今年も新しい「芽」が出ますように…
いま、さぬき市鴨部の米麦農家「農業工房かべっこ」さんでは
もち麦の芽がすくすくと成長しています。
もち麦づくりはお米以上の手間がかかるのだとか。
なかなか見られないもち麦づくりについてお聞きしてきました!
さぬき市鴨部にある米麦農家「農業工房かべっこ」ではお米、小麦、もち麦を育てています。
もともと雑穀を育てていましたが、愛媛県の方からもち麦の種を頂いたことをきっかけにもち麦作りがスタート。
最初は需要がなかったもち麦ですが、昨年テレビでもち麦の健康効果が取り上げられたのをきっかけに需要が非常に伸びているそう。
「かべっこ」でも生産量は作り始めの頃から比べると今年は3倍に増えたのだとか!
もち麦の種となる麦がこちら。
いつも手に取るものからは想像できない紫色!
今年「かべっこ」では3tの生産量を見込んで、11月下旬に麦蒔きを行いました。
麦蒔きを行うのはこちらの機械で。
7つの箱に麦を入れて進むことで7列の種蒔きが同時に出来ます。
機械化されたのは昭和の終わりごろだそうで、それまでは…
手押しの麦蒔き機を使って作業していたのだとか。
寒い時期にこの作業は本当に骨が折れます!
(ワークショップで小雪降るの中体験しましたが、凍えました)
1週間ほどすると早くも芽が!
雨が降ると根腐れして芽が出なくなりますが、幸いにも昨年11月は雨がなくて順調!
2週目でもうこんなに成長!!!
1ヶ月経つと、もうこんなにモサモサに♡
大きくなったねえ…としみじみ見つめてしまいます。
この後は水はけの悪さを解消するための水路を作り
1月中旬には上から土をかける「土入れ」をして雑草を抑えこみます。
それからは雑草ともち麦の芽の成長の追いかけっこ!
よくよく見ると、双葉の間から茎が出てきています。
土入れの後、麦踏みを行うことで芽の茎が折れて、そこからさらに分けつして芽が出て強くなるのだそう。
雨が降ると麦踏みができないので、冬の晴天をもち麦農家さんは祈っています。
さらに除草と追肥を行い、
5月頃には穂が出て、梅雨になる前に収獲を行います。
「もち麦」ってお米とは違い、寒い時期に人間の手が掛かる大変な作物なのですね…
(米麦農家かべっこ 六車拓哉さん:写真左、六車亜弥さん:写真右)
「もち麦は同じ田んぼの面積でお米の半分しか作れなかったり
穂が落ちやすくて出来る数が少なかったり
お米とは違う農機器が必要なために育てるのが大変な作物です。
それだけに5月の紫色の穂を見た時は嬉しいです。
新麦が出るのは7月ごろ。楽しみにしていてくださいね!」
六車さんのお話を聞いて、もち麦を大事に、一粒ずつ味わって食べよう!と思った私でした。
もち麦を食べてみたい!と思った方は、
お米1合に対して大さじ1のもち麦を入れて炊きあげてみてくださいね。
「もちっぷちっ」の食感がくせになりますよ〜!
「かべっこ」のもち麦は、以下の場所で発売中♪
- さぬき市志度「rire」
- 高松市「溝口食糧」
- 高松市「まるまるしぇ」
- 高松市「サヌキス」
【かべっこイベント情報】
餅つき大会 in かべっこ
かべっこの作るもち米でみんなでお餅つき♪
もち麦やじゃこなど、いろんなものを混ぜたお餅も登場予定!?
お雑煮もあり。家族での参加、大歓迎です♪
開催日/2017年1月15日(日)11:00〜14:00
場所/農業工房かべっこ【地図】
参加費/大人1500円、子供(3歳〜小学生)1000円 ※お土産のお餅付
※途中参加、途中退出OK
詳細、お申し込みは地讃知shok Facebookページにて
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