さらです。
来年の2014年は、
四国遍路が誕生してちょうど1200年になる
ということをご存知ですか?
これは江戸時代の文献に、
弘仁6年(815年)に四国霊場が開創した
と書かれているためなのだそうです。
そこで、四国八十八ヶ所の寺院からなる四国八十八ヶ所霊場会では、
開創1200年記念事業として、様々なイベントを開催しています。
2013年12月15日(日)〜2015年5月31日(日)まで
「記念スタンプ」と特別な「御影(みえ)」が登場します
お遍路で四国八十八ヶ所霊場を巡拝するとき、
各寺院の本堂と大師堂でお経を納めた後に納経所というところに行くと、
お経を納めたしるしとして、持参の納経帳に墨書と朱印がいただけるのですが、
今回、開創1200年記念として、
納経帳の左上に、記念スタンプを押してもらえるんです。
このような記念スタンプが作られるのは、
昭和59年以来、2回目になります。
(弘法大師 御入定1150年の御遠忌の時)
各寺院によって図柄が異なるそうで、
例えば、第86番札所「志度寺」は、
地元に残る伝説の「海女の玉取り」の絵になっています。
特別な「御影(みえ)」の発行
御影というのは、各霊場寺院の御本尊を書き写した短冊のこと。
通常は、白地に黒で御本尊が描かれていますが、
期間中は、通常のものに加えてカラーの御影がいただけます。
台座と天蓋の間にある梵字は、各寺院のご本尊を表すそうです。
赤色は真言宗で一番偉いお坊さんが着る服の色(赤袈裟)なのだとか。
このような記念の御影をもらえるのは、今回で4回目。
本州と四国を結ぶ、瀬戸大橋、明石海峡大橋、瀬戸内しまなみ海道が、
それぞれ開通したときに作られました。
この御影を八十八ヶ所すべて集めるとこうなります。
(写真の御影は、明石海峡大橋開通記念の時のものです)
『あしあと1200プロジェクト』
子どもからお年寄りまで約200名が参加し、足に墨をつけて何度も何度も歩いて巨大な四国を描く、というプロジェクトが愛媛県松山市で開催されました。
(当日の様子は、こちらで見ることができます)
『お大師さまと歩む四国遍路』
青年僧侶と公認先達たちが、同行二人(注1)のシンボルとして弘法大師尊像を背負い、遍路古道の全行程を行くというイベントが、現在も進んでいます。
(注1)同行二人(どうぎょうににん)とは、四国遍路の精神を表す考え方で、いつも弘法大師と共に歩いている、という意味。
『お砂踏み巡礼〜へんろの心届けます〜』
お砂踏みとは、四国八十八ヶ所霊場の各寺院のご本尊と砂を
一道場にお祀りし、一ヶ寺ずつお砂を踏みながら順番に礼拝していくことです。
八十八ヶ所霊場を巡拝するのと同じご利益があるとされています。
お砂踏み用具一式を専用のラッピングカー乗せて日本全国を巡回。
各地の福祉施設などの身近なところでも開催していて、
広島県福山市のホスピスでは、車いすやベッドを使用したまま、
お砂踏みをされました。
日本だけでなく海外へも
日本スペイン交流400周年記念イベントの一環として、
四国八十八ヶ所霊場会青年部が、日本の中高校生とスペインを訪れました。
スペイン巡礼の道で知られる「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」を
スペインの学生たちと一緒に100Km歩いたそうです。
他にも、十河さんは、ブラジルへもお遍路についての講演に行かれたそうです。
十河さん「お遍路と言っても、堅苦しく考えず観光でも大丈夫。
気楽に四国八十八ヶ所を訪れて欲しい」
さぬき市は四国八十八ヶ所の
第86番「志度寺」、第87番「長尾寺」、第88番「大窪寺」と
最後の3ヶ寺がある土地。
四国八十八ヶ所霊場 開創1200年記念事業
開催場所/徳島、高知、愛媛、香川の四国八十八ヶ所霊場 各寺院
問い合わせ先/0877-56-5688(四国八十八ヶ所霊場会 本部事務所)
【四国霊場八十八ヵ所開創1200年】