はっとーです!
さぬき市寒川町の『21世紀館さんがわ』では、
2014年9月16日(火)〜28日(日)の期間、
注)月曜日休館
『漆工 森安史 漆百科展』開催しています!
今回作品展示を行っている森安史さんは、地元・さぬき市寒川町出身。
2013年度に香川県漆芸新人賞を受賞するなど、輝かしい経歴を持つ香川漆器界、期待のアーティストです。
森安史さんの作品は、一目見ただけで今までの漆のイメージを変えてくれる「オモシロイモノ」ばかり!
21世紀館さんがわで森ワールドにどっぷりハマってみませんか?
会場には、箸、器などの生活品から腕輪やアクセサリーの装飾品までと幅広いジャンルの漆迎品が並んでいます。
蒔絵の技術を使った時計も!
そう、森さんは工業品を利用し、今までになかった漆芸品へと変身させてしまう作品を特に得意としています。
その中で特に、「え!これも漆芸ですか!?」と思わず聞いてしまう作品が、
『Hana・no・NE』
『NARUTO』
実はこの2つの作品、漆塗りのスピーカーなんです!
漆芸品でよく作られている箱を現代の生活に密着したものとして、
使ってもらえるものは何かと考えたときに
『現代の箱…スピーカーだ!」という発想が生まれ、
制作した作品だそう。
ご自身もオーディオが好きだと語る森さん。
会期中の土日祝日は、実際にスピーカーとして音楽を流してくれるんですよ!
クラッシックなフォルムの『Hana・no・NE』は真空管オーディオでしっとりとした曲を
モダンな『NARUTO』ではテクノポップなどの現代音楽を聞かせていただけます。
見た目がおしゃれなだけでなく、どちらも音もしっかりと心に響いてきます。なんだか贅沢♪
形が違うので音のなり方も違います!
細かな金地の模様からこだわりを感じます。
『NARUTO』は乾湿技法とよばれる、奈良の興福寺の阿修羅像と同じ技法で制作。
乾漆で作られたスピーカーには2ミリほど柔らかい麻布が被せられ、その上に漆が塗られています。
いいスピーカーの条件である『中が柔らかく、外が固い』構造を漆によって実現しているのだそうです。
漆と工業品を繋ぎ合わせ、お互いの良さを化学反応させる森さんは、まさに『漆工』と名乗るにふさわしい人物だなぁと感じました。
🎤漆のイメージを変える達人、森安史さんに直撃インタビュー!
香川県立津田高校を卒業後、香川県漆芸研究所に入所し、漆について本格的に学んだ森さん。
漆芸のどんなところに惹かれてこの世界に入ったのですか?
「津田高時代に漆芸を知り、なぜか『俺にもできる』と思ったんです。それまで香川県に漆芸があるということもしらなかったのに(笑)。普通校である高校から漆の世界に入った人自体が珍しいのではないかなと思います」
個展をされるまでにいたった経緯を教えてください。
「やめたいやめたいと思えつつ、でも生まれ故郷の寒川町の作品展ですので恥ずかしいものは出せない。そう考えながら倒れないように頑張りました」
森さんの作品は生活にすぐ取り入れたくなるようなものが多いですね。
「『すごい!』と思われる作品よりも、『ちょっとすごい』と思わせるような作品で漆器をもっと身近に、敷居を下げて楽しんでもらえればと思っています」
最後にお誘いの一言をどうぞ!
「21世紀館さんがわの中に入れば、ちょっとオシャレで普段とは違う空間がひろがっていると思います。もし興味があれば来て頂ければうれしいです」
とにかく長い時間、会場にいてほしいという思いから、
会場には、森さんの作品が並べられたテーブルと椅子があり、
森さん自らが作品や漆について解説を行っている冊子が配布されています。
カフェに来たような気持ちでゆっくりと、森さんの作品かぶれになってくださいね。
漆百科展
開催期間/2014年9月16日(火)〜2014年9月28日(日)月曜日休館
開催時間/9:00〜17:00(最終日は15:00まで)
入場無料
開催場所/21世紀館さんがわ【地図】
TEL:0879-43-0780
注)9月20日、21日、23日、27日、28日は森さんが来館。スピーカーの音も出します。
【お問い合わせ先】
森安史『無地工房』
MAIL/mujikoubou@gmail.com
関連サイト『ウルシックス』
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漆工の森安史です。ブログチェックさせて頂きました。
凄く丁寧にブログしていただき、ありがたい限りです。
違う視線から記事、なんか新鮮です。個展を開催したおかげでこのような贅沢な経験させて頂き、なんか嬉しいです。
色々とお世話になり、ありがとうございました。
漆工 森安史
個展でお忙しい中、ご丁寧なコメントありがとうございます!
私自信、とても興味深い展示で、作品を通して、森さんのものつくりに対するこだわりや森さんのお人柄を多くの人に見ていただきたいなぁと思いながら、書かせていただきました。
まだ会期は残っておりますので、何卒無理はなさらずお過ごしください。
改めて、ありがとうございました。