『おへんろつかさ養成講座』を修了できました!
やっちです(≧▽≦)
2015年1月11日(日)、
平成26年度 第8期 おへんろつかさ養成講座の
すべての講座が終了しました!
『おへんろつかさ』とは、
おへんろを司(つかさど)る人のこと。
宗教的に導く人は『先達』と呼ばれますが、
宗教的に導く人は『先達』と呼ばれますが、
『おへんろつかさ』は観光的、歴史的な面から
案内をする人たちの事をさします。
一般の方をガイドするための知識を学ぶのが
『おへんろつかさ養成講座』。
実際にさぬき市内の上がり3か寺での実地研修や
へんろ道を歩いての研修が行われたんですよ!
私も修了することができた
『おへんろつかさ養成講座』がどんなものだったのか
お伝えします(*^ー^)ノ♪
第1回講座は記事にて紹介してあります。
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第2回講座は
四国霊場第86番札所志度寺にて行われました。
● 志度寺副住職である十河瑞澄さんによる「志度寺現地研修」
仏教についてのお話と
志度寺の歴史と文化財の説明がありました。
志度寺縁起を見せていただくこともできました♪
● 源平屋島合戦史跡ボランティアガイド近藤敬司さんによる
「観光ガイドの仕方、ポイント」
実際に志度寺内を歩きながら
文化財についての説明をしていただきました。
志度寺には沢山の文化財があり、それをどうやってガイドして
心に残るように伝えるのかがとても難しいなと感じました。
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第3回講座は
四国霊場第87番札所長尾寺にて行われました。
まずは長尾寺境内(建物外部)の見学が行われました。
長尾寺の経幢(きょうどう)やその他文化財の説明が行われ、
境内内にある静御前に関係する文化財の説明も行われました。
● 片桐孝浩さんによる「さぬき市内の石造物について」
へんろ道沿いにある石造物にはいろいろな物がありますが、
特に注目される石造物は道標(みちしるべ)なんですって。
お寺までの距離を示す丁石についてのお話もありました。
1丁は約109mと言われていて、舟形をした丁石は
県内ではへんろ道沿いだけにあるんだとか。
● 長尾寺住職である木村俊雅さんによる「長尾寺現地研修」
本堂と大師堂の中を案内していただくことも出来ました!
なかなか見ることの出来ない本堂の中を見られたり、
石造物は普段目にすることも少ないので、
とても興味深かったです。
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第4回講座は
四国霊場第88番札所大窪寺にて行われました。
● 四国民俗学会 会員 藤井洋一さんによる「へんろ道ぞいの村」
弘法大師が結願寺である大窪寺を
現在の場所に決めた理由として伝わっている話。
女体山は4〜5つもあるという話には驚きました。
へんろ道沿いの人々がどんな風におへんろさんのお世話をしていたのか
というお話はとても興味深かったです。
● 大窪寺住職 槙野恵純さんによる「大窪寺現地研修」
大窪寺の名前の由来として伝わっているのは
現在の場所が窪地だからというお話でした。
元は古大窪にあったお寺を今の場所に移してきたとも
伝わっているんだとか。
大窪寺の御本尊は薬師如来。
約8世紀から9世紀に作られたもので、
かや材から1本彫でつくられたことが
10年前の調査、修理でわかったのだそう。
大窪寺の様子を描いた文化財の絵によると、
昔はかなり手前に『大門』という門があったのだと
いうことがわかるんだとか。
大窪寺が現在の場所にある理由がとても興味深かったです。
弘法大師は水の流れを読む才能に優れていたのだと
いう話をお聞きして、弘法大師は水にまつわる話が
多いことを思い出して、思わず頷いてしまいました。
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第5回講座は「道標とへんろ墓をたずね歩く」
−へんろ道を歩きながらの現地研修−。
香川へんろ研究会 会員 渡邉達雄さんによる
実際にへんろ道を歩きながらの
道標とへんろ墓の説明がありました。
昔のへんろ道は今の道と違って田んぼの畦道などを通り、
川を渡ったりもしていたのだという説明に驚きました。
矢印が旧へんろ道なんだとか!
