2014年01月26日

【近世讃岐のやきもの展】源内焼の秘密に迫る!! @高松


たっくんです!


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【源内焼緑釉万国地図皿(アメリカ大陸)】

さぬき市の歴史上の偉人といえば…やはり「平賀源内」ですよね!

そんな源内が監修し、様々な陶工に作らせたという「源内焼」
今年2014年1月2日(木)から、香川県高松市の香川県立ミュージアム内
常設展示室1で、源内焼を含む55件90点の陶器が展示する

「讃岐の伝統工芸 近世讃岐のやきもの」
が開かれています。

去年新たに、収蔵された初お目見えの陶器が多いという今回の常設展の見所と
源内焼の魅力を…調べてきました!!

ということで、やってきたのは香川県高松市の「香川県立ミュージアム」


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その2階、常設展示室1で行われている

「讃岐の伝統工芸 近世讃岐のやきもの」


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高松松平家が京焼の陶工を招いて大名家の御庭焼として作らせた


「理兵衛焼」

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【色絵金葵唐草文水指】

「讃窯」
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【讃窯梅花画手鉢】

平賀源内が、世界に販売する日本の特産物を生み出そうと
多くの陶工に作らせた「源内焼」

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【源内焼二彩鳳凰文鉢】


そして、「源内焼き」の流れを汲み取った「屋島焼」
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【屋島焼三彩花文湯沸】


幕末に、讃岐の文化芸術を発展させた担い手と言えるこの4つの焼物が

今回は、55件90点(去年収蔵のものはその内32件60点)も集まりました!


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4つの焼物の特色や歴史を見比べながら、その時代の背景を伺えることができます!

そんな、この展示を…わかりやすく教えてくださったのは…


香川県立ミュージアム学芸員の古野さん!


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源内焼の魅力について、古野さんに早速聞いてみました!


海外から伝来した知識をくまなく集め、第1回の長崎行後の後、現さぬき市志度で

赤松松山(あかまつしょうさん)に製陶法を教えたのが、

源内焼の発端だと言われています。




源内焼の主な特徴は、いくつかあります。



1つは技法!


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源内焼は、写真右のような「型」と呼ばれるものを土で作り、それを使いろくろを使わず
焼物を作ったと言われています(写真は屋島焼)


また、観賞用として作られていたというのも珍しいところ。
元々、日本の特産物を生み出そうと作られたという源内焼。

その為、実際にお皿として使用されるためではなく観賞用として
部屋に飾られたり、お土産屋さんで売られたりしたんだそうです。

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もう1つの特徴は、色や模様!
中でも、日本で始めてお皿に地図を描いたとしても有名なんです!
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こちらは、日本の地図が描かれた焼物。
このアイデアは後世にも伝わり、伊万里焼でも同じような
地図を描いた焼物が発見されています。

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時代の最先端を走り続けた、平賀源内。
その人気っぷりが、見受けられますね…


また、源内焼は中国の「三彩陶器」をモデルとしていて、
緑・紫・黄・褐色などの色を重ねた釉の色合いが特徴。

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地図以外にも、中国の人物、山水画なども描かれていました。


最後に古野さんに、「あなたが思う、源内焼きとは?」という質問を聞いてみました。

「源内焼とは、平賀源内のパワーがひしひしと伝わって来るような焼物ですね。」
と答えていただきました。


今回初公開の焼物が沢山ある「讃岐の伝統工芸 近世讃岐のやきもの」
展示期間は、2月23日(日)まで!


2月15日(土)午後13時半からは、古野さんが展示内容についてわかりやすく
解説してくれる「ミュージアムトーク」も行われます!

ぜひ、一度ご来館くださいねヽ(´▽`)/



「讃岐の伝統工芸 近世讃岐のやきもの」展示
展示会場/香川県立ミュージアム常設展示室1【地図
展示会期/平成26年度1月2日(木)〜2月23日(日)

ミュージアムトーク
2月15日(土)13:30〜

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posted by sanuki-asobinin at 12:00| 香川 ☔| Comment(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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