2013年10月08日
『津田石清水神社・秋季例大祭』レポート2013@津田
さらです♪
あそたつメンバーがお伝えしているさぬき市の秋祭り!
私は2013年10月6日(日)に、さぬき市津田町津田にある
津田石清水神社で開催された秋季例大祭に行ってまいりました!
津田石清水神社は『津田の松原』の中にある神社で、海のすぐそばにあります。
国道11号線沿いにある『道の駅・津田の松原』からすぐ鳥居が見えます。
津田石清水神社はバリアフリーになっているので段差が少なく、ベビーカーや車椅子でも入ることができます。
しかも松原だけあって木陰が多く、トイレも整備されているので、小さなお子様連れでも来やすそうです
さて、秋晴れの澄んだ空の下、
11:30頃、津田石清水神社に着くと、さっそくお祭りが始まっていました!
まず、11:30から『練り込み』がスタート。
練り込みというのは、神様へのご挨拶のこと。本殿の方へ順番に入場してきます。
『奴(やっこ)』の登場です。
「奴」は行列の先頭で邪気をはらう露払いの役割を担っています。
続いて『御船(おふね)』
今年は地元津田中学校の卓球部員たちが大漁旗に隠れて動かしています。
毎年「御船」を押す担当の部活動は変わるそうで…これまでにバスケットボール部、サッカー部と、いろんな部活動の生徒たちが活躍してきたそう。
先端には舟歌が流れるラジカセが!
本殿では『壇尻(だんじり)』の舞踊が奉納されました。
壇尻というと岸和田の壇尻をすぐ思い出されるかもしれませんが、それとはまた別で、津田の壇尻は移動舞台のようなものです。(壇尻の写真は後ほど紹介いたします)
寺町自治会の『子ども神輿』。
寺町自治会は『子ども神輿』の他に『虎獅子』もあります。
虎獅子は元々、家の中で舞っていたものなので太鼓が小さいのだそうです。
雌の虎なので表情が優しいですよ、と寺町自治会の方が教えてくださいました。
北原自治会の『子ども神輿』
自治会単位で子ども神輿が残っているのは、寺町自治会と北原自治会の2つだけです。
あとは『子ども神輿保存会』が、自治会に関係なく地元の幼稚園から中学生の希望者を募って子ども神輿を運営しています。
少子化が進み、子ども神輿を自治会単位で維持するのが難しくなったためです。
つづいて『壇尻』の登場。
壇尻の舞台の上では『みゆき太鼓』と『西川流の日本舞踊』が披露されます。
最初はみゆき太鼓。曲は『花笠音頭』と『東京音頭』です。バチさばきが複雑で難しそうでした。
こんな風に、本殿に向かって演奏しています。
小学生の女の子3名が、壇尻の上で舞を披露しました。演目は日本舞踊の『菊づくし』、『白虎隊』、『鶴むすめ』です。
壇尻は以前は5基あったそうですが、今では津田地区山口町の1基となってしまいました。
そして津田の『獅子』
今年は城北自治会の獅子が当番にあたっているので一番手に奉納します。
津田には現在、松原自治会を含めた獅子4頭が残っていますが、今年は城北自治会、西町自治会、神野自治会の3頭がでていました。
さて、今からがお神輿の登場です。
この参道の先…。
津田の松原・海水浴場のすぐ横に御旅所があります。
でもその前に、この随身門をくぐらないといけないのです。大きな『御船』と『壇尻』は通れるのでしょうか?
では『神輿渡行』スタート!
『御船』はギリギリ通れました!
