2015年09月22日

志度桐下駄の今昔物語!『3代目YAMANISHI GETA』@高松市


もうすぐで秋祭りのシーズンですね!

今年、私は志度の桐下駄でお祭りに行ってみようかな〜と思っています!
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高松市庵治町にある、歯ART美術館では、

さぬき市志度の山西商店が作る、伝統工芸品『志度桐下駄』の企画展

『三代目YAMANISI GETA』

伝統工芸士「山西就治」が語る下駄の今昔物語 伝統の技が生きる漆、金蒔絵』

2015年9月3日(木)〜10月25日(日)まで開催中です!


志度の桐下駄の過去と未来を余すところなく感じることができる、企画展となっています。


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今回の展示について、さぬき市志度で桐下駄を作る『山西商店』3代目・山西就治さん

にお話をお聞きしました!




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さぬき市志度は桐下駄の生産量日本一の地。

志度の桐下駄の歴史とそんな桐下駄を志度で95年作る山西商店さんの下駄の展示会です。


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山西商店の山西さんによると、合同での展示即売会などではよくあるそうですが、

こんな風に志度の桐下駄だけの企画展示というのははじめてなのだそう。


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会場には、まず桐下駄作りの工程を下駄の種類毎に展示してありました!

山西さんも「工場で工程を見学してもらうことはあるけれど、こうやってしっかりと下駄の造り方を紹介できるのは嬉しい」とお話されている通り、志度の桐下駄がどうやって出来るのかを作業工程に沿ってきちんと見ることができます♪


しかし、こうやって見ると下駄にもいろんな種類があるんですね〜!

私たちが下駄といわれて思い出すゲゲゲの鬼太郎の鬼太郎が履いている下駄は、

底が2本の歯のようになっているから「有歯下駄」

京都の舞子さんがよく履く、歯のない下駄は「無歯下駄」


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そしてこちらが修験者や天狗が履くイメージがある「差し歯下駄」。

下駄の底に差し歯のように木を差し込むことからそう呼ばれているそう。

山西さん

「志度の桐下駄作りは、まずはこの差し歯下駄からはじまったんですよ!」



志度の桐下駄のはじまりは20世紀のはじめごろ、明治の時代。

砂山房太郎さんが志度村(現在のさぬき市志度)で下駄の製造業を開業したのがはじまりです。

江戸時代後期頃から庶民にも履かれるようになった下駄。


一般化し、オシャレさやファッション志向が高まる中で、

「日本一の下駄を作りたい」そんな思いからはじまったのが志度の桐下駄作りでした。

その頃、下駄は杉や雑木といった安価でどこにでもある木を使っていましたが、砂山さんは柔らかくて吸水性が高く、「カランコロン」と歩いたときに心地よい音がする桐の木で作った下駄に目をつけました。


「日本一の下駄を作るには、日本一の桐を使わねばならない」と日本中から桐を探し、

見つけだしたのは新潟県の越後桐と会津桐でした。


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山西商店では、現在でも桐下駄にはこの2種類の桐を使って下駄を作っています。


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会場には、「日本一の下駄」を思わせる高級志向な美しい下駄もたくさんありました。

こちらは漆と金蒔絵を使った下駄!



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昭和30年前半頃は一般的だった下駄も、靴にシェアをとられていき生産量も少しずつ減ってしまいましたが、

志度の桐下駄はまた新しい可能性を模索しています。

例えば左右のある下駄や


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かがわ県産品振興協議会長賞(優秀賞)を受賞した、木目と小口の寄木作りの桐下駄。


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最近では、徳島の藍染め職人・坂本克己さん(写真左)とコラボした桐下駄も制作中なのだそう!


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下駄の移り変わり、そしてこれからの桐下駄の未来を感じさせる企画展でした!



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『三代目YAMANISI GETA
伝統工芸士「山西就治」が語る下駄の今昔物語 伝統の技が生きる漆、金蒔絵』
場所/歯ART美術館【地図
開催日時/2015年9月3日(木)〜10月25日(日)9月10:00~18:00、10月10:00〜17:00
入場/大人600円
お問い合わせ/TEL:087-871-0666
10月18日(日)10:00〜16:00に「かわいいポッコリワークショップ」を開催!
先着20名(参加費1000円)。



桐下駄 「山西商店」 
住所/香川県さぬき市志度5382-33【
地図
問い合わせ先/
TEL:087-894-0306 
FAX:087-894-0306 





posted by sanuki-asobinin at 12:00| 香川 ☀| Comment(0) | レジャー・アート・写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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