香川県さぬき市鴨庄白方にて昨年撮影された、映画「ある夏の送り火」が岡山映画祭2016にて上映されました!
「ある夏の送り火」は時を経て伝統行事「送 り火」を復活させた小さな漁村を舞 台に、海で娘を失った ある母親とその家族の 喪失と再生を描いた物 語。
地元での試写会を除けば初めての上映ということもあり、たくさんの方が会場である岡山市立オリエント美術館に足を運んでいました。
来年1月にはさぬき市志度音楽ホールでの凱旋上映も控えている、映画「ある夏の送り火」。
上映会レポートを交えつつ、岸本監督にもお話をお聞きしました。
1995年から10回目を迎える岡山映画祭2016、『今、受け継ぐもの』をテーマに開催された今回は世界中から作品を集め、そのうちの一つとして「ある夏の送り火」が招待上映されました。
2016年10月31日(日)に行われた上映会は満席!急きょ席数を増やすほどの大盛況っぷりとなりました。
上映後は、監督の岸本景子さんのトークショーが行われました。
大阪を拠点にしている岸本さん、知人がアップしていたユーチューブの白方の送り火の映像が大好きだった祖母の死とリンクしたことがきっかけで映画を撮ろうと決心されたそうです。
それまで香川県さぬき市にゆかりがなかったという岸本さん、撮影場所などの地元の協力者探しから始めたのだそう。
岸本さん「白方送り火にはの海で亡くなったひとの祈りをこめている大切な行事、ですが地元の自治会の方は撮影についていいよ!いいよ!と快諾してくださいました」と当時の様子を振り返っていました。
トークショー後、主人公・綾子の子ども役として登場した眞鍋歩珠さんら2人や、その父を演じた石垣のぼるさん登場。
会場に大きな拍手の音が響きました。
終了後、岡山市内のお客さんにお話しをお聞きしたところ「子どものしぐさがけなげで感情移入してしまった。映画の送り火の風景を見て、来年の夏に自分もこの送り火を見に行きたいです」という声もありました!
今回ある夏の送り火を推薦招待した岡山映画祭実行委員の赤松さん(写真左)は、その魅力について
「岡山映画祭の今年のテーマは、『今、受け継ぐもの』。そのテーマに岸本監督の映画がぴったりだと感じ推薦しました。
岡山県と香川県、違う県ですが映画に映る瀬戸内海は岡山と全く同じだな、共有しているのだなと感じることができました。
映画の中の問題はどこの家族でも起こりうること、その家族を癒す瀬戸内海の美しさを香川のみなさんにも映画をとおして改めて見つけてほしいです」と話していました。
監督の岸本さんは「岡山以外の遠方からたくさんの方が来ていただけたことにびっくりして感謝でいっぱいです。映画を見た後に『よかったよ!』と言ってもらえて、地元以外の方にちゃんと伝わっているか怖かったので他の地域の人からのそういった感想に救われました。これからも全国のさまざまな場所にこの映画を届けたいとおもっているので良いスタートをきれたと思っています。」
今後、映画は東京や大阪をかわきりに全国で上映予定です。来年1月21日にはさぬき市志度音楽ホールでも上映されます。
「さぬき市の方でも送り火という行事を知らない方がけっこう多い、さぬき市には白方の送り火という素晴らしいほこりとなる行事があるということを知っていただきたいし、それが協力してくださった白方の約束だったのでそれが果たせるのではないかと思っています。そして、主人公たちのように日ごろ悲しみにふたをして生きている人は多いと思う。だから、送り火が悲しみに向き合う機会になればいいなと思っています。」
とメッセージをおくってくださいました。
今後の上映予定などは詳しくは映画のフェイスブックなどをチェック!遊びの達人でもお知らせしますね〜!
【映画「ある夏の送り火」】
公式Facebook
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