さらです。
2014年4月10日(木)、さぬき市志度にある
四国霊場第86番札所「志度寺」に、
スペイン国レオン県から
ホセ・アントニオ・ベラスコ副議長(副知事)が、
訪問されました❗
スペインには、キリスト教の三大巡礼の1つで、
ユネスコの世界遺産にも登録されている
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」
があり、レオン県は、その巡礼路が横断する街として、
毎年、多くの方が訪れるのだそうです。
スペインの巡礼の道があるレオン県と、
四国遍路がある香川県。
お互いに巡礼路がある街として交流を深めました。
この日、ベラスコ副議長と県会議員(2名)の一行は、
四国霊場の国分寺や根来寺などの寺院や栗林公園、
そして、香川県知事への表敬訪問を行った後、
志度寺を訪れました。
案内されたのは、志度寺の副住職の十河瑞澄さん。
2013年から2014年にかけて、
「日本スペイン交流400周年」ということで、
スペインと日本の交流・相互理解を深めるイベントが
数多く開催されていて、
十河さんは昨年、レオン県を訪問して、
スペインと日本の中高校生と一緒に、
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」を
歩かれたのだとか。
(詳しくはこちらをクリック)
手水(ちょうず)で身を清めてから本堂へ。
志度寺の本堂。
徳川家康の孫で、高松藩・初代藩主の松平頼重(よりしげ)によって1670年に建立され、国の重要文化財に指定されています。
本堂内で、十河さんが般若心経を唱えておつとめをされた後、
お線香を上げたり、お焼香を体験されました。
十河さん
「本日は、遠いところ来ていただいて
ありがとうございました。
またお会いできて嬉しいです」
「志度寺の御本尊である十一面観音は、
願いをかなえてくれる仏様です。
自分自身と、自分以外の誰かの幸せを
お願いしてみてください」
続いて、志度寺の書院へ。
志度寺にある日本庭園「無染庭」の解説を受ける一行。
こちらの「無染庭」が表現しているのは、
志度寺縁起に残る「海女の玉取り」伝説。
名も無き海女が、わが子の幸せを願って
竜神から宝玉を命がけで取り返したという
悲しい物語を、大小の石や、その配置で
表現しています。
十河さんが、仏教の道具である「三鈷」をモチーフにした
「袈裟留め(けさどめ)」をプレゼントされていました。
袈裟留めは、肩からかけている輪袈裟(わげさ)を留めるもので、
ネクタイピンとしても使えるそうです。
最後に、納経所で納経を体験されました。
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」でも、
納経帳のようなもの(巡礼手帳)があるのだとか。
ベラスコ副議長
「昨日、今日とお遍路を体験しましたが、
寺院や遍路道に、宗教的な厳かな雰囲気が感じられ、
素晴らしくて感動しました」
世界中から巡礼者が集まる
「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」ですが、
以前はそれほど訪問者がいませんでした。
レオン県や州の行政が、巡礼で訪れる人を増やすために、
「道を整備する」
「道案内(標識)を充実する」
「安くて便利な宿を提供する」
の3つを行い、今では、年間25万人以上の巡礼者(注)が訪れています。
(注)この数字は徒歩での巡礼者の数。
スペインの巡礼路では、徒歩が1番多く、続いて自転車。
少数ですが、馬車を使って巡礼をされる方もいるそうです。
四国遍路の素晴らしさ、ひいては日本文化の良さが、
少しでも伝わるといいな〜。
と取材させていただきながら思いました。
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昨年からあそたつブログでもご紹介してきましたが、
今年は「四国霊場開創1200年」記念の年✨
八十八カ寺で様々なイベントが予定されていて、
志度寺でも5月18日(火)13:00から
開創1200年記念の柴灯護摩が行われます。
今回は、真言宗醍醐派の僧侶による護摩供養が行われ、
奪衣婆堂での人形供養もされるそうです。
この機会にぜひ、さぬき市で
四国の遍路文化に触れてみてくださいね。
四国八十八ヶ所霊場 開創1200年記念事業
開催場所/徳島、高知、愛媛、香川の四国八十八ヶ所霊場 各寺院
問い合わせ先/四国八十八ヶ所霊場会 本部事務所
開催場所/徳島、高知、愛媛、香川の四国八十八ヶ所霊場 各寺院
問い合わせ先/四国八十八ヶ所霊場会 本部事務所
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