貴方は香川県内でいくつの地区に獅子舞があると思いますか?

この密集度は全国一と言われています!
実は香川県は
「うどん県それだけじゃない、『獅子舞県』」
だったのです!

1,000以上ある香川県の獅子舞ですが、地域によってそれぞれの特徴があります!
その中でもさぬき市の獅子舞は県内でも珍しい特徴の獅子舞がたくさん残っているのです。
そこで長年、香川県の民俗芸能研究をされている
1,000以上ある香川県の獅子舞ですが、地域によってそれぞれの特徴があります!
獅子舞の達人・溝渕茂樹さんにさぬき市獅子舞鑑賞の極意を教えてもらいました。
溝渕さんは以前、香川県立瀬戸内海歴史民俗資料館で香川の民俗芸能をまとめた報告書の調査事務を担当していました。
そのほかにも、香川の獅子舞についての多く論文を残しており、現在は徳島文理大学非常勤講師をなさっています。
そのほかにも、香川の獅子舞についての多く論文を残しており、現在は徳島文理大学非常勤講師をなさっています。
獅子舞に登場する獅子の構造を簡単に紹介すると
頭の部分を獅子頭(ししがしら)、
胴の部分を香川県ではユタンと呼びます。
獅子の中に人が入り、太鼓や鐘や笛などの楽器に合わせて踊ることを『獅子舞』と言います。
香川県の獅子舞の大まかな特徴は…
さらに地域によって個性のある獅子が見られるんです。
だと溝渕さんはおっしゃいます。
高松や三木、東かがわの獅子の影響を受けているのがさぬき市の獅子の特徴。
そのタイプは大きく2つの分けられます。
見分けるポイントはズバリ『舞う獅子の数』です!

まず、
造田、長尾、大川町、寒川町で多く観られるのは獅子1頭だけで踊る『一頭獅子』。
落ち着いてどっしり貫禄ある演舞の『平獅子』と平獅子に比べ自由な型で踊り、生き物として獅子を使っている『牡丹くずし』の2種類の流儀があります。流儀とは、獅子舞の演舞スタイルのことを指します。
高松市や三木町の獅子舞もほとんどが『一頭獅子』で、流儀は『平獅子』と『牡丹くずし』の2種類です。もう一つ、志度、鴨庄、鴨部、津田町近辺に多く残っている流儀。
2頭の獅子がペアになっている『夫婦獅子』です。
夫婦獅子は神社に祀られている『あうんの獅子』と同じように『物事の陰と陽』を表しているんだそうです。
2頭獅子は香川県でも東かがわ市とさぬき市の志度、鴨庄、鴨部、津田町近辺でしか観ることができません。
さぬき市にはさらに珍しい獅子がいっぱい!

通常、香川県の獅子舞の獅子頭は漆塗りの猫獅子…と先ほどお話しましたが、
さぬき市には、獅子頭が虎になっている『虎獅子』もあります。
虎獅子は香川県でも数件しか例がない大変珍しい獅子で、
特に10月5、6日のさぬき市の富田神社秋季例大祭で奉納される『筒野の虎獅子』はさぬき市無形文化財に指定されています。

次に獅子舞を盛り上げる楽器!
さぬき市は鐘と太鼓を演奏する獅子舞がほとんどです。
太鼓の形や大きさは地域によって様々ですが、
さぬき市鴨部や津田町、寒川町の獅子舞の太鼓は『桶胴太鼓(おけどだいこ)』という県内でも珍しい胴が太くて大きな太鼓を使います。
9月28日、29日の鴨部神社秋季例大祭では『桶胴太鼓』を使った獅子舞が観られますよ♪
最後に獅子と一緒に踊る『キョウクチ』。
西讃では『太鼓打ち(たいこうち)』とも呼ばれていて、その役割や恰好は地域によって違います。
溝渕さんは
「戦後、一度は数が減っていた香川県の獅子舞ですが、
- 獅子頭は耳がピクピク動く猫獅子(毛獅子)、漆塗りで角がない
- ユタンに源義経などの武者絵を書いている
- 獅子舞の演奏に「コンチキコンチキ♪」と鐘を叩く
- 獅子の中に2人が入って演舞をする(二人立ち)
そして、さぬき市は香川県内の獅子舞の特徴が合流するホットスポット!
そのタイプは大きく2つの分けられます。

まず、
造田、長尾、大川町、寒川町で多く観られるのは獅子1頭だけで踊る『一頭獅子』。
2頭獅子は香川県でも東かがわ市とさぬき市の志度、鴨庄、鴨部、津田町近辺でしか観ることができません。

通常、香川県の獅子舞の獅子頭は漆塗りの猫獅子…と先ほどお話しましたが、
特に10月5、6日のさぬき市の富田神社秋季例大祭で奉納される『筒野の虎獅子』はさぬき市無形文化財に指定されています。
富田神社秋季例大祭
開催日程/
平成25年10月5日(土) 宵祭 19:00〜
平成25年10月6日(日) 本祭 13:00〜
開催場所/富田神社 【地図】
問い合わせ先/富田神社
TEL:0879-43-3963
開催日程/
平成25年10月5日(土) 宵祭 19:00〜
平成25年10月6日(日) 本祭 13:00〜
開催場所/富田神社 【地図】
問い合わせ先/富田神社
TEL:0879-43-3963

9月28日、29日の鴨部神社秋季例大祭では『桶胴太鼓』を使った獅子舞が観られますよ♪
例えば、さぬき市長尾や寒川町では、キツネの面を被ったキョウクチが登場します。
9月28日、29日の男山神社秋季例大祭では、赤い衣装をまとい道化的な動きをする『ショウジョウ(猩々)』というキョウクチも登場します。
男山神社秋季例大祭

「戦後、一度は数が減っていた香川県の獅子舞ですが、
現在は自治会や子供会などが地域の獅子舞を復活させようという動きが強くなっています。
信仰の枠を超えて、フェスティバル的に獅子舞を披露することも多くなってきました」
「獅子舞は地域によって特徴が本当にバラバラです。
それは獅子舞が本来、農村の若い人達が自分たちの獅子舞どれだけ綺麗に見せるか信仰の枠を超えて、フェスティバル的に獅子舞を披露することも多くなってきました」
という個性を競いあう場であったからだ、と私は考えています。
秋祭りはそんな獅子舞をじっくりと眺めることが出来る絶好のチャンス。
秋祭りはそんな獅子舞をじっくりと眺めることが出来る絶好のチャンス。
出来るだけ多くの秋祭りをめぐって『その地区ならではの獅子の特徴』を見つけてほしいです」
と語ってくださいました。
さぬき市ではまず、9月23日12:00頃から造田神社秋季大祭にて獅子舞が奉納されます。
獅子舞の魅力にどっぷりとハマって、さぬき市で獅子舞巡りなんていかがでしょうか?(*´艸`*)
獅子舞の魅力にどっぷりとハマって、さぬき市で獅子舞巡りなんていかがでしょうか?(*´艸`*)