さぬき市の郷土料理「カンカン寿司」がお母ちゃんたちの知恵と地元の味でさらにパワーアップ!
新☆郷土料理「おりいぶカンカン寿司」誕生!
押し寿司のようで押し寿司でない、春が旬のサワラを使って作るさぬき市の郷土料理「カンカン寿司」
なんと3色、3つの味わい+秘伝の味でリニューアル!
2018年2月25日(日)津田の松原サービスエリア上り線にて販売開始!
その前に…
「おりいぶカンカン寿司」の美味しさの秘密を詳しくご紹介しちゃいます!
「カンカン寿司」はさぬき市鴨部地区の郷土料理。
旬のサワラの身を酢飯の上に並べ、木でできた特製の道具で長方形の押し寿司に仕上げた超圧縮タイプの押し寿司。
こちらがカンカン寿司専用の道具。
木槌で杭を「カンカン」と叩いて圧縮することから「カンカン寿司」と呼ばれています。
昔は鴨部地区だけでなく、さぬき市の各家庭にこのようなカンカン寿司専用の道具があり、お嫁に来た人はお義母さんからその家のカンカン寿司の味を教わる…というのが当たり前だったそう。
いまではこの道具がある家庭も少なくなっているようです。
そんな「カンカン寿司」に工夫を加えて新しいさぬき市のお土産物としてPRしていこう!と立ち上がったのが、「話楽会」という名で活動する地元のお母さんたち!
みなさんは3年前に始まったさぬき市の地域創生、地域活性化事業「源内の改革プロジェクト」の中で「懐味奉行」として地元食材を「源内だんご」にして製造販売していた方々。
そこからさらに「話楽会(わらくかい)」を立ち上げて、今回のカンカン寿司開発に取り組んだそう。
(「和楽会」広報隊長 松本さん)
「さぬき市の郷土料理はたくさんあるが、それを代表するのは「カンカン寿司」
しかしその道具を持つ家も少なくなってきている今、若い人に改めてこの料理を伝えたいと思いました」
そうして出来上がったのがこちら
「おりいぶカンカン寿司」!
普通のカンカン寿司はサワラがすし飯にのったものですが、
こちらは3種類、3つの味わいがあります。
開発段階では(株)JR四国ホテルズの総料理長や日本料理調理長などの腕をお借りして、味わいや調理のアドバイスをもらってこの形に落ち着いたそう!
まずはサワラの代わりに地元で捕れた太刀魚を使ったお寿司が2種。
1つは酢締めにしたものを乗せ、もう1つは焼き。油で焼いて甘辛く味付けて刻んだものを乗せています。
太刀魚はシラスでお馴染みさぬき市津田町の「大塩水産」さんのものを使用。
地域の技術で美味しく保存された太刀魚です♪
(写真:「大塩水産」山西さん)
「実は我が家にもカンカン寿司の道具があるんです。
家によって味が全然違うのもこのお寿司の特徴ですよね。
今回は太刀魚がお寿司になり、こんなに化けると思ってなかったです!
特に焼き太刀魚は焼きアナゴのお寿司のようで美味しかったです!」
3つ目は太刀魚との色合いと味わいのバランスを考えて…
美しいピンク色のミョウガとさぬき市産オリーブの塩漬けをのせたもの。
オリーブの塩漬けもお母さんたちの手作り!
いずれもすし飯部分は3層になっていて、真ん中に茶色い「鉄火みそ」を挟んでいます。
「鉄火みそ」とはあまり聞き慣れませんが、これも実は「さぬき市の味」!
(写真:「話楽会」の細川さん)
「志度にお嫁に来た時におばあちゃんが作っていたのがこの『鉄火みそ』
赤味噌にちょっとの白味噌、炒ったちりめん、煎りごま、みじん切りにしたすだちの皮、すだち汁、お砂糖、お酒を混ぜて作ります。
あったかいご飯に乗せて食べると美味しいんです!
これもさぬき市の味わいなので、知ってもらいたいと間に挟むことになりました」
頂いてみると…すし飯と濃厚なお味噌があう〜〜!
ほんのり香るすだちも効いてます♪
これだと最後まで飽きずに食べられます!
さて、なぜ「おりいぶ」という名前がついたかというと…
さぬき市産のオリーブの塩漬けと、すし飯にさぬき市産の「オリーブ米」を使っているから!
「オリーブ米」はさぬき市で採れたオリーブの実や搾りかすを肥料にして育てたお米。
普通のお米よりも濃厚な味わいを持っていて、お米の専門家による評価も非常に高いもの。
上のお写真に写る、さぬき市のオリーブ米生産農家「ドリーム」の新居川さんご夫妻は
「もう少し固いほうが昔食べてたカンカン寿司の食感かなあ〜」とおっしゃっていましたが、
それもそのはず…
「カンカン寿司」は別名「ほったら寿司」
畑仕事の繁忙期に田んぼの向こうまで投げて(讃岐弁で「ほうる」)届くようにと、米の粒がなくなるほどカンカン叩いてカッチカチに固めるものなんです。
そのため食感はものすごーくネッチリとしているんです!
今回の「おりいぶカンカン寿司」はどの年代にも食べやすくと、比較的柔らかめにカンカンしていますので、昔からのカンカン寿司を食べ慣れている方には少し柔らかめに感じるはず。
「おりいぶカンカン寿司」は3種2個ずつ合計6個入り、
お母さんたちの手作り「しょうゆ豆」もついて1パック800円(税込)
2018年2月25日(日)から津田の松原サービスエリア上り線にて販売開始となります!
(毎月第4日曜の午前中の販売。7:00から源内団子も発売)
(「話楽会」 細川さん)
「サービスエリアで販売することで、讃岐に里帰りした人にはこれを持ち帰ってもらい、ふるさとの味を楽しんで欲しいです。
また他県の方も『香川にはこんなお寿司があるんだ』と知ってもらいたいですね」
私も「カンカン寿司」は何度も頂いたことがありますが、これはさぬき市の食をぎゅぎゅっと凝縮したなんとも素敵なグルメ!
春はテイクアウトして、お花見に持っていくのもアリですよ♪
まずはこの週末、津田の松原サービスエリアで「おりいぶカンカン寿司」と作り手のお母さんたちに出会ってみてくださいね!
【おりいぶカンカン寿司】
販売日/毎月第4日曜日11:30〜
販売場所/津田の松原サービスエリア上り線【地図】
料金/800円(税込)
お問合せ先/087-894-1112(さぬき市政策課)
源内の改革プロジェクトホームページ→http://gennai-kaikaku.com/news/news-cat/natsumi-news