2013年10月28日

静御前の追悼しながら…第103回 長尾静風会大茶会 @長尾寺


つい先日、日本の南沿岸を通過した台風ですが…

「そんなの関係ねえ!!」
と言わんばかりに気持ちいい晴れ空が広がっていた、2013年10月27日(日)。
さぬき市長尾にあります、四国霊場第87番札所「長尾寺」の本坊にて

「第103回 長尾静風会大茶会」
が開催されました!

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お茶っ子「たっくん」が、レポートに行ってきましたよ!

「第103回ということは…103年前からこの茶会が続いているの!?」
と思われた方…すみません、違うんです…あせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)

「長尾静風会大茶会」は、戦後すぐの1950年(昭和25年)に始まったお茶会。
長尾寺先々々代ご住職の「村岡 俊嶽」大僧正が、町内の協力で寺を開放し、

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「各流派を問わず茶の湯を楽しもう!」
という考えで始まったお茶会なんです!

また、長尾寺で晩年過ごした「静御前」を偲んだお茶会
という意味も込められているんです!
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平成2年までは、毎年2回「静風会大茶会」が開催されていたのですが、
昔は、春と秋にきれ〜いなお庭を見ながらお茶を飲んでいたんですねえ…ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)

その翌年の平成3年からは秋のみ年1回開催になり、現在に至ります。

お茶席は本席と副席の2席に分けられていて、
毎年様々な流派が交代で、お茶席を開いています。


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さてさて…お茶会に突入してみましょう〜ヽ(*´∀`)ノ
僕が訪れた、お昼頃には既に400人近くの方がここ長尾寺を来訪されたそうです。

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お寺の中は改装されたのか、とても綺麗でご年配の方でも安心して
歩けるように、手すりや、スロープが備え付けられていましたひらめきひらめき

安心してお茶会を楽しむことができるように、こんな工夫がされているんですねもうやだ〜(悲しい顔)

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どこか、現実から離れ天国へ来たような感覚になりそうなほど立派な庭園…。
緑の癒しパワー…恐るべし…ですね!

こんな綺麗な庭園を見ながらお茶を飲むなんて…豪華ですねえぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
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お茶席には、和服の似合う美人が勢揃い!
こちらでも、心が…やすらぎますねえ…ぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)
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まずは、「石洲流 新田英峰 社中」の皆さんによる副席から!

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新田英峰さんに今回のお茶席についてお聞きすると、

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「秋の風情、初冬をイメージしたお茶席で、道具もそれにあったものを使っています。
お茶花は、花屋で買うのではなく野の花を新鮮な状態で飾っています」
と答えていただきましたぴかぴか(新しい)ぴかぴか(新しい)


さて、では実際に掛け軸や、お茶花を見てみましょう!

初めは、掛け軸から!
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こちらは、京都府にある大徳寺の江月和尚筆
「白雲横谷口」(はくうんこっこによこたわる)

山の谷口に、雲が横たわっている様子を表した掛け軸。
秋にピッタリなものとして、選ばれたそうです。


続いては、お茶花!!
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お茶花には、
「榛(ハシバミ)、吾亦紅(ワレモコウ)、友禅菊(ユウゼンギク)、金糸梅(キンシバイ)
秋の麒麟草(キリンソウ)、白山菊(シラヤマギク)、杜鵑草(ホトトギス)」
の全7種類の花が使われていました。

随時、霧吹きや花を入れ替えたりして常に新鮮なものが見れるようにしている
ところに石洲流のこだわりが見えました。


お次は、お菓子!
美味しそうなお菓子に…ついついヨダレが…でへへへ(ジュル)
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さぬき市昭和の「お菓子処 鶴屋本舗」による
秋の紅葉をイメージした「秋色」というお菓子。

赤く色付きだした、もみじがうまく表現されていて…
見ているだけで…お腹がいっぱいになっちゃいますねヽ(´▽`)/

さてさて、香川県高松市に店を構える「ますや雲湧堂」のお茶も頂き
副席を堪能しつくしましたるんるん
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副席の次は…「裏千家 有馬宗敏 社中」の皆さんによる本席へお邪魔しま〜すわーい(嬉しい顔)

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写真は少し…暗いんですが

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北は秋にピッタリな庭園が一望できる広々とした心安らぐ茶室でしたぴかぴか(新しい)

有馬宗敏さんに、今回のお茶会についてお聞きすると、

「秋にピッタリな道具と、静御前の追悼に合わせた
『大亀老師作の昔語』と呼ばれるお茶杓を用意しました。
庭園と合わせて、楽しんでいただきたいです」
と答えていただきました。


掛け軸は、裏千家の十五代家元である、
茶道資料館館長・鵬雲斎千玄室大宗匠筆の

「経霜楓葉紅」(ふうようはしもをへてくれないなり
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「厳しくも、努力や苦労を重ねた人は、人間として深みや重みが増すだろう」
ということを秋に楓が、朝の霜をかぶりながらも色ずく様をに例えた掛け軸。


続いては、お茶花!
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ノコンギクと数珠玉(ジュズダマ)が、飾られていました。
数珠玉は、静御前の追悼の意も込めて使用したそうです。


お茶菓子には、さぬき市長尾東の老舗菓子店「孝子堂」の
毎年恒例「静」と焼印を押された、上用饅頭が用意されていました。
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約15分、長いようであっという間に時間が過ぎていくお茶席。
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お茶席の中でも驚いたのは、子どもがお茶を楽しんでいたこと!
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「ちょっと苦かったです…あせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)

と可愛らしい感想を頂きましたが、子ども参加できるくらい
幅広い年代に愛されるお茶会なんだな…と思いました。


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他の来訪者にも、長尾静風会大茶会の感想を簡単に聞いてみると…

高松市からお越しになられた方は
「掛け軸や、道具がこの日のために用意されていて見ているだけで楽しかったです」


さぬき市志度からお越しの方は、
「最高のお茶席。秋に合わしたお庭が綺麗でした」


三豊市から来られた方は
「遠くからここまで来たかいがありました!
綺麗な庭園と、長尾寺のお茶室に感動しました」

と満足されたお声もいただきました!

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いやあ…風情のある秋らしいお茶会でした。
静御前も、天国でニッコリとした顔で見ているのかな?

秋空に思いを馳せながら、お茶席を後にしたたっくんでした…



第103回 長尾静風会大茶会
開催場所/長尾寺【地図

長尾寺 秋の「点心席」
今年は12月21日まで。空席あります!
長尾寺点心席ホームページ(外部サイトへ飛びます)

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posted by sanuki-asobinin at 12:00| 香川 ☀| Comment(0) | イベント・お祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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