2015年09月05日

戦後70年記念、祖父と孫の二人展「遺されたもの」開催。画家の千田豊実さんにインタビュー!


あそたつラジオオンエアがネットで聴けるようになりました
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さぬき市寒川町、寒川自動車学校の近くにアトリエを構える
さぬき市寒川町出身の画家、千田豊実さん。

美大卒業後、ドイツに渡り活動を行った後、故郷のさぬき市に帰郷して
作品を描き続けていらっしゃいます。

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千田さんのお祖父さま川田一一さんは
戦後の厳しいシベリア抑留の後、寒川町に帰国し、
70歳で絵を学び始め、亡くなられる87歳まで
シベリアでの辛い経験や想いをキャンバスにぶつけて来られました。

孫の豊実さんもまた、そんなお祖父様を見つめながらシベリア抑留を描いてこられた表現者のひとり。

そんな二人で「祖父と孫の二人展」をこれまでに2度開催されましたが
戦後70年という今年
2年ぶりに香川県坂出市で二人展が開催されることになりました。

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アトリエにお邪魔させてもらい、二人展で展示される新作などのお話をお聞きしてきました。

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千田豊実さんのアトリエ「Senda Atelier」はさぬき市寒川町、寒川自動車学校の近く。
千田豊実さんと祖父・川田一一さんの作品を鑑賞できる予約制ギャラリーとなっています。

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木をふんだんに使い、自然光がたっぷり差し込む優しい建物。
階段の踊り場には千田さんならではの点描で描かれた作品が。

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2階がアトリエ。
入ってすぐ、色鮮やかな絵が目に飛び込んできます。

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こちらは千田さんが1年半前の出産を機に描いた作品「生」
10年間続けてきた点描での絵画をやめ
概念にとらわれず、家の庭に咲く花などを描いたそう。

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アトリエには3年前に亡くなられた祖父、川田一一さんを描いた作品。

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新しいアトリエ用にと、お祖父様が豊実さんにプレゼントしてくださった道具入れが。
アトリエのあちこちからお祖父様のぬくもりと思い出を感じます。



絆の深い「祖父と孫」、川田一一さんと千田豊実さん。
そんなお二人の2年ぶりとなる二人展が
2015年9月5日〜9月27日まで
坂出市かまどホールで開催されることになりました。

今回の展示点数は、祖父・川田一一さんの作品14点と
孫・千田豊実さんの作品6点の合計20作品。

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祖父・川田一一さんの作品は亡くなる87歳までに描いてきたシベリア抑留体験の絵が。

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千田豊実さんは、お祖父さまを見つめてきた作品と
お祖父さまが亡くなった後に同じような抑留体験をした方から聞いた話を
イメージして描いた作品を展示されます。

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こちらは千田さんの新作のひとつ「シベリアで眠る人々」
高さ2m40cm、幅6mといった、壁一面を覆う大きな作品。

お祖父さまから話に聞いていた「日本ではなかなか見られない赤い夕陽」と
シベリアの大地、原生林に埋もれる多数の顔が描かれています。

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(千田さん)
「シベリア抑留には60万もの人が関わり、6万人が亡くなられました。
 そのうち帰国できずシベリアに眠る人が4万人弱いると聞いています。
 祖父はシベリアに残っている戦友たちを忘れないで欲しいと言っていました。

 また、シベリアに眠る人を思う家族は記憶の中で苦しんでいる。
 その2つの感情を織り交ぜたくて…描きました」

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もう一つの新作は今年3月から6月にかけて制作された作品
「奪われた青春」

真っ暗な暗闇の中、身体を折り曲げるように横たわる一人の人間。
しかし闇の合間から、ピンクやイエローなどの光り輝く色が見え隠れしています。

(千田さん)
「戦後すぐは戦中のつらかった思い出を口にしてはいけない時勢だったようです。
 なので歳をとってから少しずつ口を割り始める方が多く…
 その日まで自分の体の中に様々な思いを閉じ込めていたのだと想像しながら描きました」

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お祖父様の抑留体験を元に、シベリアの絵を描き続けてきた千田豊実さん。

お祖父様が亡くなられた後、これから何をイメージして絵に起こせばいいのか…と悩んでいたところで
家族のシベリア抑留体験記を本にまとめようと活動していた西岡秀子さんと出会います。

 ひらめき西岡秀子さんの講演会の様子はこちら

西岡さんが出版した「父のシベリア、母の満州」の表紙に千田さんの絵が起用されたことをきっかけに
最近では西岡さんと共に全国のシベリア抑留関係者のヒアリングへと出向くように。
それが祖父亡き後の千田さんの絵のエネルギーになりつつあるのだとか。

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(千田さん)
「祖父、祖母がいて、父母がいて、私がいて、また息子が生まれて。
 戦争の中生きてきた人がいるから今があると、作品を通して実感しています。
 それを新しい世代の人達に繋げていきたいと思っています

 そして祖父の残した作品をもっと多くの人に見てもらいたい。
 二人展は今後も続けていきたいですね」


戦争のことを知らない世代でも…

祖父と孫の二人展で間近に絵を見つめれば、なにか身近なものを感じられるはずです。

ぜひ親子で、3世代で、足を運んでみてくださいね。



祖父と孫の二人展「遺されたもの」
開催日時/2015年9月5日(土)〜9月27日(日)※7日、14日は休館日
会場/かまどホール(香川県坂出市駒止町1-3-4)【地図
入場料/300円(70歳以上・高校生以下無料)

ギャラリートーク
日時/2015年9月5日(土)13:30〜
ゲスト/西岡秀子さん
司会/FM香川 中井今日子

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Senda Atelier(予約制ギャラリー)※必ずお電話にてご予約を。
住所/香川県さぬき市寒川町石田西1897-6【地図
お問合先/0879-49-1330(9:00〜17:00受付)

 ひらめき千田豊実さんホームページはこちら

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  • 西岡秀子さんの「父のシベリア、母の満州」講演会レポート→こちら
posted by sanuki-asobinin at 12:00| 香川 ☁| Comment(0) | レジャー・アート | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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