2013年08月10日

変わらない”手打ちと出汁”!大将のうどん小話@手打うどん 源内(志度)

はっとーです!

さぬき市にいる以上、さぬきうどんの原点はやっぱりココなんです!
IMG_4693.jpgさぬき市志度にある『手打うどん 源内』

今回は『手打うどん 源内』の初代店主であり、御年70歳の現在もバリバリ現役の大将、藤田幸雄さんに話を聞いてきました!

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(こちらは大将ではなく、大将が大事に育てている源内のシンボル・孔雀)
大将の藤田さんは「手打うどん 源内」のHPでうどん小話というコーナーを執筆されていました。
200遍に渡る『小話』は本として出版されているんです!

そんな大将の生『うどん小話』のはじまりはじまり〜〜







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さぬき市志度、国道11号線天野峠の頂上にある『手打うどん 源内』は昭和47年創業。
大将の藤田幸雄さんをはじめとする藤田さん家族で切り盛りする人気うどん店です。


お店の由来は地元の偉人、平賀源内の名を借りてなのですが…
実際の平賀源内からではなく、当時放送されていたドラマ『天下御免』の主人公・平賀源内から名前をもらったんだそう。


『天下御免』の中で、源内さんがよくうどんをすするシーンがあり、「これは将来うどんが流行るかもしれない」と米屋と油屋だった藤田大将が一念発起してつくったのが今の『手打うどん 源内』志度本店。凄い先見の明ですね…

41年前の11号線は徳島から天野峠まで3、4件ほどしか飲食店がなく、さらに高松郊外のおうどん屋さんはとっても珍しかったんです!
当初は水道が通っておらず、井戸を掘って水を確保したんだとか。

しかし、『手打うどん 源内』オープン当日、予想以上の大盛況で途中で井戸水が枯渇してしまい、友人と地元の人に手伝ってもらながら麓から水を運んだんだそう。




お店に入るとするに目に入るのはうどんの手打ち台。
手打うどん 源内』はなんと!注文が入ってから麺を手打ちして、茹でてくれるんです。
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源内はお客さんが来てから、麺を打ち始めます。

よく誤解されているのは、
うどんは麺棒で『引きのばす』ものではなく、言葉の通り麺棒でうどんを『打ちつけて』のばしていくのが本当の讃岐のうどん。
これによってコシがあってしなやかな『さぬきうどん』が出来るんです。

手打うどん』の『打ち』とは打ちつけるの打ちなのですね!

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うどん屋をめざして修行に来られた方が挫折してしまうほど、大変難しい手打ちの作業。
店長にかかれば、あっというまにうどん玉は、面になり、麺になります。


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お客さんが来てから、うどんを打ち、茹でるスタイルも41年前から変わりません。
昔は「なんでこんなに出来上がりが遅いんだ!」と怒って帰ってしまうお客さんもいたそうですが、大将はそのやり方を変えませんでした。

大将美味しいものを一番美味しいときにお客さんに食べてほしい、その思いがあったから。『お客さんが来てから手打ちして、茹でる』ことは手打うどん 源内で変えてはいけないものとして伝えています


もう1つ、源内には変わらないものがあります。それは『うどん出汁!』

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源内の人気メニューの1つ、『カレーうどん』(800円)。こちらは開店当時からのメニューではなく新しめのメニュー。
でも、源内のカレーうどんはよくあるカレーうどんとは全くちがいます。

くわしくはこちら
一度食べれば!『手打うどん 源内』のカレーうどん【さぬき市志度】 
http://sanuki-asobinin.seesaa.net/article/289040436.html


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その美味しさの秘密を支えているのが全てのうどんに使われている、手打うどん 源内自慢の出汁。
毎年、伊吹島まで出汁に使ういりこを買いつけ、かつおとこんぶも出汁の作り方も41年前から何一つ変わっていません。

大将「出汁の材料で41年前から安くなったものは何一つとしてないです。それでも出汁は絶対に変えません。
なぜなら、僕は”うどん”は”出汁”で食べるものだと思っているから。さぬきうどんのスタイルが変わっても、これを変えてしまっては意味がないんです。出汁変えず、うどんを値上げしないように。もう格闘みたいなもんですよ(笑)」


現在も空手をやっている藤田さん、うどん作りでも常に戦っていたなんて…
でもそうやって、41年間の変わる時代の中で変わらない『讃岐のうどん』を守り続けてきたのです!


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そして、『手打うどん 源内』志度本店でどうしても気になる…


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これ!看板に焼とり???キジ???


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『手打うどん 源内』志度本店の東となりに、大きな鳥小屋があるのは御存知ですか?

幼い頃から鳥が大好きだった大将の藤田さん、ここで最初に飼い始めた鳥がキジでした。
そう、看板に書かれていたのは、その時のキジなのです!


今までインコ、オウム、錦鶏、鶴(!?)などなどありとあらゆる鳥を飼い、大将が世話をしてきたんだとか。
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現在は孔雀とチャボが暮らしています。相性は抜群で、孔雀が生んだ卵をチャボが大切に暖めて孵したりするんだそう!Σ(゚Д゚)


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そんな大将の鳥好きが高じてできたメニューが看板にあった『特選焼とり』(650円)
大将が大阪まで焼とり修行をしにいって完成された味なんだとか。
若鶏肉の間に挟まれているのはネギではなく玉ねぎなのも昔ながらの焼き鳥そのもの。

このメニューと源内うどんがあったから、元祖『かしわうどん』が誕生したんですぴかぴか(新しい)
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ジューと溢れる肉汁、抜群の塩加減!!
もう絶品〜!

『昔はうどんは食べず、この焼とりとビールを飲んで帰るお客さんがたくさんいた』というエピソードにも納得ですわーい(嬉しい顔)


手打うどん 源内はうどんだけではなく、焼とりも超オススメ!焼とりは持ち帰りもできます!

大将「自分が食べて美味しいと思うものしか、お客さんには出さない」

れが『手打うどん 源内』の当たり前の原点
頑固な大将が選び抜いたメニューはその言葉のとおり、全てが超オススメ!(断言)




手打うどん 源内
香川県さぬき市志度1597-10(キジのイラストが入った看板が目印) [地図]
営業時間/10:00~20:00(LO19:30)
定休日/月曜(お盆は2013年8月18日まで休まず営業)
駐車場/あり
HP/http://www.gennai.co.jp
電話番号/087-894-0180









posted by sanuki-asobinin at 11:00| 香川 ☁| Comment(0) | うどん | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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