2014年01月16日

津田古墳群の謎を追え!さぬき市の古墳の達人・松田先生@津田

さらです。


前回までのあらすじ。(記事はこちらをクリック)


取材中、やたらと目にする古墳の案内看板

「さぬき市って古墳が多いのでは?」

という疑問を持った私。そんなときに知ったのが、

国の史跡に指定された「津田古墳群」の存在。


どうしてさぬき市に古墳が多いのか?

津田古墳群とはいったい何なのか?


あそたつミステリーハンターとして、この謎を追わねば!


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ということで、さぬき市津田町鶴羽にある

鶴羽小学校跡地にやってきました!


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2010年に閉校した鶴羽小学校。


その小学校跡地で、さぬき市の埋蔵文化財を修復し

後世へ残すという取り組みを行っています。



現在、さぬき市の埋蔵文化財の9割が

ここに集められているそうです。







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大川広域行政組合 埋蔵文化財センター主査の

松田朝由先生に、津田古墳群について伺いました。


「津田町は、山と海に囲まれていて平野が狭いんです。

海に面した場所に、たくさんの前方後円墳がある地域は、

全国的にも珍しいんです」


そもそも津田古墳群とは何かというと、

古墳時代の前期(3世紀後半〜4世紀)に

当時の偉い人である「首長」が築いたお墓のこと。


この地区には、首長の古墳が9基、

小さい古墳を含めると20基近くあるのだそうです。


今回、津田古墳群として国の史跡に指定されたのは、

・うのべ山古墳

・けぼ山古墳

・一ツ山古墳

・赤山古墳

・岩崎山古墳群1号墳

・岩崎山古墳群4号墳

・龍王山古墳

・古枝古墳(さぬき市大川町)

・川東古墳(さぬき市大川町)

の9基。


実は、(さぬき市大川町)と書かれた2基は、

海から離れたところにあるんです。


津田古墳群を造った首長が、海に面した津田町から、

河川や道を通って内陸部に入った場所に

勢力を拡大していった結果と考えらます。

現在のさぬき市くらいの範囲を治めていたようです。


こんな風に、時代を追って古墳の変遷が見られるのが、

全国の研究者たちも注目する、津田古墳群の最大の特徴なのだそうひらめき


さぬき市大川町の2基以外の7基は、

海に近い場所に造られています。


ではなぜ、海に近い場所に古墳を造ったのか?

それは、古墳時代前期が戦争の多い時代だったことに関係するそうです。


古墳時代前期は、大和政権が朝鮮半島に出兵している時期でした。

そこで、朝鮮半島に行く航路を意識して、

海に面した場所に多く古墳が造られているのだそうです。


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さて、松田先生のお話を伺っている最中も、

デスクの方では、黙々と作業をされています。

発掘調査で出土した土器を修復し、

できるだけ復元しているのだそうです。


作業を見せていただきました。


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出土する土器は一部分だけ。

足りない部分を補うために石膏で形を整えます。

白く見えているのが石膏です。


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これを彫刻等のような道具で削ったり、

サンドペーパーで磨いたりして、形を整えます。


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道具は手作りのものだとか。

市販のものより使いやすいそう。


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最後に色を塗ったら完成です。


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ちなみに、こちらは須恵器(すえき)。

古墳時代の末期に、さぬき市末(すえ)にある登り窯で作られたもの。

(さぬき市末の古窯についてはこちらをクリック)


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こちらでは、出土した土器の破片を見ながら、土器の全体図を描かれていました。

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出土品は、たいてい一部分しかないのですが、

土器というのは丸いので、円の弧が分かると中心が分かり、

全体を復元できるのだそう。


みなさんプロの方なので、破片から全体像が分かるんですね。


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かっしー「ところで松田先生、土器の破片を見て

どの時代か分かるというのは、どうやって見分けているんですか?」


松田先生「例えば、皆さん、携帯電話を見たら、

どのくらい前のものか、だいたい分かりますよね?

それと同じように、数多く見ていると、

いつぐらい前のものか大体分かるようになります」


松田先生は、小学校の時に古墳が好きになって、

考古学の道に進んだのだそうです。


松田先生「そもそも古墳が好きになったのは、

この地域に古墳があったからかな、と思う」


松田先生は20年くらい土器を見てこられたそう。

知れば知るほど、新しいことが分かるようになるのだとか。


経験なんですねぇ。


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津田古墳群が国の史跡に指定されたことを記念して、

講演会が開催されます。

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国史跡指定記念講演会
「津田湾をめぐる古墳群の謎」
【開催日時】 2014年1月26日() 13:00〜16:00(受付12:30〜)
【開催場所】 さぬき市津田公民館1階ホール


それに関連して、見学会も開催されます。
津田古墳群見学会
【開催日時】 2014年1月19日() 9:00〜13:00
【集合場所】 鶴羽小学校跡地
注)見学会は事前に予約が必要です。
(お問い合わせ/さぬき市教育委員会生涯学習課 文化財係
TEL:0879-42-3107)


この見学会では、前回ご紹介した
さぬき市歴史民俗資料館で開催されている企画展
「さぬきの古墳時代〜津田古墳群の出現と終焉〜」
にて、松田先生による出土品の解説をしてくださるそうです。

松田先生「多くの方は、まだ津田古墳群のことを知らないと思うので、いろんなイベントを通して、ぜひ知って欲しいです」


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「古墳といわれても…。あまり興味がないなぁ〜」
という方でも、
🚩パワースポットとして古墳めぐりをしたり、
🚩健康のために、古墳をめぐるウォーキングやマラソンをしたり、
そういったことで、ちょっとだけ歴史のロマンに触れてみるのも良いかもしれません。

もちろん歴史の好きな方古墳マニアの方には、ぜひオススメします。

好奇心くすぐる古墳の世界に、あなたもふれてみてくださいね❗


あそたつミステリーハンター・さらが行く
「津田古墳群の謎を追え!」

次回は「津田古墳群見学会」に行ってまいります!

(…果たして謎は解けるのか?💦続きはこちらをクリック❗)




津田古墳群見学会
開催日時/2014年1月19日(日) 9:00〜13:00
集合場所/鶴羽小学校跡地 【地図
お問い合わせ/さぬき市教育委員会生涯学習課 文化財係
(TEL:0879-42-3107)
注)事前に予約が必要です。


国史跡指定記念講演会「津田湾をめぐる古墳群の謎」
開催日時/2014年1月26日(日) 13:00〜16:00(受付12:30〜)
開催場所/さぬき市津田公民館1階ホール 【地図
お問い合わせ/さぬき市教育委員会生涯学習課 文化財係
(TEL:0879-42-3107)


さぬきの古墳時代〜津田古墳群の出現と終焉〜
開催場所/さぬき市歴史民俗資料館 【地図
開催期間/2013年10月5日(土)〜2014年2月23日(日)
開館時間/9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日/水曜日
入館料/大人100円、高校生70円、小中学生50円
      団体(15名以上)割引有。伝習館は無料です。
問い合わせ先/さぬき市歴史民俗資料館(TEL:0879-43-6401


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posted by sanuki-asobinin at 15:00| 香川 ☀| Comment(0) | 歴史・文化財 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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