2014年01月10日

【長尾寺大会陽】福もち争奪戦&力餅運搬競技の熱き戦い!@長尾

さらです。


2014年01月07日(火)、さぬき市長尾西にある

四国霊場 第87番札所「長尾寺」で、

新春恒例の「長尾寺大会陽」が行われました


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本堂から福餅が投げられる「福奪い」


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大鏡餅を持って歩いた距離を競う

「長尾力餅運搬競技」の真剣勝負に、

思わず見入ってしまいました





「大会陽(だいえよう)」は真言宗の年中行事。
寒い冬を乗り越え、陽春に出会う(会陽)時期に、
その年の除災招福や五穀豐穰などを祈念するというものです。

午前中に大法要が営まれた後、
12:00から『福奪い』が始まりました

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本堂上部に設けられた「やぐら」から、福餅や木札が投げられます。

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丸餅が飛んでくるのを、上手くキャッチしなければなりません。
(なんだか野球のグローブが欲しくなる…)

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「福」の文字が書かれたお餅をゲットしました!

「福奪い」や「力餅運搬競技」で使われる餅は、
2014年1月2日(木)に長尾寺で行われた
三味線餅つきでつかれたもの。
(今年の三味線餅つきの様子はこちらをクリック)


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福をゲット!やったね♪

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木の札は色別に商品が分かれていて、
ティッシュ箱などの景品と交換してくれます。

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女性達が軒下からも餅投げをします。
大勢の方が福を求めて手を伸ばしていました。

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続いて行われるのが、
「力餅運搬競技」です。

今年は13名の方が出場されました。
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境内にある25mのコースを大鏡餅を持って往復し、距離を競います。

1人2回までトライして、より成績が良い記録を採用。
ルールの中には、
「成績が同じ記録判定の場合は、年長者(生年月日)を上位とする」
というのもあります。
伝統の行事なので、年長者を敬うという精神が表れていますね。

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運ぶのは「大鏡餅(2段)」「三方(鏡餅を入れる木製の台)」
毎年重量が違うのですが、今年は、
上餅 41Kg
下餅 64Kg
三方 88Kg
総重量がなんと193Kgもあります。

ちなみに、昨年の総重量は164Kgでしたので、
今年の餅は例年に比べて20Kg〜30Kgも重いんです。

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境内の片隅では、競技を始める前の準備をしていました。
お腹や背中に「さらし」で座布団をきつく巻いています。
この座布団の上に餅をのせるので、
きつく締めないとずれてしまうんだそうです。

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大鏡餅を抱え上げるときに、周りにいるスタッフが
数人がかりで持ち上げます。
選手が大声で気合を入れるのが聞こえてきました。


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餅が落ちるときの音が「ドシン!」という重量感のある音がします。

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長尾寺の力餅運搬競技の特徴は、
餅と三方が縛り付けられていないところ。
上の餅の位置が安定していないと距離が伸びません。

初出場の方の中に、ピアノ運送会社に勤めている方がいらっしゃいました。
「普段から重いピアノを運んでいるので、体力には自信があるが、
ピアノとは運び方が全く違うので難しい」
やはり、技術が必要とされるのですね。

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今年の優勝は段洋司さん。記録は39.4m。
4年連続5度目の優勝を果たしました。

優勝おめでとうございます!

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競技終了後、段さんに感想を伺いました。

「過去に無いくらいの重さだったですね。
最初から目標は40mで、2回とも39mの記録が出せたので満足してます。
今年4連覇できたので、来年は5連覇を目指して
がんばりたいと思います」


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力餅運搬競技は子どもと女性の部もあるんです。
しかも当日飛び入り参加もOK!

45Kgの重量を抱えて距離を競います。

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女の子も頑張れ!

小学校で参加者を募集していたので、自分で立候補したのだそうです。
中には当日飛び入り参加の女の子もいたんですよ。
(なんて頼もしい子たちなの!と密かに感動しました)

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子どもの部の表彰式。

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そして、この方を語らずして、
長尾寺の力餅運搬競技は語れません。

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まわし姿がひときわ目立っていた

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徳島県出身の大浦年文さん(64歳)。
1972年(昭和47年)から43回出場して、
通算24回も優勝されているという、
力餅運搬競技の達人ぴかぴか(新しい)です。

大浦さんに、力餅運搬競技に参加したきっかけを伺いました。

「徳島県は、もともと力餅運搬競技が盛んな土地。
小学6年生の時に、地元の力餅運搬競技を見て
自分もやってみたいと憧れを抱いた。
19歳の時に初めて大会に出場して以来、
競技大会に参加し続けている」

全国各地で力餅運搬競技が行われていますが、
長尾寺の競技大会は、一年の最初にある大会なので、
やはり特別な感じがするそうです。

スポーツジムを経営されている大浦さんが、
力餅運搬競技のトレーニングを始めるのは10月末から。
ランニングや階段ダッシュ、ウエイトリフティングなどをして
身体を鍛えるのだそう。
「やはり練習が大切。足腰を鍛えないと」

実は、今年優勝した段さんとは師弟関係なんだとか。
伝統を守っていきたいと、後継者育成にも力を入れているのだそうです。

このお話を聞いている間にも、
大浦さんの元に観客の男性が来て、
「今年も力をもらった。ありがとう!」
と握手を求めていました。

大浦さんに励まされている方が
たくさんいらっしゃるんですね。

来年も出場されますか?と伺うと、
「65歳に優勝回数を25回にして引退したい」
と力強く答えてくださいました。


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競技の前と後では、選手の皆さんの表情が全然違います。
競技前は緊張感が漂っていて厳しい表情なんですが、
終わった後は皆さん柔らかい表情になっていました。
そのギャップがすごくイイんです!カッコいい!!


年明けからこんなにも熱い戦いを間近で見ることができて最高でした!
みなさんもぜひ、長尾寺大会陽・力餅運搬競技を見に来てみてくださいね❗




長尾寺大会陽
開催場所/香川県さぬき市長尾西653 【地図
開催日時/2014年1月7日(火) 12:00〜福奪い、13:00〜力餅運搬競技
問い合わせ先/長尾寺(TEL:0879-52-2041)




posted by sanuki-asobinin at 15:00| 香川 ☁| Comment(0) | イベント・お祭り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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