2013年12月10日

「護摩山」とその周辺を歩く『ルンルン♪護摩山』に参加しました!(その2)@多和

さらです。


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さぬき市多和にある、標高433mの護摩山


真言宗の開祖、弘法大師(空海)の伝説が残る山です。



2013年12月8日(日)、護摩山とその周辺を、


おへんろつかさの会による解説を聞きながら歩くイベント、


『ルンルン♪護摩山』が開催されました。ぴかぴか(新しい)



前回の記事では、護摩山にあるミニ八十八ヶ所を巡りつつ、


頂上に到着する様子をお伝えしました。



ひらめき前回の記事


弘法大師の伝説が残る「護摩山」とその周辺を歩く『ルンルン♪護摩山』に参加しました!(その1)@多和



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今回は、豊かな自然に触れながら護摩山周辺を歩く様子をお伝えしますexclamation





護摩山を下りると、山の神様に挨拶をしてから道路に出ました。



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位置情報まずは、護摩山の西側の道を歩きます。


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護摩山を西側から見たところ。


頂上付近の角度が急なことがよく分かります。



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こんな山道も通りました。


もちろん、地図には載っていません。


ガイドの前田さんが案内してくださるからこそ通れる道ですね。



国道377号線に、こんな場所が。


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写真の左から2つ目にある丸い石が、力石(ちからいし)です。




石の横幅1m、高さ80cm、重さ約800Kg。


「源平合戦の折、武蔵坊弁慶が、源氏の兵の士気を鼓舞するために、この石を持ち上げた」


という言い伝えがあり、このあたりの地名は、


この「力石」からきていると言われています。



とはいっても、このような話は日本全国にあり、


本当に弁慶が持ち上げたのかどうかは分かりません。


でも、地元の人にたいへん親しまれている石なのだそうです。



位置情報護摩山の南を歩きます。


川沿いの静かな細道を歩いていると、

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民家に、大きなスズメバチの巣が!


(もちろん、スズメバチはいません。


ガイドの前田さんが、ススメバチがいないことを事前に確認されたそうです)


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川底の岩肌が洗濯板のよう。


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国道377号線沿いにある竹屋敷に着きました。

位置情報つぎは、護摩山の東側を歩きます。



大窪寺へと続く国道377号線沿いには、お地蔵さんや


へんろ墓と呼ばれる昔のお遍路さんのお墓が。 


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舟型の石に彫られた地蔵菩薩(いわゆるお地蔵さん)


上の方には数字が書かれています。


この写真のお地蔵さんの場合、「三十三」の文字がはっきりと読めました。

このお地蔵さんは、大窪寺までの距離を示した丁石と呼ばれるものです。


大窪寺まで1丁ごと(1丁=109m)にカウントダウンするように建てられています。

きつい山道を歩くお遍路さんを「あともう少し」と励ましていたのかもしれません。



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少しだけ、昔の遍路道を歩きました。


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今は道路工事で旧遍路道は寸断されています。


だから、こんなところに下りてきました。


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お地蔵さんのことについての前田さんが解説を説明してくださいました。



身近にあるお地蔵さんですが、どんな仏様なのか


意外と知らなかったりしませんか?




お地蔵さんの逸話のひとつにこんなものがあります…

亡くなってしまった子どもたちは、


三途の川に着きました。


でも、父母と離れて寂しい子どもたちは、


三途の川を渡ることができません。


賽の河原で、泣き叫ぶ子どもたち。


(三途の川は、あの世とこの世を隔てる川のこと。


賽の河原は、三途の川にある河原) 



どうしたら自分の父母にご恩返しができるかと考えて、


小さな手で、賽の河原の石を積み上げます。


1つ積んでは父様に。


2つ積んでは母様に。


3つ積んでは兄弟に…。



そこへ地獄の鬼が現れて、


「こらっ!親より先に死ぬとはなにごとだ。その罪は非常に重いぞ!」


と言いながら、せっかく子どもが積み上げた石を蹴飛ばします。


さらに、


「俺を恨むなよ。恨むんだったら、未だ亡くなったわが子を


忘れられずに泣き明かしている父母を恨め」


と言って、さらに子どもを責め続けます。



子どもが泣き叫んで悲しんでいるところを助けたのが、


このお地蔵さん(地蔵菩薩)だったのだそうです。


「泣いてもここは遠くてもう父母には届かない。


これからは私が父母の代わりになってあげよう」


と子どもを抱きかかえて、あの世へ連れて行きました。



お地蔵さんに赤い前垂(よだれかけ)をつけるのは、


子どもの匂いが染み付いたものだからだそうです。



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旧多和小学校の前にも石仏が。

左が阿弥陀三尊。左が十一面観音像。


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ゴールの旧多和小学校へ到着。


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護摩山にちなんで、ごま団子をいただきました。



以上で、「ルンルン♪護摩山」は終了です。


山登りも含めると、約3.5時間歩きました。



石仏や丁石などは、普段は見かけてもよく分からないことが多かったのですが、


今回、おへんろつかさの会の前田さんに解説をしていただいて、


さまざまな表情や姿、そして意味があるのだと、初めて知ることができました。

皆さまも護摩山周辺の散歩など、多和の自然に触れてみてくださいね。


ひらめき護摩山周辺の散策コースの地図はこちらをクリック

注)一部、地図に表示されない道を通ったため、


完全に今回のルートを再現しているものではありません。





なお、護摩山の登山道入り口付近に、このような注意書きがありました。

ここは個人所有の道や山です。
他人の土地に無断で立ち入っていることを心にとめて、
マナーを守り、楽しい登山をしましょう。
「東讃里山ボランティアガイド」 


護摩山登山を楽しみたい方は、ぜひ、心に留めていただければと思います。



ルンルン♪護摩山

開催場所/香川県さぬき市多和助光東30-1 旧多和小学校周辺【地図

問い合わせ先/087-894-1114(おへんろつかさの会 商工観光課内)


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posted by sanuki-asobinin at 23:00| 香川 ☀| Comment(0) | イベント・お祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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