2014年01月12日

『おへんろつかさ養成講座』第6回&閉講式が行なわれました@前山


やっちです。


2014年1月11日(土)、

さぬき市前山のおへんろ交流サロンにて

『平成25年度 おへんろつかさ養成講座』の

第6回、閉講式が行なわれました。

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『おへんろつかさ』とは、おへんろを司(つかさど)る人の事。

宗教的に導く人は『先達』と言われますが、

『おへんろつかさ』は観光的、歴史的な面から案内をする人の事をさします。

四国霊場八十八ヶ所、最後の3か寺のあるさぬき市にて
おへんろつかさを養成する講座が毎年行なわれているんです♪
今回は7度目(7年目)のおへんろつかさ養成講座です(*^▽^*)

第6回講座の内容と閉講式の様子をレポートします(*^ー^)ノ


まず最初は、香川大学教授 大賀先生。

『四国遍路は人生のたとえ話』と題されてお話されました。

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大賀先生が遍路宿でお遍路さんが書き込んだメッセージを調査されました。
遍路宿ですので、歩き遍路の方だけの情報ではありますが、
その結果を説明してくださいました。

四国遍路は昔は宗教への信仰心から歩かれる方が半数程度でしたが、

最近は35%程度に減少しています。

最近は精神修行のために歩いているという方が増えてきています。


お遍路に出たきっかけ

自己変容』

立派な人間になりたい、自分を変えたい

との思いでお遍路に出られた方。

こちらのきっかけが一番多く、20〜30代の若い方が多数だったそう。


『人生の区切り』

生き方を考えなおしたり、就職を前にされた方、家族を亡くされた方など。

こちらは60歳以上の方が多かったそう。


『宗教的な動機』『夫婦愛』『癒やし』

夫婦で仲良く歩いていらっしゃる方もいて、

中には新婚旅行で来ている方もいたそうです。

奥さんが先にお遍路を体験していて、

結婚後に旦那さんを誘って歩かれていたんだとか。


今は宗教に関係せず様々な方が歩いていらっしゃるんだという事が

分かったんだそうです。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


歩き遍路はただ歩くのではなく、自分の人生と重なり、

人生は山あり谷あり、お遍路も山あり谷ありの道を歩きます。


歩いている間に気付くことも沢山あるそう。


旦那さんが定年になり、奥さんを誘って回られていた方のお話です。

遍路の途中で旦那さんが足を痛めてしまい、

奥さんが手当をしてくれました。

今までは自分が奥さんを養ってきたんだと思っていたけれど

奥さんに支えられていたんだと気付いたんだそう。


長男が病気で障害が残ってしまった家族が

土日、車で遍路を始めたそう。

9年かけて回って結願したのですが、お遍路によって

家族がひとつになることができたんだとか。


象徴的な部分もお遍路には沢山あります。

金剛杖はお大師様

白装束は死装束
(一度死んだものとして出発するということの表れ)
同行二人
(おへんろさんはいつも弘法大師と一緒に巡礼しているという意味)
など。

●四国遍路はセルフセラピー(自分で行うセラピー)
現代社会は経済価値優先社会のため、自分に向き合うことがないです。
しかしお遍路では自然から教わることが沢山あり、
自分の気持ちとも向き合うことができます。
自分は生かされているんだと気づかれる方も沢山いるんだそう。

ある格闘家の方は遍路の間、
カウンターで「ありがとう」の回数を数えたそうです。
結願するまでに21万を超えたんだとか。
それくらい、自然に感謝の気持ちが出るようになります。
様々な感謝の気持ちが記入されていたそうです。

やっちも大賀先生の
「お遍路中にいろいろな事を感じることができる」
というお話をお聞きして
「そんな経験が出来るお遍路は本当に素晴らしいな」と思いました。
ますますお遍路に興味を持ちました(*^ー^)ノ

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

続いてお話されたのは
同じく香川大学教授 稲田先生。
『納経帳から読み取れる遍路の旅行』と題してお話されました。
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『納経』とは、今は読経で納めるのが普通ですが、
昔はお経を書いて納めていた時代があったんだそう。

江戸時代には納経帳に『何のために遍路をするのか』と共に
日付も記入されていたそうです。

昔は今の四国遍路とは違い、納経はどこでも書かれていました。
今は88ヶ所を全部回るというのが通常の考えですが、
昔は自分で自由にお寺を選べたり、自由なルートで回ることが
できていたようです。

