先日、海開きが行われたさぬき市津田町にある、津田の松原海水浴場から歩いて10分圏内の場所にひっそりと佇むお寺が「法道寺」です。
こちらのお寺には、さぬき市津田町出身で、
日本ハム株式会社創業者で日本ハムファイターズ(現・北海道日本ハムファイターズ)の初代オーナーを務めた
大社義規(おおこそ よしのり)さんと大社家のお墓があります。
法道寺の4代目住職である近藤元継さんにお堂の中を案内していただきました。
日本ハム、野球ファンなら目を輝かせてしまう場所がそこにはありました!
真言宗善通寺派のお寺である法道寺は、大社家による一建立のお寺です。
つまり、大社義規さんを含む大社家だけを檀徒にしています。
明治16年、大社家7代目当主大社勘七さんが
娘と水子になってしまったその子どもが亡くなったことをきっかけに
自身の祖先の冥福を祈るため建立されました。
大社義規さんは、1915年に香川県大川郡津田町津田(現・さぬき市津田町津田)に生まれました。
小学生まで津田町で過ごし、その後家の没落を理由に高松へ移住。1942年、徳島県に現在の日本ハム株式会社の前身である徳島食肉加工工場を創業しました。
津田町を離れたあとも、毎年お墓お参りのため法道寺を訪れていたという大社義規さん。
津田町の国道11号線を走っていると見える津田の松原の看板も旧津田町町長のお願いを聞き、寄付したものだそう。
近藤住職によると義規さんは大変豪快でそして、スポーツが大好きだったそうです。
1974年、日本ハム株式会社は当時の日拓ホームフライヤーズを買収し、「日本ハムファイターズ」を設立します。
大社義規さんは日本ハムファイターズの初代オーナーに就任、球界きっての野球好きオーナーとして日本ハムファイターズ、北海道日本ハムファイターズに愛を注ぎました。
2009年には、大社義規さんのオーナーとしての功績をたたえ、特別表彰で野球殿堂入りをしています。
大社義規さんは2005年90歳でこの世を去りましたが、法道寺では奥さんと一緒のお墓で安らかに眠られています。
法道寺には、日本ハム株式会社の経営者は勿論ですが、北海道日本ハムファイターズの関係者の方々もお参りに訪れます。
そのきっかけになったのは、北海道日本ハムファイターズが日本一に輝いた2006年。
当時のヒルマン監督がその時チームに在籍していた稲葉選手やダルビッシュ選手などの主要選手を引き連れて法道寺にお参りにいらっしゃったのです!
お寺にはその時の写真とサインが飾られていました。
その後も歴代の監督が毎年お墓参りにいらっしゃっています。
お堂の中には栗山監督や梨田監督のサインやユニフォームが飾られていて、
そこには野球殿堂を記念して、永久欠番になった大社義規さんの背番号100番のユニフォームも!
プチ日本ハムファイターズミュージアム状態です!2006年の日本一当時は北海道のファンがお参りにいらっしゃったこともあるそう。
毎日、北海道のスポーツ紙「道新スポーツ」を取り寄せてお堂に奉納し、現在の北海道日本ハムファイターズのチーム状況を大社さんに報告しています。
それだけでなく、毎朝のおつとめとともに北海道日本ハムファイターズの日本一優勝祈願をしています。
先日までの15連勝の影にはこのお祈りの効果があったのかもしれませんね。
「今年、日本一を達成し、是非とも北海道日本ハムファイターズの選手に津田町にお参りに来ていただきたいですね」と話す近藤住職。10年ぶりの日本一、大社義規さんもきっと天国から祈っているはずです。
法道寺は、一建立のお寺ですが境内やお墓は自由にお参りをすることができます。
事前に法道寺へご連絡をして、近藤住職がいらっしゃるときであればお堂の中も見せていただけるそうです。
北海道日本ハムファイターズファン、野球ファンのみなさん。津田にお越しの際は是非一度、足を運んできてみてくださいね!
法道寺
香川県さぬき市津田町津田1038【地図】
TEL:0879-42-5862