途中、県飲食業生活衛生同業組合 さぬき市部の皆さんによる
『松茸うどん』のお接待もありました(*^▽^*)
おへんろさんもお接待を受けていらっしゃいました♪
車で走っていては気づかない、
様々なものを見ることが出来ました♪
今のへんろ道とは違って、昔のへんろ道は
山や川の境目を通っていたのだと知って驚きました。
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第6回講座は第1回と同じく、
さぬき市前山のおへんろ交流サロンにて行われました。
● 香川大学教授 大賀睦夫さんによる「四国遍路における再生プロセス」
四国遍路による再生がどうやって起きるのか…。
再生するときには懺悔することが必要であること。
悲しい思いを抱えてお遍路をされている方も、
へんろころがしなどの大変な場所では悲しい出来事を忘れます。
そんな空白の時間が有ることで心が浄化されるんだとか。
へんろで規則正しい生活になることで、健康になる効果もあるんだそう。
大賀さんはへんろ宿にあった
おへんろさんのメッセージノートを分析されました。
へんろ宿なので歩きへんろの方のみの情報ではありますが、
内容を説明してくださいました。
中には、おへんろをすることで考え方が変わった
という意見が沢山あったのだと話してくださいました。
● 香川大学教授 稲田道彦さんによる「納経帳から読み取れる遍路の旅行」
吉岡無量居士さんの納経帳から
昔は今はないお寺を回っていたり、
何箇所かの納経が1つで終わっていたり…
本当に自由に回っていた時代があったのだと話してくださいました。
江戸時代のへんろには女人禁制の制度があり、
女性だけの納経所が設けられていたこともあったんだとか。
今はへんろについてはルートや回るお寺が固まっていますが、
昔は本当に自由に回っていたんだなと知り驚きました。
「へんろを回ることで自分が変わっていき、
自分一人では生きていけないことを知ることで
生かされているのだという気持ちになる」
とお聞きして、周りの人への感謝の気持ちを
忘れてはいけないなと思いました。
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今回平成26年度 第8期 おへんろつかさ養成講座に参加してみて、
自分の知識の無さに打ちひしがれつつも、
知らないことが沢山あったので全てが本当に面白かったです。
まだまだ勉強が必要だと思いますので、
これからも知識を深めていけたらと思いました(*^ー^)ノ
平成19年度から始まった『おへんろつかさ養成講座』。
今までで200人を超える人が修了してきました。
中でも今回は今までで最高の
定員を上回る38名の受講生が学びました。
「まだまだおへんろについての興味は根強いのだと感じました」
とおへんろつかさの会の堀尾さんは話してくださいました。
参加された皆さん、それぞれきっかけは違いますが
全6回の講座で学んだ知識を元に、
これからも勉強したいと感想を聞かせてくださいました。
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『おへんろつかさ養成講座』は来年度も行われます。
6月以降にはチラシを配布予定とのことです(*^ー^)ノ
★応募条件
● お接待の心、おもてなしの心を持った方
● おへんろの文化・歴史に高い関心を持った方
● 「おへんろつかさ」養成講座に4回以上参加可能な方
※受講後、観光ガイドとして活躍していただける方は、
大歓迎いたします。
※県外の方でも応募できます。
★募集人員 20名。
注)なお応募多数の場合は、抽選にて決定。
★受講料
今回の平成26年度の場合3,000円(資料代ほか)。
★応募方法
申込書に必要事項をご記入のうえ、
郵送またはFAXにてお申込みいただけます。
『おへんろつかさ養成講座』では
4回以上の参加で修了証をいただけます('-^*)/
『おへんろつかさの会』へ入会すれば、
実際にガイドとして活動することもできちゃいます!
チラシの配布場所の大まかな場所は次の通り♪
● さぬき市内の各支所、道の駅、コトデン駅、施設など
● 香川県内の公共施設、図書館など
もしチラシが見つけられなかった場合は
電話でのお問い合わせも可能です。
皆さんもおへんろについて学んでみませんか(≧▽≦)
お問い合わせ・申し込み先/
〒769-2195
香川県さぬき市志度5385-8
さぬき市観光協会事務局(さぬき市商工観光課内)
TEL:087-894-1114
FAX:087-894-3444
HP/http://sanuki-kanko.jp/(外部サイトへ移動します)
平成26年度 おへんろつかさ養成講座
開催場所/おへんろ交流サロン、志度寺、長尾寺、大窪寺
お問い合わせ先/
さぬき市観光協会事務局(さぬき市商工観光課内)
TEL:087-894-1114
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