横峰寺から石鎚山を超えるような道を通られたお遍路さんもいたようです。
石鎚山は昔、年に3日のみ登ることができ
残りは外から拝むだけの信仰の山だったため、
通常ではありえないルートなのだとか。
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こちらは昔の夫婦の納経帳。
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昔は夫婦で歩くことは珍しいため、先生がこの方の出身地に赴き
調査されたそう。
すると書いてある名前の『無量居士』は戒名だったそうで
この夫婦が亡くなった年を調べてみると
どうやら亡くなった奥さんの弔いのため、
旦那さんが奥さんの納経帳を一緒に持って歩いたのではないか
との事だったそうです。

納経帳から歩いたルートを書き出すとこのような感じで
香川県と徳島県だけを回っているルートだったそうです。
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調べてみると、この時代は
安政の大地震のためへんろ道が壊れ、土佐藩と宇和島藩が
遍路の入国を禁止していたんだとか。
そのため、このような回り方をしたのではないか、との事でした。

中でも土佐藩は何度も遍路の入国禁止をしていて、
入国から出国までの日付を指定していたり
道筋を決めたりしていることもあったんだとか。
産業が少ない土佐藩でしたが、地元の方達が遍路に対して優しく
自分たちのために必要なものまでも遍路に差し出していた状況を
快く思っていなかったからだろうとのお話でした。
冬になると、暖かな土佐藩に遍路が集まるといった状況もあったんだそう。

他にも様々なお話を聞かせていただきましたが、
今は88ヶ所をどういうルートで回って結願するのかが大事にされていますが
昔は巡礼するということが大事にされていて
その時代ごとの背景が遍路に大きく関わっていたんだなと
知ることができました。
とても興味深いお話を聞くことが出来てよかったです(*^▽^*)

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

続いて、閉講式が始まりました(*^ー^)ノ

おへんろつかさの会、堀尾会長よりご挨拶がありました。
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お遍路はたった6〜7回の講義では十分に分かることはできません。
しかし、これを足がかりとしていただいて
皆さんがこれからいろいろな物を研究、勉強していただいて
さぬき市からお遍路についての情報を発信していけたらなと思います。
今後ともよろしくお願いいたします」

続いて大山さぬき市長よりご挨拶がありました。
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「昨年の9月より取り組んでこられ、今回で6回目と修了式です。
9月にお会いした時よりも一回り大きくなられ、神々しい姿に見えます。
養成講座としては7期生となる皆さんは
四国霊場開創1200年という区切りの年に終了されたご縁のある方達です。
ぜひともこの講座をきっかけに、自分の人生の中でお遍路文化を
考えていただき、人生がこれまで以上に豊かになるお手伝いが
できたのであれば喜びです。
座学だけでなく実際にお寺へ行き、住職から様々なことを勉強する
機会があり、とても素晴らしいことだと思います。
これからも目標を達成するというプロセスを大切になさってください。
どこにでもあるわけではない、『さぬき市に行かないと味わえない』
ということをもっと追求していきたいと思います」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

修了証書、参加証の授与が行なわれました。
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おへんろつかさ養成講座のうち4回以上参加された方には『修了証書』
4回未満の方には『参加証』が授与されました。

『おへんろつかさの会』の活動について、
会員の長尾さんと柿木さんから説明がありました。
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柿木さんの言葉がとても印象に残りました。
「参加することにまず意義がある。
参加すれば出会いがある。
出会いがあるから学びがある。
学びがあるから喜びになる」

堀尾さんからも一言あり、
『おへんろつかさの会』のモットーは無理をしないこと
だそうです(*^▽^*)

今回参加された方々の感想がそれぞれ話されました。
●お遍路について奥が深くなりました。
●これを機にお遍路について自分なりに学びたいです。
●定年退職後にするべき事が見つかりました。
●講座を足がかりに、88ヶ所を回りたいです。
●2回巡礼しましたが、歩いたことはないので県内から歩いてみたいです。
●学んだことを活かして『おもてなし』の気持ちを込めていきたい。

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最後におへんろつかさの会の皆さんとも記念撮影♪
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今回修了された皆さんのこれからの活躍が楽しみなやっちでした(*^▽^*)



平成25年度おへんろつかさ養成講座(第6回講座、閉講式)
開催場所/おへんろ交流サロン 【地図
問い合わせ先/
さぬき市観光協会事務局(さぬき市商工観光課内)(TEL:087-894-1114)

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【今年は四国八十八ヶ所霊場開創1200年!】
posted by sanuki-asobinin at 08:00| 香川 ☀| Comment(0) | へんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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