いよいよこの週末2017年2月5日(日)は…
さぬき市「冬のうまいもんまつり」!!!
山と海のグルメが一同にさぬき市役所に集合します!
その中でも注目してもらいたいのは、今年初のお披露目となる噂の郷土料理
「梛木神社のすぼき寿司」!
って、これは藁納豆!?
郷土料理「すぼき寿司」は、さぬき市長尾下辛立(しもからたち)エリアにある梛木神社のお祭りで古くから作られてきた田舎のお寿司。
稲刈りの後にとっておいた藁を編み、その中に柿の葉で包んだかき混ぜ寿司をいれたもので、味付けは甘めの田舎風。
海老や穴子と言った贅沢な食材ではなく、季節の野菜(ズイキ、ねじ干し、たこ干し、芋)を入れていたそう。
今ではごぼう、油揚げ、干大根、里芋などを入れ、ハランの葉で包んでいるようです。
それにしても「すぼき」ってなんでしょう??
正体を探りに、梛木神社に行って来ました!
正体を探りに、梛木神社に行って来ました!
「梛木神社」があるのは県道10号線から前山に向かう道沿い。
この道は長尾寺から大窪寺へと向かう遍路道で、梛木神社周辺にはたくさんの石仏が存在し、かつてのおへんろさんはこれらの神仏に合掌、読経しながら移動していたそう。
「梛木神社」では毎年10月第1日曜に行われるお祭りで相撲が行われ、勝者に「すぼき寿司」を贈っていたそう。
ここで相撲が行われていたとは!!
中を覗いてみると…
藁を編んだものに榊を入れていました!
これが「すぼき」!
年配の方はふくらはぎのことを「すぼき」「すごき」と呼んでいて、
歩き疲れたら『すぼきがはるわあ〜』などと言っていたみたいです。
藁は殺菌作用もあり、運搬時も型くずれしないことから、相撲の景品にとお寿司を藁に入れたところ
この形がふくらはぎに似ていることから「すぼき寿司」と名づけられました。
お寿司は昔の人にとっては贅沢品。
他地域の人たちもお寿司目当てに梛木神社まで相撲をしに来ていたようです。
2017年2月5日(日)のさぬき市冬のうまいもんまつりですぼき寿司を出すのは
すぼき寿司保存会とさぬき市食生活改善推進協議会のみなさん。
保存会は秋から藁を乾燥させて「すぼき」を編み
食生活改善推進協議会ではすぼき寿司の料理教室をして味を決めたそうです。
(すぼき寿司保存会&さぬき市食生活改善推進協議会)
「今はコンバインで稲刈りをするので藁が残らなかったり、
昔のように柿の葉やハランを植えている家も少なくなった。
当たり前のように相撲をしていた神社の祭も見なくなりました。
辛立地区の中でも知っている人が少ない『すぼき寿司』をどうにか保存していきたいと出店します!
これを機会にたくさんの人に知ってもらいたいです」
すぼき寿司の一般販売は今世紀初!
2017年2月5日(日)開催の「さぬき市冬のうまいもんまつり」にて
ハラン包み 1個250円
すぼき包み 1個350円
限定数の販売です! お早めに足を運んでみてくださいね!
【さぬき市冬のうまいもんまつり】
※駐車場に限りがあるため、できるだけ公共交通機関をご利用ください
お問い合わせ先/さぬき市商工観光課(TEL:087-894-1114)
【関連記事】