2013年12月16日

作家としての源内さんを知る☆『まんでがん源内塾』に行ってきました!@志度

さらです。


2013年12月15日(日)、さぬき市志度

郷土の偉人「平賀源内」についてもっとよく知ろう!というイベント

『まんでがん源内塾』が開催されました


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公益財団法人 平賀源内先生顕彰会が主催するこのイベントでは、

今年の6月から月1回、全部で7回にわたって講座が開かれ、

さまざまな角度から平賀源内について勉強してきました。



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第7回目である今回の講座は、
 大阪商業大学教授 石上敏先生による
『戯作者としての平賀源内』


平賀源内といえば、

電気を発する機械「エレキテル」を発明したり、

「土用の丑の日」を生み出したコピーライターとして知られていますが、

ベストセラー作家としての顔を持つということは、あまり知られていません。


今回の講座では、作家としての源内さんを学びました。






会場は、志度寺の門前にある自性院

ここは、源内さんのお墓がある場所でもあります。

今回の講座には約40名が参加。

平賀源内先生235回忌追善法要(やっちさん記事参照)に続いて開講されました。



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講師である石上敏先生は、

『万象亭森島中良の文事』(森島中良は平賀源内の門人)

『平賀源内の文芸史的位置−戯作者としての評価・評判−』

などの著書のほか、数々の論文を上梓した、源内研究の権威。

今回の講座では、戯作(げさく)の開祖としての

平賀源内について解説してくださいました。

 
戯作というのは、江戸時代の中期以降に発達した俗文学のこと。
内容は、笑いあり、下品で不埒なところもありという、
今で言うところの娯楽小説のようなものです。
 
例えば、源内の著書である『根南志具佐(ねなしぐさ)』は、
閻魔大王さまが、若い女形の役者(男性)に一目惚れして
騒動を起こすという話なんだそうです。

後でこの本について調べたときの、私の勝手な解釈ですが、
ファンタジー&ラブコメディー
といったかんじです。
ストーリーを知れば知るほど面白くて、ぜひ読んでみたくなりました。
 
石上先生によると、
★平賀源内は「戯作の開祖」であり、後世に多大な影響を与えた。
★他に、このような呼称を、継続的に与えられた江戸時代の戯作者は存在しない。
★源内の登場と活躍がなければ、式亭三馬の『浮世床』や十返舎一九の『東海道中膝栗毛』も、この世に登場しなかった。

つまり、源内が後世に残した最大の偉業は、
「戯作、つまり娯楽小説の基礎を作ったことである」
ということでしょうか。
私は読書が好きなので、たいへん興味深かったです。
源内さんに対する考えも変わりました。
 
以上で90分の講義が終了。これで今年のまんでがん源内塾の全ての講座が終了しました。

つづいて修了式。
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全7回の講座を、全て受講された11名に、修了書が授与されました。

その後、お茶とお菓子をいただきながら談笑したり、
感想を述べたりして、全日程を終了しました。
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イベント終了後、石上先生にお話を伺いました。

先生の専門は日本語学と比較文化。
元々は、江戸時代の辞書を研究されていたそうです。
「現代の辞書は、あいうえお順に並んでいるのが普通だけれど、
江戸時代の辞書は、分類ごとに言葉が並んでいる。
その分類や、言葉の選び方などを研究していた」

そもそも先生が平賀源内に出会ったのは、学生だった23歳の頃。
岡山大学出身の先生は、四国によく来ていて、
たまたま志度寺でいるときに、ふらっと立ち寄ったのが
志度寺門前にある平賀源内のお墓だったんだとか。
「でもその時は、平賀源内のお墓だと知りませんでした。
気になって後で調べたら、平賀源内の墓だった」
 
その後、恩師から戯作者の森島中良という人の話を聞いて、
興味を持って調べていくうちに、
森島中良は平賀源内の弟子だったことを知り、
そこから源内の研究を始められたそうです。
 
何度か志度に来ているときに、
平賀源内記念館の館長である砂山長三郎さんと、
平賀家七代目当主の平賀一善さんと知り合い、
現在まで交流が続いているんだそうです。

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今回さぬき市へは、大阪商業大学の学生たち(卒業生含む)
5人と一緒に来られたそうです。
「皆さん、先生の教え子さん達ですか?」
と私が伺うと、石上先生は、
「いえいえ違います。お友達です」
と笑いながらおっしゃっていました。
先生のゼミの学生さんではないけれど、
今回、先生の手伝いに来てくれたんだそうです。
皆さんで笑い合う姿に、先生の優しいお人柄が感じらました。
 
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2013年に開催された「まんでがん源内塾」の
全講座の録音テープとレジュメは、
平賀源内記念館に置いてあるそうです。
興味のある方はぜひ、平賀源内記念館に足を運んでみてくださいね。
 
 


まんでがん源内塾
お問い合わせ先/087-894-1684(平賀源内記念館)


【まんでがん源内塾 関連】



posted by sanuki-asobinin at 15:00| 香川 ☀| Comment(0) | 歴史・文化財 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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