はっとーです!
さぬき市を飛び出して、
高松市の香川県立ミュージアムにやってきました!
香川県立ミュージアムでは、2014年11月24日(月・休)まで「空海の足音 四国へんろ展 香川編」が開催しています。
四国霊場1200年記念し、四国霊場の讃岐の札所23寺のお寺を中心に、各寺院の貴重な寺宝約80点を展示しています。
もちろん、さぬき市のお寺の至宝も展示されていますよ!
10月18日(土)から開催している「空海の足音 四国へんろ展 香川編」。
香川県のみならず、京都や他の四国3県から取り寄せた文化財も多く展示。
取材日は平日だったにも関わらずたくさんの人で賑わっていました。
休日は1000人近い方が訪れるとのこと!Σ(゚Д゚)
この数字は香川県立ミュージアム史上最多の数なのでは、とのことでした。
さぬき市からの展示品6点を、香川県立ミュージアムの学芸員・渋谷さんに解説してもらいましょう〜!
今回の展覧会は
第1章 空海の足音と弘法大師への信仰
第2章 四国へんろの成り立ち
第3章 涅槃の道場が伝えた祈りの形
以上の、3章の構成を主になりたっています。「へんろ展」では、「おへんろさん」にもスポットを当て、遍路文化のルーツを感じることもできます。
さぬき市のお寺からも寺宝6点が展示中!
渋谷さんの解説付きで、それぞれお寺毎に巡ってみましょう〜!
第86番札所 志度寺からは2点の展示。
・絹本著色十一面観音像
渋谷さん「志度寺の正式名称『補陀洛山 志度寺』の補陀洛とは観音菩薩の住処のことを指します。昔の人は、補陀洛山は南にあると信じており、日本では都の南側である四国にこの補陀洛があると信じていたのだと思います。なので、人々は救済を求め四国を訪れたのでしょうね」
・志度寺縁起絵 巻一、巻二
渋谷さん「縁起絵は、お寺の歴史や成り立ち、霊験を分かりやすく伝えるための絵のことです。志度寺の縁起絵は6幅全てが残っていて、全国的にも珍しい例の縁起絵です」
どちらも重要文化財!志度寺に行ってもなかなか観ることができないですよ〜。
第87番札所 長尾寺からは1点の展示。
・鉄造阿弥陀如来坐像
渋谷さん「四国で唯一残っている、鉄製の仏像です。関東ではよく残っている鉄の仏像が、なぜ四国では長尾寺だけにしか残っていないのか?憶測ですが、長尾寺周辺は鎌倉時代は北条政子(源頼朝の妻)の領地だったことが何か関係があるのではないかなあと、にらんでいます」
第88番札所 大窪寺からは1点の展示。
・医王山之図
渋谷さん「大窪寺は昔、周りに100を超えるお寺があったと伝えられており、その言い伝えをもとに江戸時代に描かれたものです。今回が初公開の絵画ですね!」
大窪寺も長尾寺も何度も足を運んでいるのに、どちらも初めて知りました!面白いですね〜👀
札所以外でも、志度寺の奥院である「地蔵寺」からも2点の文化財が展示されています。
・日本回国納経帳
渋谷さん「日本回国とは、日本中にある66寺を巡り、法華経を奉納する巡礼のことです。巡礼の際、自分の証明書変わりに使用していたのが、各お寺の納経帳でした。江戸時代初期の1700年頃、地蔵寺のご住職も日本回国を行ったようです。日本回国納経帳が約100年後、おへんろの納経帳になったのでは、と考えられています」
・日本回国納経所本尊 六十六仏うち二仏
渋谷「日本回国納経所本尊は回ったお寺の本尊を再現しています。全国を回らなくても、地蔵寺に行けば66仏を拝むことができたんですね」
…遍路の歴史を知ることができる資料が地蔵寺に残っていたとは驚きです。
今回のへんろ展は、香川県立歴史博物館からの膨大な香川の文化財知識の蓄積があるからこそ開催することができたのだそう。
身近なお寺なはずなのになかなか知る機会がなかった、四国霊場の新しい一面を見ることができます!
私も初めて聞くさぬき市の札所の話が沢山あり、びっくりしました〜!
是非、あなたもこの機会に足を運んでみてはいかがでしょう?
空海の足音 四国へんろ展 香川編
場所/香川県立ミュージアム【地図】
開催日程/2014年10月18日(土)〜11月24日(月・休)
開館時間/9:00〜17:00(金曜日は19:30まで)
観覧料/一般1020円、前売り・団体(20名以上)830円、高校生以下無料。
お問い合わせ/香川県立ミュージアム TEL:087-822-0002
HP:http://www.pref.kagawa.lg.jp/kmuseum/ (外部サイトへジャンプ)
休館日はHPをチェックください