今年はじめにさぬき市多和の地元の皆さんとさぬき市地域おこし協力隊の吉川さんが作成した「多和マップ」
これを片手に気になるスポットを実際に巡ってみる「多和探検」に行ってきました!
昨日の記事では「その1」として武蔵坊弁慶が持ち上げた「力石」を見に行ってきましたが…
「丁石(ちょうせき))」とは街道沿いに建てられた石の標識。
四国では四国霊場八十八箇所を巡るお遍路さんが歩く「へんろ道」沿いにも多くの「丁石」が建てられていますが…
ここさぬき市多和には、結願寺となる「大窪寺」までの距離を70からカウントダウンする「特別な丁石」が建てられている!と、「多和マップ」の作成者でもあるさぬき市地域おこし協力隊の吉川さんから教えて頂きました!
多和マップにもばっちり紹介されています♪
大窪寺や天体望遠鏡博物館に行く時によく通過する道路沿いにも点在していることを始めて知りました!
しかも70からカウントダウンが始まり、途中抜けている丁石もあるとか…
なんだか歴史ロマンの匂いがプンプン。
「多和探検その2」は、お遍路を「丁石」から見る多和探検の旅に出発することに決定〜〜!
まず向かったのはスタート地点の「七十丁の丁石」
前山の道の駅ながお横から多和にぬけるへんろ道沿いに向かいます。
東花折峠と呼ばれる峠を越えるこのルートは「花折へんろ道」という名がつけられ、
「へんろ道ウォーク」などのイベントでも歩かれるメジャーな道で舗装もばっちり。
たまたま訪れた日が強風だったため枯れ葉や枝木が散乱していました。
まあまあの山中で、途中地元のウォーキング中の方にもお逢いし「第一村人発見!」の気分に…
そんな中、竹やぶ沿いにて「七十丁の丁石」発見!
屋根付きのお地蔵さんの丁石でした。
台座を覗かせていただくと、しっかり「七十」と掘られてあります。
ここから結願寺の「大窪寺」までは約7.6km。
スタートの丁石がこんな山の中にあるとは驚きました!
七十丁石から前山方面に少し行くと、竹やぶの茂み前に馬が掘られた石が。
(さぬき市地域おこし協力隊 吉川さん)
「これは馬の供養塔です。
同じように牛の供養塔もあって、牛や馬を移動している間、谷に滑落して亡くなってしまった動物たちを弔っているんです。
実は犬のお墓も丁石の隣に残っていたりするんですよ」
旧へんろ道沿いには結願寺を前に行き倒れた人のお墓となる石が点在しているのを過去の取材で見てきましたが、まさか動物のお墓も残されていたとは驚きです。
さて、七十丁の丁石から多和方面に進んでみましょう。
しばらく行くと、すぐに花が手向けられた場所を発見!
「六十九」の丁石です!
一丁は100数メートルですから、歩いていると意外にすぐ次の丁石が見つかります。
離れすぎない距離のカウントダウンだけに、「頑張って歩き続けよう!」という士気が湧いてきます。
こちらはおそらく六十八か六十七と思われる丁石。
半分崩れてしまっているのに、お花がお供えされているのに驚きました。
山道から多和の畑の風景が広がる場所にやってきました。
マップで見るとこの場所…
六十六の丁石!
大窪寺まであと約7.2km。
案内看板には「左へ行くとほどなく県道3号線(志度山川線)、南へ約1km行くと左かなたの山麓に重要文化財の細川家住宅が見えてくる」とあります。
六十六丁石からは右手側に進み、県道3号線へ。
そのまま南へ進めば徳島県か天体望遠鏡博物館のある旧多和小学校ですが…
少し道を外れて、旧遍路道へ。
県道沿いに平行に走り、天体望遠鏡博物館前に出る細い道へ入ります。
ここは夏になるとホタル乱舞のスポットにもなるそう。
そして…
ここにも丁石がありました!
欠けていてはっきり書かれている文字が読み取れないのが残念…
へんろ道にはこういった状態のものがまだまだたくさん残っているそう。
続けて天体望遠鏡博物館前を通過し、「多和マップ」の丁石の印をたどりながらへんろ道をドライブ。
「竹屋敷」に到着する前の旧街道沿いには…
美しい状態の三十三の丁石が。
隣の案内看板には「でべそ石 三十三丁石」と書かれていましたが、とくにでべそな風貌でもなく謎が残ります!
ここから「竹屋敷」周辺は現在のメインの街道沿いに丁石が4つほど点在しますが、
その後は最初のへんろ道だったと思われる川沿いや田んぼの畦道ばたで発見することができます。
さあいよいよ「大窪寺」が近づいてきました!
丁石の数字も二桁から一桁へ…いよいよ結願!
そこで吉川さんから衝撃の一言。
(さぬき市地域おこし協力隊 吉川さん)
「一丁石はうどん店の前にあるんですよ」
なんですと?!
何度も通っているのに気づかなかった!!!
ということで「大窪寺」に到着〜。
お参りや紅葉の時に良く歩くうどん店やお土産物店が並ぶ門前へ。
この道沿いに「二丁石」を発見!
いよいよあと1つ!!
と、ここで吉川さんが打ち込みうどんでお馴染みの「野田屋」さんの軒前で立ち止まります。
よく見ると、、、
「一丁石」!! ついに到着!
そしてラストの丁石は「野田屋」さんの並びにありました〜〜!
知らなかった〜〜〜!
素通りしてました〜〜!
ちゃんと一丁って書いてある…(わかりやすくピンクでなぞりました)
ありがたや…
建てた方や現状は様々ですが…
いずれも同じ道を後から歩む人のことを考えてのものというのが「丁石」の暖かさ。
また、時代を超えて過去のお遍路さんと交流できたような気持ちになれるものが「丁石」なのだなあと感じました。
これから多和をドライブする時の印象も変わりそう。
あなたもぜひ多和の「丁石カウントダウン」をたどってみてくださいね!
「丁石」の詳しい場所や説明は…「多和マップ」でチェック!
結願の郷、天体望遠鏡博物館、さぬき市役所、八十八庵、黒川商店などで配布中です。
「おいでま〜い多和」(まち歩きマップ)
料金/無料
配布場所/結願の郷、天体望遠鏡博物館、さぬき市役所、八十八庵、黒川商店などで配布中。
発行/結願の里 多和の会編集部
問い合わせ先/087-894-1112(さぬき市政策課)