さぬき市では文化財保護協会志度支部のみなさんが
幕末黒船航行時代の伝達方法を検証するため、煙と同時に「音と光」の伝達実験を行いました!
「見ぬ友と心結ぶ のろしリレー」は広島県から始まったイベント。
さぬき市では文化財保護協会志度支部のみなさんが担当し、昨年から参加しています。
昨年の様子はこちら
同日同時刻(今年は7月16日10時)に一斉に狼煙を上げて
Facebook上でその様子をアップして参加した人が心を1つにする…というイベントですが
さぬき市では海を挟んで向かいにある小豆島やすぐ東にある半島の狼煙場「馬が鼻」と
狼煙が確認できるかの伝達検証を行いました。
今年はさらに深く伝達方法を研究すべく、「音・光信号」の伝達実験を行いました。
狼煙場の上にある大串自然公園芝生広場に用意されたのは
太鼓、獅子の鐘、チャペルの鐘、笛2種類、ふいご、手鏡。
これらの音と光が東側にある馬ヶ鼻観測本部に伝わるか、携帯電話で確認を取りながら実験します。
まずは太鼓。
トントンと、小さめの太鼓の音ですが…伝わるのでしょうか?
続いてどんどん鳴らします。
獅子の鐘、チャペルの鐘、笛…
火をおこす「ふいご」にラッパのような器具がついた道具も!
アコーディオンのように少し動かすだけで重低い音がブウと出ます。これは期待!
果たして結果は…???
音の伝達では、太鼓と獅子の鐘が聞こえた!という連絡が有りました!
同時に小豆島からも太鼓の音が聞こえたという連絡があったそう。
風の向きも影響し、5つの音実験のうち、2つしか伝達できなかったのが少し残念。
続いては光の伝達。
小さな手鏡を太陽の光に反射させて…
なんと、小さな鏡でも光を確認ができたそう!
大串からも馬ヶ鼻から反射される手鏡の光を確認することができました!
意図的にこちらに光が発信されているのを発見するのはなかなか感動です。
光は風にも左右されない確実な伝達方法だとわかりましたが、
太陽が出ていなければできないのがすこしネック。晴れていればこその手段です。
音と光の伝達実験が終われば、10時の狼煙上げにあわせて芝生広場下の狼煙場へ。
目の前に見える島が同じく狼煙リレーに参加している小豆島の地蔵崎。
大串のこの場所は香川県本土と小豆島の距離が一番近い場所でもあります。
テアトロンでライブがある時に必ず横を通る大串の狼煙場。
石垣の中にドラム缶を立て、木の枝や灯油をかけて準備をします。
10時になりました。文化財保護協会志度支部の野崎会長が点火!
すぐに煙が上がり始めました!これぞ狼煙〜〜!!!
ただ東からの風が強くて煙は横ばい…
海側は木に囲まれているので、小豆島からこちらの煙が確認できるか少し不安。
海を挟んでお向かいの小豆島地蔵崎でも狼煙が上げられましたが、風の影響で確認できたのは10:08。
白い地蔵崎灯台の左下からモヤモヤとうっすら煙が浮かんでいるのを発見した瞬間は
「見えた見えた!」と大きな声を上げて皆さん喜んでいました!
ここでさらに音実験。
狼煙に竹を入れて大きな音を出し、それが伝わるかどうかを行います。
(文化財保護協会志度支部 野崎会長)
「自分が武器を持てない時代に大きな船を威嚇するために竹を火にくべたというのを読んだことがあります。
それはその後禁じられてしまいましたが、どのくらいの音が出るか実験したい」
パン!という音はするものの、驚くほどの大きい音がせず次回への課題持ち越しに…
「この音、ちゃんと聞こえてるんかな?」
「船からも煙が見えるかな?」
と、探究心たっぷりの文化財保護協会志度支部のみなさん。
こちらも終始ドキドキしながら取材できたイベントでした!
光や音が伝わったと効いた瞬間は、携帯電話のない時代の心のつながりを体験できたような気がします。
来年はどんなことにチャレンジされるのか…楽しみです♪
【見ぬ友と心結ぶ のろしリレー2016】※終了
開催時期/2016年7月16日(土)10:00〜12:00 (天候不順の場合は17日に延期)
9:30〜 音響信号実験、光実験(大串自然公園芝生広場)
10:00〜 のろし発煙点火
↓開催場所はfacebookをチェック↓
facebook/見ぬ友と心結ぶのろしリレー(Smoke signal)
お問い合わせ/
広島市役所 安芸区 地域起こし推進課 (TEL:082-821-4904)
毎年大串半島で狼煙が上がるのを楽しく拝見しております。
昨年は確認できませんでしたが、今年は庵治の竜王山公園から狼煙をはっきりと確認できました。
狼煙場でドラム缶を使って行っていたのですね。
素敵な狼煙でした。
また来年以降も楽しみにしております。
コメントありがとうございます!
なんと、庵治からも確認できたのですね!
実は横風が強くて、昨年よりは狼煙が確認しづらいねと言っていましたが、よく見えてよかったです♪
来年は鐘や太鼓の音も聞こえるか、ぜひ耳をすませていただけたらと思います(^^)