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5月5日、端午の節句のお菓子といえば「柏餅」ですが…
さぬき市津田町には端午の節句だけのお菓子
「ういろ」というものがある!
と聞いて、節句に「ういろ」を作るという津田町のお菓子屋さん「菓舗 三好松月堂」さんで
「ういろ」調査をしてきました!
「ういろ」って「ういろう」と一緒?
一体どんな味わい??
「菓舗 三好松月堂」はさぬき市津田町、百十四銀行津田支店の西側にあります。
津田で100年以上続く老舗のお菓子屋さんで、津田の松原をモチーフにした銘菓をはじめ、
3代目が作る和菓子、その息子さんの4代目が作る洋菓子など、いろんなものがお店に並びます。
「三好松月堂」といえば「揚げ餅」!ですが…
看板商品の揚げ餅は4月いっぱいで終了。
店頭には5月の節句にあわせて「柏餅」や涼しげな「羊羹」などがお目見えしています。
そんな「柏餅」の隣に、同じように葉っぱでくるまれたお菓子が。
これこそが5月の節句限定のお菓子「ういろ」です!
見た目は柏餅そっくり!
このまあるい葉は「サンキラ」の葉。
徳島から東讃地域にかけては「柏餅」には柏の葉ではなく、サンキラの葉でお餅を包みます。
三好松月堂でも昔は近くの山でサンキラの葉を取ってきて使っていたのだとか。
葉っぱをめくると…こしあん?あん団子?のような丸いお菓子が登場。
中に白いお餅が入ってそうなビジュアルですが、どこを切っても「あんこ」色。
お味は…あっさりとしたこしあん味。
スッと歯が通る食感で、ういろうほどモッチリせず、羊羹ほどツルンとしていない、ちょうどよい柔らかさ。
あんこ好きにはたまらない味わいで、食感もクセになりそう!!!
「ういろ」の作り方は「蒸し羊羹」と同じ。
自家製こしあんに小麦粉などの粉類を混ぜた後、蒸します。
節句以外の時期は手でギュッとにぎった形の「つまみ羊羹」という名前で、要望があれば作っているのだそう。
(そういえばさぬき市小田地区にもつまみ羊羹がありましたね)
松月堂のあんこは甘すぎず、ちょうどよい美味しさ。
三代目の鎌田正治さんが炊きあがりの音をしっかりチェックしながら作っています。
そんな鎌田さんにとっても「ういろ」は想い出の味。
(三代目 鎌田正治さん)
「津田ではお節句になれば、ういろを家でお母さんが作っていました。
どの家庭でも同じように作られて、小さい頃はおやつの代わりに何気なく食べていましたね。
三好松月堂でも代々販売していたお菓子なので、この地域だけのお菓子という意識が全くありませんでした。
今でも食べたいという要望が多いですし、今後も作り続けたいと思います」
懐かしの味ということで年配の方には大人気の「ういろ」ですが
若い人はまだまだ知らないのだそう。
ちょっと暑くなってくるゴールデンウイーク時期にもさっぱりと頂ける和菓子ですので
今年は柏餅といっしょに「ういろ」も味わってみてくださいね!
必ず食べたい!という方はお電話で予約されてから足を運ぶのがおすすめ。
今年もお節句の5月5日頃までの発売ですよ♪
菓舗 三好松月堂
香川県さぬき市津田町津田1157-3 【地図】
営業時間/7:00〜18:00
定休日/毎週日曜日 ※今年のゴールデンウイークは5月1日(日)、8日(日)がお休みです。
駐車場/あり(2台)
電話番号/0879-42-2231
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