はっとーで
2015年7月25日(土)、大串半島にある大串狼煙場跡で、『見ぬ友と心結ぶのろしリレー』が行われました。
見ぬ友と心結ぶのろしリレーとは、
古の時代、煙をあげることで遠くの人に何かを伝える連絡手段だった「狼煙(のろし)」を同じ日時にあげ、
同じ時間に、同じ空にあげ、「友情の狼煙(のろし)」
としてそれぞれが人や地域のつながりを感じようと行われているイベント。
広島市の絵下山が発端となり、瀬戸内海エリアを中心に日本中、世界中約100ヶ所が参加しました。
そのうちの会場のひとつになったのが大串半島にある『大串狼煙場跡』。
江戸時代中期以降、高松藩によって設置さてたもので
開国後の江戸時代末期には、外来船の警戒のため活躍したのでは、と言われています。
以前は、現在の芝生公園周辺にあったの狼煙場跡。
ほぼ完全な形で、今のテアトロン横に移転修復しました。
ほぼ完璧な形で残っている大串の狼煙場跡は珍しく、貴重なのだそう。
今回、大串半島でののろしリレーを実行されたのは『文化財保護協会志度支部』の皆さん。
手書きの旗を作って、気合い十分!
文化財保護協会志度支部の皆さんは、今回ののろしリレーの主旨の他にも、
江戸時代に使っていた『狼煙場』を実際に使ってみると、どこからどのように煙が見えるのか?
その研究も目的のひとつとなっていて、
大串以外でも、江戸時代に狼煙場が構築されたさぬき市の『馬が鼻』『うのべ』『虎が鼻』にスタンバイ。
大串の狼煙がどのように見えたのかを観察します。
狼煙場では、のろし台と狼煙の準備が着々と進んでいました。
狼煙の材料となるのは切ってから10日経った杉の木。
昔は、おおかみのフンを練りこんだものを燃やして、のろしの煙をあげていたのだそう。
だから『のろし』を漢字で『狼煙』と書くんですね!
10時ぴったり!着火!
少しずつですが、白い煙がもくもくとあがります。
石垣の間から見える煙は、ドラマで見たことがあるような昔の狼煙そのもの!
幕末から約200年の時を超えて、煙があがったなんて考えるとなんとも歴史ロマンを感じます。
大串半島の対岸にある小豆島・三都半島でも同時刻、小豆島狼煙隊のみなさんによって狼煙があげられました。
湿度が高く、少しもやがかった三都半島でしたが狼煙がはっきりと見えましたよ!
大串の関係者の皆さんも盛り上がりながら、大串と三都、2つの半島の煙を見守っていました。
狼煙同時に三都半島で演奏されていた太鼓の音も聞こえてきて、小豆島と大串が海を越えて、島と陸、人と人とが繋がっていることを感じることができました。
三都半島からも大串の煙が確認できたのだそう!
また来年も、のろしリレーで大串の狼煙場に煙があがることを期待しています!
見ぬ友と心結ぶのろしリレー
開催時期/2015年7月25日(土)10:00〜12:00 (天候不順の場合は26日に延期)
↓開催場所はfacebookをチェック↓
facebook/見ぬ友と心結ぶのろしリレー(Smoke signal)
お問い合わせ/
広島市役所 安芸区 地域起こし推進課 (TEL:082-821-4904)
東瀬戸内エリア代表 小豆島狼煙隊(TEL:0879-75-0119 )