さぬき市志度の節分といえば、『鬼の豆もらい』!
志度に住む子ども達が街を駆け巡り、「鬼の豆くださーーい!」と言うと豆(お菓子)が貰えるというちょっとびっくりな風習です。
街のおばあちゃんたちが小さかった頃からあったというこの習慣。今でも節分の日は「鬼の豆もらい」のために学校が午前中授業になるというほどの影響力を持っています。
今年も節分前に志度高校北側の珈琲店「焙煎元和樂」さんにお伺いすると…
しっかり今年の「鬼の豆もらい」の準備ができていました!
業務用サイズのラムネ、飴の袋、テンションあがる〜!などとスタッフさんと盛り上がりながら袋に詰めたそう。
お店をしている人にとってはかなりの手間なはずなのに、子どもたちのための行事だからと毎年頑張ってしまうのだとか。
(焙煎元和樂 松浦さん)
「鬼の豆もらいは本当に昔からあった行事で、飲食店だけじゃなく新聞屋さんやガソリンスタンド、パチンコ屋さん、チェーン店など、道脇にある場所にはどこでも鬼の豆を準備しています。
豆も場所によっていろいろあって、うまい棒などの駄菓子や和菓子、焼きたてのクッキー、中にはゆで卵をくれるところもあるんですよー!」
ゆで卵!!!
衝撃の「鬼の豆」!!(みんな帰宅して食べるんだとか)
国道11号線沿いにあるお菓子屋さん「Ainaふろーりあん」さんでもお菓子を毎年配布。
こちらは店頭で構えて待ってくれています。
多い時には800ものお菓子を用意していたそうですが、最近はその数も減ってきたことから子供の数が減ってきているのを実感しているとのこと。
ただし、どの場所でもルールが守れなかった子には、街の大人からの厳しい一言もあり!
交通ルールを守れているか?
挨拶やお礼はちゃんとできるか?
などなど、地域の大人たち見守り、しつけていく風景を見ることができるのも「鬼の豆もらい」ならでは。
かつてはどこに誰が住んでいて、学校帰りには気軽に子どもたちが近所の家に遊びに行っていた志度の街。
そんな風景もなくなった今、鬼の豆もらいで改めて地域のコミュニケーションがとれるのがこのイベントの良い所でもあると思いました。
また、どの街でも少子化が問題になっている今、子どもたちが元気いっぱいに街を駆け抜ける風景を見るとなんだか嬉しくなります。
今年も志度っ子たちがルールを守りつつ「鬼の豆もらい」を楽しむ様子を見守りたいと思います♪
