2017年04月24日

「飯田農園」で桃の摘果が始まっています@造田

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さぬき市造田にある桃農園「飯田農園」
4月は桃の花が満開で、まるで桃源郷のような景色を拝める場所ですが…

桃の花が咲き終わったあと
桃農家さんってどんな手入れをしてるんだろう??


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ふとした疑問から、農園を覗かせて頂くと、

花びらが散った後の花を手でポトポトポトポト…
ひたすらポトポトポトポト…

これは一体何のためにやっているのでしょうか〜〜??

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さぬき市志度から造田、長尾方面をつなぐ志度山川線沿いにある「飯田農園」は、「さぬき讃フルーツ(香川県が認定した生産者が作る、一定の品質基準を満たした県産フルーツ)」生産者としても認定されている桃農家さん。
農園では10種以上の桃、すももが育てられています。

今年は例年より花の開花が遅かったそうですが、現在はほぼ散ってしまった状態に。
新しい葉がスクスクと伸びてきていました。


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「黄金桃」の畑で作業されている方を発見!!
花びらが落ちたあとの花を、ぽとぽとと落としています。

これは「摘果」という作業。
いま木に付いている花がすべて実になると栄養が行き届かなくなり、美味しい桃ができなくなるため、花びらが落ちた後に行うのだそう。

摘果のポイントは、1本の枝に対し、1〜2個まで減らしていきますが、
一気に摘果してしまうと栄養を届けていた木がびっくりするため、
5月中旬ごろまで4,5回に分けて作業を繰り返します。


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また、下向きの花を優先的に残します。
上向きになっているものは雨の影響をうけやすいためだそう。

もともと1本の枝に10個以上の花がつくため、ほとんどの花を落とすことになります。
なんだか勿体無い気もしますが、これも美味しい桃のため!


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「花の中をよーく見てみて、もう桃の実の赤ちゃんができてるよ」

めしべおしべを取り除くと…
桃の実ができ始めている〜〜〜!!!

桃の実の赤ちゃんがこんなに早くからできているなんて驚き!!
しかも可愛い♪


花を落とす作業だけど、中で実がなりはじめているので
「摘花」ではなくて「摘果」と書くのね…と納得しました。


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さらに、すべての桃の木で「摘果」を行うわけではないそうで、

花自体が花粉を持っている品種(白凰系、黄金桃)は必ず実がなるので「摘果」をし、
花粉をもっていない品種(白桃系)は必ず実がなるとは限らないので「摘果」しません。

上の写真の「すもも」の木は花粉を持たず、人工授粉している品種。
花がたくさんついた状態ですが、これは摘果をしないそう。


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(飯田農園 飯田さん)
「桃の木の摘果をしないと、実がたくさんなりすぎた重みで枝が折れてしまったり、親である木自体の栄養がなくなってしまいます。手間はかかりますが、木がショックを受けないようにゆっくりと行う大事な作業です。」

熟れた桃の実しか見ていないとわからない、桃農園のお仕事。
桃の木のお母さんがしっかり栄養を送り届けるための「摘果」があるから、あの美味しい実ができるのですね。

今年も大切に桃を味わおうと思います!


飯田農園の直売所オープンは6月下旬。
6月20日すぎからすももが、7月からは桃が登場しますよ〜!
お楽しみに!



飯田農園 直売所(毎年6月下旬からオープン)
香川県さぬき市造田宮西1329-6【地図
営業時間/6月下旬〜9月中旬 10:00〜15:00
定休日/台風がきたらお休み
駐車場/有 
お問い合わせ/
 直売所TEL:090-7629-2107
 TEL:0879-52-3053
 FAX:0879-52-3086
 メールアドレス:imomo@m61.sanuki.ne.jp
 HP:http://ew.sanuki.ne.jp/momoya/

posted by sanuki-asobinin at 12:00| 香川 | Comment(0) | 達人 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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