四国霊場八十八箇所のクライマックス、八十六番志度寺、八十七番長尾寺、八十八番大窪寺があるさぬき市は
「上がり三ヵ寺のある町」と言われています。
そんな上がり三ヵ寺をしっかり探求し伝える「おへんろつかさ」を養成する講座が
今年も8月からスタート。今期でなんと10年目!
お寺の現地研修から遍路道体験まで、内容の濃い講座を体験して
お遍路を廻るだけでは見えない「歴史の扉」を開いてみませんか?
おへんろつかさ養成講座は10年前にさぬき市観光協会が、四国霊場上がり三ヵ寺とその周辺をより深く学び楽しむ目的でスタート。
1回目には20名の募集に対し、37名の応募があったのだとか。
最近では20代の若い方が一人で参加したり、歴史やお寺に興味のある方の参加も増えています。
「おへんろつかさ」とは、お遍路の周辺でお遍路に関することをコーディネートする人。
つまり「お遍路を司る人」ということで、著名なコピーライターの方が命名。
現在では養成講座卒業生の皆さんが「おへんろつかさの会」となり活動し
さぬき市でのお遍路関連まちあるきイベント、ガイド、講演会を主催しています。
そしておへんろつかさの養成講座は毎年8月にスタート。
全7回。月に1度、休日に開催されます。
上がり三ヵ寺の勉強会が中心になり、お寺の現地研修ではご住職からお寺の歴史の講習、
お寺の拝観、なかなか見せていただけないものもしっかり解説いただけます。
例えば志度寺に残る「尼の玉取り伝説」の元となる縁起絵。
こちらも絵を見ながら解説付きで学ぶことができます。
また、お遍路の研究をされている学者さんや研究者の方の講演、旧遍路道の体験。
昨年からは仏像の基本的な見方やさぬき市の仏像の講習もスタート。
参加していくと歴史が苦手だった人もだんだん好きな歴史の分野が見えてくるかも!?
全7回の参加が難しくても、4回以上講習を受けられた方には修了証書が渡されます。
卒業後、より勉強をしたい方は「おへんろつかさの会」に入るのもおすすめ。
上がり三ヵ寺について引き続き勉強することができますし
一般の方にガイドをすることで、学んだことを着実に身につけることもできます。
「志度寺に南大門があった」(今はありません)
「尼の玉取り伝説の玉が滋賀県にあるらしい」
など、上がり三ヵ寺の伝説や仏像に関する新しい情報が毎年いろんなところから入ってくるため、
その都度バスツアーが組まれ、おへんろつかさの会のみなさんで現地研修にいかれるのだそう。
昨年は「志度寺のご本尊を長宗我部が高知に持ち帰ったらしい」という噂を検証しに高知まで行かれたそうですよ♪
(「おへんろつかさ」の前会長である堀尾さん)
「お遍路に廻る人は参拝して御朱印を貰ったら、ハイ!次!と行ってしまう人がほとんど。
そこでガイドもしてあげたいし、ゆっくり廻ってお寺のことを知っていくと面白いですよ。
八十八箇所すべてを深く勉強するのは大変だけど、三ヵ寺なら知識を深めてガイドをすることができます。
上がり三ヵ寺のことなら我々にお任せください!」
お遍路に興味がある方はもちろんですが
「お寺好き、歴史好き」の方こそ楽しめる「おへんろつかさ養成講座」
新しい歴史の扉を開きに、今年こそ参加してみませんか?
【おへんろつかさ養成講座】
応募条件/
- お接待の心、おもてなしの心をもった方
- おへんろの文化、歴史に高い関心を持った方
- 養成講座会期中、4回以上参加可能な方
※県外の方でも参加可能
※受講後、観光ガイドとして活躍いただける方は大歓迎!
開講期間/2016年8月7日(日)〜2017年1月8日(日)までの月1回、日曜日
時間/9:00〜12:00
場所/おへんろ交流サロン、志度寺、長尾寺、大窪寺、遍路道、前山公民館など
受講料/3000円(資料代ほか)
応募締め切り/2016年7月25日(月)消印有効 ※応募者多数の場合は抽選
お申込方法/ハガキ、FAX、e-mailにて受付中。
・ハガキ…指定の申込書を切り取ってハガキに貼り、郵送してください。・FAX…指定の申込書を印刷後、さぬき市観光協会(FAX087-894-3444)までFAXください。
・e-mail…必要事項を書いて、sanuki-kanko@sanuki.ne.jpへ送信して下さい。
お問い合わせ・申し込み先/さぬき市観光協会事務局(さぬき市商工観光課内)TEL:087-894-1114