さらです♪
2013年10月3日の夜、かっしーと私は、さぬき市多和地区にある旧・多和小学校にお邪魔していました。
…なぜって?
それは、どぶろくの仕込み作業を見るためです
多和地区の地域住民グループ「結願の里 多和の会」は、2012年3月末で閉校した旧多和小学校を拠点として、地域活性化をめざして活動されています。(結願と書いて「けちがん」と読みます)
どぶろくの製造販売元が無いのは、四国では香川だけ、ということを知って、
「香川にも、どぶろくを造れるところがあったらいいのでは?」
というアイデアが生まれたのだそうです。
(三豊市の加茂神社はどぶろく醸造が許可されていますが、販売はされていません)
愛媛県東温市までどぶろくの製造について勉強をしたり、
さぬき市から国に対してどぶろく特区の申請を行ったり、
様々な努力を重ねた結果…
今年3月、「結願の里 多和の会」は「どぶろく特区」の認定を受けました。
「どぶろく特区」の認定を受けたのは、
香川県で多和地区が始めてなんですよ
どぶろくの生産拠点となる「どぶろく工房」は、校舎のランチルームを改装してつくられています。
どぶろくの仕込み作業を見せていただきました。
まず、蒸し上がったお米を広げて25℃まで冷まします。
25℃まで下がっているかを温度計で確認しています。これがなかなか冷めないのだそうです。
これが発酵の源、「酵母」と「麹」です。麹は塊が無いように、手で揉んで崩しています。
先ほど広げて冷やしたお米に、麹をまんべんなく混ぜ合わせます。
大きな鍋に入っている液体は、水、麹、乳酸を混ぜたものだそうです。
ここに酵母を混ぜます。
ここに、蒸したお米と麹を混ぜ合わせたものを入れます。
見た目は甘酒みたいですね。
手作りの計測器で、出来上がった液体の量を測っています。
どぶろく工房の片隅にある大きな貯蔵庫。貯蔵庫内は25℃に保たれています。この中で20日〜1カ月ほど発酵させるのだそうです。
美味しいどぶろくになりますように!
どぶろくと普通のお酒はどこが違うのかというと、濁っているか・いないかだけの違いなのだそうです。製造工程はほぼ変わらないのだとか。どぶろくを漢字で書くと「濁酒」、普通のお酒を「清酒」と書きますものね。
「上手にいくのか、緊張と心配ばかりだったが、なんとか皆さんの協力で『どぶろく』を仕込めて、ほっとしている。地元産のお米を使って、都会には無いような田舎の純朴な『どぶろく』が出来たらいいんじゃないかと思って頑張っています」
なんと、真部さんのところで採れたさぬき市多和の新米を使っているのだそうですよ。
仕込みの2日前に精米して使用したのだそうです。
どぶろく第1号の商品名は「結願御礼(けちがんおんれい)」に決定。
1本750mlで予定価格は1500円。
アルコール度数は12度〜15度。
220本の限定で11/9から一般販売します。
このキレイな青い瓶に入れて発売する予定だそうです。
最後に「結願の里 多和の会」会長の藤岡旭さんにお話を伺いました。
「多和小学校が廃校になって、多和の光が消えるのが寂しい。学校の跡地を利用して再び多和の光を取り戻すことができたらいいと思い、会を立ち上げた」
藤岡さんは、多和小学校最後のPTA会長をされていました。
また、ご自身も多和小学校出身ということで、
「小学校を廃屋にはしたくない」
そんな思いが、藤岡さんを動かしている原動力なのだそうです。
「結願の里 多和の会」の今後の活動ですが、本日仕込まれたどぶろくを販売する物産館や、天体望遠鏡博物館の準備を進めています。
これから楽しみですね!
昨年秋に愛媛県東温市の「雪っ娘物語」を購入して飲んだところ、一気に濁酒ファンになりました。
それ以降ビールは殆ど止めて濁酒一筋です。
どぶろく風濁り酒は短に入手可能ですが、本物はネット販売か直売所に行くしかありません。
正直今の所「雪っ娘物語」がトップで「こぼれ雪」
が続きます。
結願の郷も甘口辛口両方あればと思いながら、もう1本空けました。
甘口も作ってください
いろいろな地域の濁酒を飲み比べるのは楽しそうですね。
私も日本酒を飲むので、お気持ちよ〜く分かります。
(*´∀`)
結願の郷のどぶろくも飲みましたが、
おっしゃる通り、辛口だと感じました。
「ぜひ甘口も」とリクエストしてみたいと思います。