2016年03月03日

香川県の伝統的工芸品・古式畳を作る「黒田畳店」@大川町



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香川県の伝統工芸品『古式畳』を知っていますか?

古くからの儀式や作法にのっとって正式な伝統に基づいて製作した畳『有職畳(ゆうそくたたみ)』。
平安時代から、貴族のお屋敷や寺院でつかわれていた畳です。
普通の畳とは違い、格式高い空間を表すための特別の意味を持っていました。

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例えば、お雛祭りにお内裏様とお雛様の台座になっている縁が色鮮やかな畳がそうです。時代劇でも、お殿様が座っている畳の台座。あれも有職畳です。

京都から有職畳が讃岐へ伝わり、『古式畳』として、寺院や茶席などに使われています。


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そんな『古式畳』の製法を今も守り続けている達人に会いにいってきました!

さぬき市大川町、「黒田畳店」の黒田幸一さん。
「黒田畳店」は黒田さんのおじいさんの代から続く畳屋さんです。


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黒田さんは、香川県でも数少ない古式畳の香川県伝統工芸士。黒田さんが作った古式畳は県内の寺院や茶室などで使われています。
普通の畳も作りながらも、どんどんと作る人が少なくなってきている古式畳の製法を守り続けているんです。

現在、畳と言えば『一畳分』と言われるように、
大きさは一定化されていて、そのほとんどが機械で作られています。

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しかし、古式畳は写真でも見ていただけるように1枚の大きさがバラバラ!
なので、機械化することが出来ず、手縫いのみで作っています。


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黒田さんが畳作りをし出したのは約50年前。
そのころ畳は全て手縫いで作っていて、そのあとすぐに機械化されたそうです。
しかし、黒田さんは畳作りをすべて機械化するのではなく、
手作業での畳の作りにこだわり、現在もその技術が古式畳作りにいかされています。


古式畳の特徴は大きく2つ!

『趣向を凝らした布生地を使った畳縁』と『”いぐさ”を使った畳表』


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古式畳を見て、
まず目を引くのは鮮やかな畳縁ですよね。
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この畳縁の柄が格式の高さを表すのだそう。西陣織の布を使ったりするのだそう。それは綺麗なわけです!

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そして、『いぐさ』。
いぐさは、茎の中心部分に綿が入っている天然のクッション。
いぐさを畳表に使うことで、肌触りがよくて柔らかい畳に仕上がります。


見た目の美しさ、使い心地の良さその二つを合わせもっているのが古式畳なんです。


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「畳に座ってほしいし触ってほしいですね。日本人が1000年にあまって使ってきた日本人に染み付いたものだから。
でも最近の人は、畳をどう使っていいか困っているんでしょうね」と話す、黒田さん。
だから昔ながらの古式畳の形にこだわらず、注文した方の用途にあわせて色んな畳を作っています。
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例えば座椅子のように使える丸いもの。小さな置物やコースターとしてつかえる小さなものと様々で、六角形の畳なんかも作れるそう。


良質な畳を自由度高く作れるのが、黒田畳店の古式畳の素敵なところかもしれないですね。
しかし、それも黒田さんの技術があってこそ。
「半分遊びの気持ちで楽しくやっているよ」と黒田さんは笑いますが、
イグサを変わった形に切ったり、手で縫ったりすることは大変な手間と腕と経験がなければ出来ません。

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高松市にあるサンクラッケにも商品を卸しているそう。黒田畳店で実物を見ることもできます。
古式畳を手に取って座って、畳の良さを実感してみてはいかがでしょう?



黒田畳店
香川県さぬき市大川町田面276
TEL:0879-43-3385
(まずはお電話にてお問い合わせください)


posted by sanuki-asobinin at 12:00| 香川 ☀| Comment(0) | 達人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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