はとっても人懐こいので『かまって〜』と服を引っ張ることもあります。(これがまた可愛い)ご注意ください。
有限会社 大山牧場 牧場内店舗「夢農工房うしおじさん」本店
営業時間/10:00〜18:00
定休日/毎週火曜日(祝祭日は営業)
駐車場/あり
HP/http://www.ushiojisan.com/(外部サイトへ移動します)
TEL:0879-43-5645
FAX:0879-43-6825