でも『壇尻』はこの門の幅よりも大きいのです!!どうやって通ったのでしょうか?(答えは後ほど)
寺町自治会、北原自治会、子ども神輿保存会の『子ども神輿』が続いて御旅所に向かいます。
続いて『獅子』。大きな締太鼓を手で持って運びます。御旅所への道中、獅子は舞いませんが、時々太鼓を鳴らします。
そしてついに『神輿』が本殿から御旅所へ御下りになります。
かがんで神輿を運ばないと、随身門をくぐれません。
神輿は本来、厄年の男性が担ぐのですが、今は年齢関係なく担ぐのだそうです。今年は鶴羽地区の担当で、大人が12名(今年一番若くて高校3年生)いらっしゃいます。
ちなみに『壇尻』はどうやって門を通ったかというと、
高さを縮め、舞台を折りたたんで通っていました。
子ども神輿も続々と御旅所到着。
さて、御旅所に到着後、しばらく休憩となります。
この間に皆さんお昼ご飯を食べるのです。(そしてお酒もすすむのだそうですよ)
私もお腹が空きました。
朝見商店、十川製菓、とり義、八百屋さんなど、地元のお店の方が、お祭りを盛り上げようと出店されていました。
栗おこわ、てんぷら、ちくわ、ぶどう餅、そして果物まであります!お昼はこれで決まり!
そして、地元のお祭りを盛り上げるために今年から出店を始めたという津田の幼稚園から中学校のPTAの方たちも!
手作りのくじ引きコーナーをはじめ、カキ氷、ポップコーン、わたがしなどがありました。
さて、お腹が一杯になったところで、昼休みは終わり。
後半戦に突入です。
御旅所での『壇尻』奉納が始まりました。(写真奥に見えるのが御旅所です)
そして『獅子』奉納。鐘の音と締太鼓の音の重低音が響きます。
西町自治会の獅子。
神野自治会の獅子。(神野とかいて「こうの」と読みます)
15:30頃『神輿還行』スタート!
『神輿』が御旅所から本殿へ御上りになります。
御下りのときと同様に獅子は舞いませんが、締太鼓を鳴らします。
帰りは子どもたちが太鼓を叩くのだそうで、そうやって獅子の太鼓を小さいころから覚えさせるんだそうですよ。
子どもたちが楽しそうです。
なにやらフワフワっとしたものを発見!
これ、何だか分かりますか?
白いモノの正体は、神輿の紙垂(しで)です。
神輿の紙垂はお守りになるんだそうです。神輿が御上りになるときにはずし、希望者に渡されます。
毎年たいへん人気があって、事前に予約しないと手に入らないのですが、今年、運よく残っていたものを手に入れた方が2人いらっしゃいました。
大漁祈願のために付けられた紙垂なので、財布に入れるとお金の「大漁祈願」に!
宮司さんはお財布にいれることをおすすめされていました。
運がよければ来年あなたもゲットできるかもしれません!
あと、御上りになるときにオススメなのが、お神輿の下をくぐること!
行って帰ってくるんだそうです。私、大人ですが、ちょっと楽しくなってしまいました。
なかなか前に進まないと思ったら…。
奴がわざと動かずに通せんぼしていました。
すると、最後にいる神輿が、あまりの遅さに怒って突進してきます。
そうすると、間にいる獅子連の方たちが止めに入るんです。
(これが、ここの「お約束」なんだそうです)
そうやって時間をかけて御旅所から本殿へ戻っていきます。
本殿に着いた頃には、日がだいぶ傾いてきました。
奴がやっと本殿に到着。
続いて神輿も。
最後に獅子奉納。
御旅所までの獅子は、どちらかというと若者を育てる場ということで、若い人が舞うのだそうです。
でも、最後、本殿の前で舞うのはベテランばかりで、いわばドリームチーム
つまり、この最後の獅子奉納こそ本日最高の演舞なのです!
写真では動きのキレがお伝えしきれない!「静」と「動」のコントラストが素晴らしくて迫力満点です。
上の写真の城北自治会の獅子は、拍子木が無いので太鼓の叩き方で曲の変わり目などを知らせるのだそうです。
腕を大きく動かして締太鼓を激しく叩きます。
あと1つ、城北自治会特有なのはこの『ご神符』
お祭り前、自治会の各家を回るときに、獅子を舞ったあと、その家の方に渡すのだそうです。
この風習は津田石清水神社の36地区の中で城北自治会だけ。
これで、氏子祭は終了。皆様、お疲れ様でした。
【お問い合わせ】
津田石清水神社
香川県さぬき市津田町津田106 【地図】
TEL:0879-42-2422
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