2017年12月25日

長尾でパクチーを育てる若手農家さんに出会った〜!@長尾

突然ですが、パクチーがとっても苦手です。

20代の頃、アジア料理店で生春巻きをかじった瞬間に広がった、なんとも表現しにくいフローラルな香りに悶絶したのを今でも覚えています。

それ以来、パクチーは完全排除してきた私ですが…
「長尾に数種のパクチーを育てている若手農家さんがいる」と聞き、
これはパクチー克服のチャンスかも!と取材に行ってきました!!

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結論から言うと、パクチーを食べられるようになりました(笑)

なぜ苦手な人が多いのか?
パクチーのここを食べると美味しい!など、

パクチー農家 佐々木さんに目からウロコのパクチー話をお聞きしてきました!


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やってきたのはさぬき市長尾。
長尾駅周辺から北に少し車を走らせた場所に佐々木さんの畑があります。

佐々木さんは今年の春から農業を初めた農家1年生、現在28歳。
長尾出身ですが、県外での海上保安官や漁師のボランティア、営業職などを経て実家の長尾に帰省。
平日は仕事に通い、早朝や深夜、休日を利用して野菜を育て、オーダーをもらった場所に届けています。

辺りをすっきり見渡せるほどの広い耕作地の一角は風の通り道。
異常気象に悩まされた農家さんが多かった今年、
佐々木さんも農業1年目にして雨、風、高気温による洗礼を受けたそう。

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そんな佐々木さんが育てるパクチーは、タイ系、イタリア系、オランダ系、日本系の4種類。
ビニールアーチの中と露地で育っています。

近づくとパクチーらしいがふんわり。
現在、中華料理店やマルシェに配達していますが、必ず朝に収穫を行って新鮮なものを届けるのだそう。

実はパクチーの旬は春から秋。
冬にパクチーを育てるのは、冬にスイカを育てるようなものなんだそう。

なぜそんな難題に挑むのでしょう?

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(佐々木さん)
「まだ農業1年目でハウスを建てる余裕がないというのもありますが…
 冬の露地でパクチーを育てるなんて無理!と言われて、農業に先入観のない僕が挑戦したくなったんです。
 『冬でもパクチーが欲しいから作ってほしい』という飲食店さんの声もあり、実際に喜んでもらっています。
 県外からもオーダーが入りますし、今『パクチー鍋』が人気なので、年末年始でもすごくオーダーが多いんです」

地温が高い夏に発芽させるのが難しいと言われるパクチーを上手に育て、プロの方に褒められたことがとても嬉しかった、と笑顔の佐々木さん。
アーチなどを使い、冬は地温が下がらないように工夫をしながら出荷を続けています。

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そんな佐々木さんに「パクチーの香りが苦手で食べられない」と伝えると、露地のパクチーを引っこ抜き、根っこだけを渡してくれました。

(佐々木さん)
「この根っこの白い部分をかじってみてください

受け取ったものの、切り口から例のパクチーの香りがふんわり。
ううう…

ええい!
かじかじ。

おおお??
サトウキビみたいに甘い!?

しかもそんなにパクチー臭くない!

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(佐々木さん)
パクチーの根っこは糖度が高くて、葉や茎ほど香りがないので、パクチーが苦手な人でも食べられます。
一番栄養があり、ダシが出る部分なので、捨てないでほしい部分ですね。
 根っこの香りが大丈夫だったら、根→茎→葉の順番でチャレンジしてみてください

なんと、パクチーは根っこが重要とは!
目からウロコ!

その後、根っこ→茎→葉の順番で食べてみましたが…
本当に香りが強くなく、最後は葉っぱを手に持ちパリパリ食べるように…
あんなに嫌っていたパクチーを食べている自分が信じられないくらいでした!

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(佐々木さん)
「パクチーが苦手な方は、最初に一番香りにパンチのある『タイ系パクチー』を食べた…というのが多いんです。
 この『日本系パクチー』は香りも風味もまろやか。
 親子丼に三つ葉の代わりに使えるくらいなんですよ


親子丼にパクチーとは、またまた目からウロコ。


実は佐々木さんも農家をやる前はパクチーが大嫌いだったそう。
作りやすいからとチャレンジしてタイ料理屋さんに持って行ったところ…
「これが美味しいパクチーがどうかわからないうちは持ってくるな!」と叱咤され、
そこから火がつき、パクチーを食べまくっていたらいつの間にか好きになっていたというエピソードが。

もう一生パクチーなんて食べられない!と思っている方も、佐々木さんの日本系パクチーにチャレンジしてほしいと思います!

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おすすめの食べ方としては、ナンプラーを使う料理に入れてみたり、天ぷらにしたり、オリーブオイル&レモンをかけてサラダにしたり。
また、バニラアイス&パクチーの組み合わせが意外にもあう!とのこと!!
これは一度チャレンジしてみたいものです!


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この冬はパクチー栽培を続けるほか、ニンニクやカラフル人参、ラディッシュ、はやどれ青梗菜、水菜、紅芯大根にもチャレンジ。
地元長尾で放棄農作地が増える中、若手の自分が農業をやって地域を活性化していかなければ!という強い志もあり、ゆくゆくは地元のPRも絡めた農業ができたら…とのこと。

怖いもの知らずの若き農業者さんからどんなことが飛び出すか…
今後を楽しみにしつつ、応援していきたいなと思いました!


佐々木さんのパクチーを食べに行こう! 

  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓  ↓


【佐々木さんのパクチーが購入できる場所】

  • マルナカ三木店
  • 南新町マルシェ

【佐々木さんのパクチーが食べられる場所】

  • 北京(高松)
  • 彩宴(高松)
  • シギ・チャイナキッチン(高松・パクチーサラダがあるそう)
  • 桃花苑(高松)
  • スーツァンレストラン陳(高松)
posted by sanuki-asobinin at 18:00| 香川 ☀| Comment(0) | グルメ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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