さらです。
2013年10月13日(日)さぬき市長尾西の
塚原稲荷神社の秋祭りに行ってきました!
塚原稲荷神社の秋祭りといえばあばれみこし


塚原稲荷神社の氏子たちがあばれみこしをかついで、走って、

豪快に池へ飛び込む!
そして、なんと


あそたつメンバーのはっとーさんが、
あばれみこしに参加したんです

朝10:00、東塚原公民館。
お祭りの準備を見せていただきました。

あばれみこしは、祭り当日に造られます。

木の骨組みに、稲藁で屋根を葺いています。四隅は里芋のズイキ(葉柄)です。

あばれみこしの中はこんなかんじ。

茄子の胴体に、鶏頭のトサカ、ハランの羽で鳳凰を作っています。
この鳳凰は、天辺と四隅に取り付けられます。

あばれみこしの屋根に、季節の花を飾ります。
ズイキや屋根の稲藁部分に穴を開けて、3〜5cmの長さに切った花を差し込みます。

飾られる花は、こんな花です。

屋根の飾りつけが終わると、布で四方に壁を作ります。
鳥居部分には縄を水引で取り付け、鏡に見立てた飾りをぶら下げます。

これであばれみこしの完成です!
次はお化粧。

わらじを履いています。
足の親指と人差し指の間を、タオルを細く切ったものを挟んで、歩きやすく工夫しています。
普段、わらじを履くことが無いので、こうしないと足が痛くなってしまうそうです。
奥にカセットコンロが見えますか?
あれは、鬢付け油(お相撲さんが髷を結うときに使う油)をガスコンロの熱で溶かしているところです。
化粧をする前に鬢付け油を塗ることによって、後でお化粧がキレイに落とせるのだそうです。
鬢付け油を塗っていないと、石鹸でいくら洗っても3日くらい落ちないのだそうですよ。

公民館の外にブルーシートを敷いて、大きな鏡を立てかけています。
一番右にいらっしゃるのが、今日の『おたゆうさん(神主さん等の神職を指す讃岐弁)』である太夫役の方です。

おたゆうさんの衣装。
米や粉が入っていた袋でおたゆうさん役の方が手作りしています。

鬢付け油を顔に塗った後、白い粉、青い粉を自分で顔に伸ばします。

マユを墨汁や筆ペンで書いてもらいます。赤色は口紅です。

完成しました。
お化粧は本人の希望で、面白くしたり、強そうにしたりするそうです。
あそたつメンバーのはっとーさんの化粧は、女性らしい感じ。
その隣のお二人は、青い粉をあごに塗って男性らしい感じに仕上げています。
お化粧終了後、神社へ移動します。
13:30、神社では神幸祭が始まりました。

神社の外では、あばれみこしのおたゆうさんが祝詞を唱えています。
これが・・・ちょっと大人な内容です(汗

「あ〜、もったいない、もったいない!」
「ああもったいない、もったいない〜」
といいながら、あばれみこしにも、人にも、たっぷりお酒をかけます。
写真のように、直接かけることもありますが、
口にお酒を含んで、ぷーっと勢い良く吹きかけるので、
近くにいるギャラリーも油断しているとお酒を浴びてしまいます。

池に入る前に、すでにお酒でびちょびちょです。

境内にはあばれの若者を激写しようとカメラマンたちが沢山!
あばれみこしのみなさん、写真を撮られてポーズ♪
中には徳島から写真を撮りに来られた方もいらっしゃいました。
14:00頃、いよいよ神輿の出御です。
まずは子ども奴が神社を出発!

塚原地区は子ども奴です。
3歳くらいから小学生までの子供が20名くらい参加します。

子ども奴の後、本神輿が出御します。

そして、いよいよあばれみこしの登場です。

あばれみこしは、本神輿とは別の道を通ってきます。

あばれみこしをかついで、とにかく走ります!

あばれみこしが本神輿に追いついて、追い抜こうとしますが出来ずに、また神社の方向に戻ります。
こうやって、近づいては離れるのを繰り返します。

本神輿が参道から突き当たった場所にある池に到着。
すでにかなりのギャラリーが池を取り囲んでいます。
続いてあばれみこしも到着しましたが、本神輿は少し離れて待機する様子…
池の前でおたゆうさんが祝詞を唱え終わると、


「いくぞーーーー!!!」
「ああもったいない、もったいない!!」
叫びながら池の中に互いを投げ込みます。

「待てーーーーーーー!」
地元の方は、逃げても追い掛け回され問答無用でひっぱり込まれる!



どんどん落とされていきますよ〜〜〜。

この間、本神輿が再び御旅所へ移動します。

今年も観覧に訪れていた、さぬき市出身の衆議院議員
玉木雄一郎さんもつかまって…

「さっき来たばっかりなのに…」
到着後、間髪いれず池に落とされてしまったようです。


玉木さんがおたゆうさんに代わって祝詞を唱えます。
「かしこみ〜かしこみもうす〜」
ちなみに玉木さんの左にいるのは、あそたつブロガーはっとー。
水も滴るいいオンナに…



落とした人も、落とされた人も、皆で仲良く記念撮影。

最後にあばれみこしが池に落とされて、

本日の大暴れ、終了です。

はっとーさんに感想を聞きました。
「みこしのご神体が神社の裏の窓からひょいと渡されたには、びっくりしました!
堅苦しいお祭りを、若者たちが面白おかしくぶち壊したいという気持ちも、
参加してなんとなく感じました(笑)
塚原あばれみこしはロック

落ちた池の水の味は一生忘れません!!」

さて、池の端にある御旅所では神事が始まりました。
この後、塚原地区と周辺地区獅子組による獅子舞奉納が行われます。

その横で、再びあばれのおたゆうさんが祝詞を唱えます。

本神輿が御上りになります。


お祭り最後の獅子舞奉納。

本神輿が神社に帰ってきました。
これにて今年の塚原稲荷神社の秋祭りは終了!

池に落ちた仲間同士、仲良く記念撮影。
池に落ちた人も、それを見ているギャラリーも、なぜか笑顔になってしまう、
不思議なお祭りでした。
そして、はっとーさん、見事なあばれっぷりでした

本当にお疲れさまでした

【お問い合わせ】
塚原稲荷神社あばれみこし
開催場所/塚原稲荷神社【地図】
開催日時/10月13日(日) 14:00〜
問い合わせ先/塚原あばれ神輿保存会(TEL:0879-52-2504)
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