芸術の秋🎵
さぬき市寒川町の21世紀館さんがわでは、
2015年9月15日(火)から 9月27日(日) 9時〜17時まで(月曜日休館、最終日は16時まで)、
『十河安則回顧展』が開催されています。
91歳を迎え、約70年という長きにわたりご自身の制作活動はもとより、
美術教師として後世の指導に生涯をかけてこられた、
さぬき市大川町出身の十河先生の回顧展です。
今日は15時からはさぬき市大山市長よりさぬき市の功労者として表彰が行われました。
大正13年(1924年)に現在のさぬき市大川町富田東に生まれた十河さん。
御年なんと91歳!
十河さんは、26歳の時に香川県美術展に自らの絵画を初出品し、高松市長賞を受賞を獲得。
その後、県内の中学校に美術教師として勤務しながら水彩画を中心にした絵画を描き続け、県内の多くの美術展で入賞されました。
55歳の時から旧大川町時代の広報誌『広報おおかわ』の表紙絵と文を連載。
退職後は、「農業香川」の表紙や瀬戸内海歴史民俗資料館にて個展を開く等、精力的に活動をなさっています。
しかしながら、今回故郷・さぬき市での個展は初めて。
今回は約70年かけて描いた作品300点近くの中から、選りすぐりの作品が十河さんの年齢を追うようなカタチで展示されています。
初期の作品はモノトーンな作品が多いのですが、
最近の作品はパステル調の鮮やかな色合いの作品が多く、
風景画もあれば抽象画も様々…見るほうとしても楽しい作品展となっています。
十河さんの絵の特徴の一つが絵画の中に、土器や埴輪などの文化財が描かれているところ。
出身地の大川町には四国最大級の古墳『茶臼山古墳』もあったこともあり、
歴史や民俗学も興味があった十河さんは、地元の文化財研究にも取り組み、そこで触れた土器や埴輪との出会いが、新しい画境を開くきっかけになったのだそう。
十河さんは「地域の風土の繋がりと絵を通じて出会えた人との繋がりが、絵を書く力になりました。
作品をご覧いただく皆さんに、それぞれで楽しんでもらえれば嬉しいです」とおっしゃっていました。
十河さんは讃岐の風土と人に導かれて、多くの素敵な作品を残されてきたのですね。
回顧展の初日であった今日はさぬき市の大山市長から十河さんへ市の功労者として尽力されたことへの感謝状と記念品が贈られました。
表彰のあと、「さぬき市に生まれて幸せです」と挨拶された十河さんの笑顔が印象的でした。
現在、制作活動をお休みしているという十河さんですが、また新作を交えての次回の個展をさぬき市で行っていただきたいですね♪
十河安則回顧展
開催期間/2015年9月15日(火)〜27日(日)月曜日休館
開催時間/9:00〜17:00(最終日は16:00まで)
入場無料
開催場所/21世紀館さんがわ【地図】
TEL:0879-43-0780