最近、さぬき市前山にご縁があり、毎週通っているあそたつスタッフ。
2016年5月23日(月)には、前山ダム&山に囲まれた学校「前山小学校」に行ってきました。
山に隣接する自然たっぷりの校舎。全校生徒は12名(2016年春)!
前山ダムマラソンやしいたけ栽培など、前山ならではの教育が特徴だった前山小学校ですが、
少子化に伴い、来年度から長尾小学校に統合。
今年度が最後の1年となることが決まっています。
そんな前山小学校で新入生を迎えるための「地産地消ハンバーグ作り教室」が行われると聞いてお邪魔しました!
「美味しい」だけじゃない、前山小学校のハンバーグ教室。
そこから地域の「輪」と「和」が見えてきましたよ♪
この日の前山小学校は全校生徒揃って取り組む「1年生をむかえる会」
いつもの授業とは違ったスケジュールで、在校生が企画したイベントを行います。
その午前の部が「ハンバーグ作り」!
前山小学校では4年前から「ハンバーグ作り教室」を開催していますが
そのきっかけは、小学校近くにある讃岐夢豚専門レストラン「ほしごえの里」からの
「地元で育つ讃岐夢豚を使って料理を作る楽しみや、地元の素材の味を知ってもらいたい」というお声がけがあったから。
この日も「ほしごえの里」の真部さんと木村さんがハンバーグ作りの指導に訪れ、「地産地消って知ってる?」という話からスタート。
今日使うお肉は香川県のブランド豚肉「讃岐オリーブ夢豚」
オリーブの餌を1ヶ月間食べて育った柔らかくて脂に甘みのあるお肉。
「なんでオリーブっていうかわかる?」
「香川といえばオリーブだから!」という声も。
地産地消のお勉強をした後は、1年生〜5年生(6年生は今年0名)で4班に分かれてハンバーグ作りスタート。
柔らかいタネを手のひらでキャッチボールしながら空気を抜いていきます。
自分の手よりも大きなタネにみんな四苦八苦!
しっかり空気を抜いたタネをフライパンで焼いていきますが、火をつけるのとひっくり返すのは高学年のおしごと。
上手にひっくり返すたびに先生たちからも拍手が!
調理室はだんだんお肉の焼けるい〜い香りでいっぱいに…♪
焼きあがるまでに飾り付け用のゆでたまごも剥き剥き。
1年生をお兄ちゃんたちがフォローしてくれています。
お皿に乗せたら、トマト、豆、ゆでたまご、マヨネーズ、ソースで思い思いの顔を作って盛り付けタイム♪
楽しい顔、アイデアいっぱいの顔が完成!!
食べるのがもったいな〜〜い!
(1年生のたみちゃん)
「ハンバーグ作りはとっても楽しかったです。
お肉をぎゅっぎゅってするのが難しかったけど、冷たくて気持ちよかった!
お肉も大好きだし、またおうちでも作りたいです」
(5年生のてっぺいくん)
「ハンバーグ作りは4年目ですけど、相変わらず難しかったです!
特にタネの空気を抜くのが大変で、焼く時も油が飛んできてびっくりしました!!」
最後はてっぺいくんから「ほしごえの里」の真部さん、木村さんにお礼の言葉。
「これからも前山の人のために、美味しいお肉をつくってください!」とバッチリ決まりました!
そしてお楽しみの給食の時間。全員で給食の準備をおこなって、先生も一緒に「いただきま〜〜〜す!」
「美味しい〜〜!」といいつつ、あっというまにハンバーグは完食しちゃう生徒が続出でした。
前山小学校では毎日、調理室で全校生と先生みんなで給食を食べているため
入学したての1年生ともすでに仲良く、まるで学校全体が家族のような雰囲気。
こういった風景が今年最後かと思うと、少し残念です。
(前山小学校 松岡校長先生:写真左)
「前山小学校は地域に根付いた教育ができる場所です。
地域の人みんなで子どもたちを育てようという風土が今日まで積み重なっているのを日々感じますね。
入学したての1年生からいろんな体験ができ、その経験がまた低学年を育てる力になっていると思います」
(「ほしごえの里」木村さん、真部さん:写真左から)
「ハンバーグ作り教室をきっかけに、校外学習でほしごえの里の前を通った時には生徒たちが挨拶してくれたり声をかけてくれるようになりました。今年度が最後の体験になってしまうのがとても残念です」
少人数の学校だからこそできる、地域の手でつなぐ輪。
前山小学校は今年度で閉校となりますが、このエリアの「輪」は子どもたちが大人になっても繋がり続けるのだろうなと感じた体験学習の1日でした。
【前山小学校】
場所/さぬき市前山957−9
電話/0879-52-2801
【レストラン ほしごえの里】


