2016年02月20日

さぬき市の風景とともに故郷の温かさを届ける映画「帰ってきまい」、いよいよ上映!

あそたつラジオオンエアがネットで聴けるようになりました
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現在香川県内でさぬき映画祭2016が開催中!
多数の名作とともに監督やゲストが来県する、1年に1度の賑やかな映画のお祭り。

その中でも、香川県出身者から映像化を前提に脚本を募集した
「さぬき映画祭 優秀企画上映作品」の2本も完成! 
連日の上映が行われています。

その中の1つが、さぬき市志度出身の小説家 遠藤和代さんが脚本を書かれた
「帰ってきまい」
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 予告編はこちらをチェック!

内容はタイトルどおり、故郷のよさや家族の温かさを描く人間ドラマですが
劇中に見えてくる風景には、脚本を書かれた遠藤さんの想い出がたくさん詰まっています。

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脚本家の遠藤さん(写真左)、主人公の女性の母親役を演じた結めぐみさん(写真右)に
お話をお聞きしました。
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「帰ってきまい」はさぬき市志度出身の小説家、遠藤和代さんが初めて映画の脚本として書いた作品。
これが「さぬき映画祭2016」の優秀企画上映作品に選ばれ
昨年の10月、1週間という限られた時間で香川でのロケが行われました。

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さぬき映画祭期間中の2016年2月16日(火)
高松市の「e-とぴあかがわ」にて初めて一般の方に上映されました。
館内はさぬき市から来られた方やエキストラとして出演された方でいっぱいに。

上映後に映画を見られたみなさんにインタビューしてみると…

「いつも見ている地元の風景が改めてとても美しいことに気が付きました!」
「脇役なのに佐山くんがキモカワイイ! 癖になりますね〜!」
「主人公の彼女がその後どうなったのか気になるので、続きを作って欲しい」

など、早速続編を希望する声も!
地元の再発見にも一役買った映画となったようです。

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上映後、脚本を書かれた遠藤さん(右から3番目)をはじめ、ご出演された皆様を発見!

(遠藤さん)
「とても緊張していましたが、見た方から
「感動したよ」という感想を貰ってすこしホッとしたところです。」

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映画「帰ってきまい」は夢のために故郷を離れて東京で暮らす女性と、その家族のストーリー。
主人公の遠野夏枝が、妹の結婚式のためにさぬき市の実家に帰ってきたところからスタートします。

役者になると言って家を飛び出したものの、妹に先を越されたことで
「今度も主役を貰えた」と嘘をついてしまう夏枝。
家族はその嘘に気づきながらも、優しく見守ります。

実はこのストーリー、脚本を書かれた遠藤さんご自身のお話が元になっています。

(遠藤さん)
「私の娘も役者を目指して上京しました。
 実際に今も東京にいて、なかなか帰ってはきません。
 この物語はそんな事実をどんぶりの中に入れてかき混ぜたようなドラマ。
 暖かい香川県の風土を愛してくれたら嬉しいという想いで書き上げました」

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遠藤さんが選んだ地元の風景とともに、家族のストーリーは進んでいきます。

さぬき市では志度湾沿いの風景、志度寺、平賀源内旧邸、JR志度駅前、そして大串半島の野外音楽広場テアトロン。
また、妹の結婚式が行われる小豆島のロケでは、小豆島オリーブ公園や重ね岩が登場。

(遠藤さん)
「特に志度湾の夕暮れは私自身が落ち込んだときに一人で歩いていた想い出の場所。
 主人公にも同じように歩いてもらいました。
 また小豆島の重ね岩は、映画にあまり使われていない場所を地元の人が教えてくれて…
 奇跡的に夕陽を捉えることができたロケになりました」

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(遠藤さん)
「カメラマンは東京の方ですが、事前にロケハンにきてくださり…
 1週間しか撮影期間がないけど、とにかくいい映画にしよう!と言ってくださいました
 特に志度のお祭りのシーンはじっくり撮影いただき、良いシーンになっています」

志度が地元の遠藤さんも大好きな多和神社秋季例大祭の夜の駅前通りのシーン。
ここでまたひとつ、家族の絆が強まります。

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さらに、もう一つの見どころが遠野一家のシーン。

(遠藤さん)
「好きなシーンはたくさんありますが、特に家族がケンカをするシーンがものすごい迫力で大好きです。
 映画を作るためにいろんな場所に行ったり、資金を集めたりと大変なことも有りましたが
 役者さんたちが一生懸命演じてくださって、短期間で本当の家族になれて…微笑ましかったです」

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そして忘れてはいけないのが、「故郷へ帰ってきまい」というメッセージ。

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(遠藤さん)
「私の娘も含め、いずれは故郷に帰ってくる。
 私も何度も外に出ようともがいてきましたが、
 香川は気候が温暖で、年を取れば取るほどこの場所が好きになりました。
 この映画を見て、都会だけじゃなくここにも自分が努力することで夢が開くということを感じてもらいたいです」

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(主人公の夏枝の母役、結めぐみさん)
「遠野家の4人の役者が撮影を通して本当の家族になった感じがして、充実感が有りました。
 タイトルにもなっている『帰ってきまい』というセリフは難しかったですが
 『故郷は家族や近所の人、景色などすべてのものが優しいんだよ』という気持ちを込めて
 母の愛情を伝えようと発しました。ぜひそこも観てもらいたいです」

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海の向こうにこそ自分の夢がある…と信じている人にこそ観てもらいたい映画「帰ってきまい」

10代で夢を持って上京し、今は香川に帰省している私にとっても
住んでいる香川が、さぬき市が、もっと好きになる暖かい映画でした。

ぜひ今後の上映のチャンスに鑑賞してみてくださいね。



さぬき映画祭優秀企画上映作品
【帰ってきまい】
脚本/遠藤和代
監督/山口清威
出演/遠藤香織、結めぐみ、石垣のぼる、植田瑞穂など

【今後の上映予定】
■2016年2月21日(日)11:15〜@アルファあなぶきホール小ホール
 観覧無料
■2016年3月10日(木)13:30〜@菊池寛記念館(サンクリスタル高松3階)

予告編はこちら

【関連記事】
  • さぬき映画祭2016年優秀企画上映作品「帰ってきまい」遠藤さんインタビュー→こちら
  • 「帰ってきまい」撮影も行われた志度の多和神社秋季例大祭→こちら
posted by sanuki-asobinin at 12:00| 香川 ☀| Comment(0) | レジャー・アート・写真 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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