2014年04月18日

日本の裏側からやってきたおへんろさん@多和



DSC_0145.JPG

はっとーです。
開創1200年を迎えている『四国八十八ヶ所霊場』。

性別、年齢、国を越え、四国八十八ヶ所霊場を巡る『お遍路さん(おへんろさん)』としてたくさんの方が四国を巡礼のため訪れています。

そして、約2万キロ離れたブラジルからも歩きへんろにいらっしゃった皆さんが、
四国八十八ヶ所霊場の最後の三ヶ寺があるさぬき市へいらっしゃったとお聞きし、取材に伺ってきました。

DSC_0106.JPG

まだ桜が残っていた、4月8日(火)。

DSC_0114.JPG

さぬき市多和にある四国八十八ヶ所霊場の最後の寺、第88番札所・大窪寺。

DSC_0116.JPG

弘法大師空海が四国八十八ヶ所霊場を開いてちょうど今年で1200年。
おへんろさんがたくさん足を運んでいました。

DSC_0118.JPG

DSC_0120.JPG
その中に、ブラジルからいらっしゃった日系ブラジル人の本庄ネルソン徹さん含む5名のブラジル人が善通寺から大窪寺まで、約100キロのおへんろ路を歩き、大窪寺にいらしていました。


DSC_0130.JPG
ネルソンさんは2年前、志度寺の十川副住職と『遍路とおもてなしのネットワーク』の事務長だった松岡敬文さんがブラジルで行った講演会に参加。
ネルソンさんは、キリスト教の聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」を何回も歩いていたこともあり、自分の祖が住んでいた日本の巡礼路『四国八十八ヶ所霊場とへんろ』に強い興味を持ったのだそう。


そして、今回、松岡さんから一緒にへんろ路を歩きませんかというお誘いを受け、ネルソンさん含む5名が香川を訪れました。
ブラジルでは9割がキリスト教宗派のひとつ、カトリックを信仰しており、その聖地を巡る『巡礼』が強く根付いけいます。
なので日本の巡礼文化である『四国八十八ヶ所霊場とへんろ』にも強い関心をもっているんだそう。
今回もネルソンさんがブラジル現地で声をかけたとところ、約70名が今回の旅に参加したいを言ってきたんだそう。



DSC_0132.JPG
今回、ネルソンさんは霊場を巡った証でもある納経帳を二冊持ち、へんろに向かいました。
一冊はご自身の分、もう一冊は5年前に亡くなった奥さんの分なんだそうです。

ネルソンさん「妻と一緒に歩いてきた。この感動は言葉にならない。サンティアゴ・デ・コンポステーラに比べても道がアップダウンが激しく大変だった。しかし、松岡さんや途中で出会った人の暖かさがあったから、ここまでくることが出来た。本当にありがとうございます」


DSC_0136.JPG

納経後、松岡さんから5人にプレゼントが!


DSC_0129.JPG

善通寺市の平岡市長とさぬき市の大山市長の名が入った、『四国八十八ヶ所歩き遍路100km完歩認定証』。

証書には今回の100km完歩の証明と、四国一周1200km全て歩いたあかつきには『遍路大使』として皆さんを任命証をお渡しする旨が書かれていました。

DSC_0139.JPG
DSC_0138.JPG
今回、みなさんをおもてなしした松岡さんから認定証が渡されました。

松岡さんは「ブラジルの、特に日系ブラジル人の皆さんは今の日本よりも日本人らしく『日本の心』を理解している。今回、私がネルソンさんを香川県に呼んだのも、ブラジルで心温まる『おもてなし』をしてくれたネルソンさんへのお返しでもありました。また、是非四国霊場に足を運んでほしい。」と話していました。『おもてなし』が、国を超えて心を繋いでくれたんですね。

DSC_0144.JPG

最後は、大窪寺の前で国旗をもちつつ、ピース!
皆さん、来年も『四国八十八ヶ所霊場』を巡礼したいと話されていました。

距離は離れていますが、また、ぜひ日本の巡礼路に来てほしい!そう思ったはっとーでした。


四国八十八ヶ所霊場 開創1200年記念事業
開催場所/徳島、高知、愛媛、香川の四国八十八ヶ所霊場 各寺院
問い合わせ先/四国八十八ヶ所霊場会 本部事務所
公式HP/http://www.88shikokuhenro.jp/
(TEL: 0877-56-5688)


【関連記事】

posted by sanuki-asobinin at 12:00| 香川 🌁| Comment(0) | へんろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。