四国霊場八十八ヶ所のある街に住んでいても、
おへんろをしなければ札所のお寺に行く機会はなかなかない…
というのがホントのところ。
しかし年に一度の「ご開帳」の日はやっぱり見逃せません!
まさかこんな身近に、こんなに古くからの文化財があったなんて!と
驚きに足を運んでみませんか?
2018年7月16日(月・祝)、17日(火)は志度寺のご開帳日。
一生に一度は大きい願いを叶えてくれるという
平安生まれの御本尊「十一面観音菩薩立像」にご挨拶しにいきましょう♪
JR志度駅から歩いて10分ほどで到着する「志度寺」は、四国霊場八十八箇所の八十六番札所。
平日でも朝からお遍路さんが訪れる光景をよく目にします。
「志度寺」の歴史は非常に古く、開創は625年。
境内にはその頃に作られたと言われている文化財が多く、
実は見どころの多いお寺なんです!
そんな志度寺を思う存分愉しめるのが年に一度の「ご開帳」の日。
今年のご開帳は、2018年7月16日(月・祝)、17日(火)!
志度寺の御本尊「十一面観音菩薩立像」などを間近で見ることができる貴重なチャンスです!
ご開帳の1日目、7月16日の10:00からは法要が行われ、終わり次第拝観がスタート。
(拝観料500円が必要です)
以前は周囲から見ることができていた観音様や文化財なども、保護の意味で近年は正面からのみ拝観するようになっています。
メインのご本尊「十一面観音菩薩立像」は平安時代の檜の一本造りで国指定の重要文化財。
十一面観音ですので頭の上にお顔がたくさんのっていますが、どれも優しいお顔をされています。
観音様はその人が「悩みを聞いてもらいやすい姿」で現れるそうで
志度寺の十一面観音様も我々の悩みや苦しみを聞いてくれると信じられてきました。
もし悩みがある方はご本尊さまにお願いをしてみると
一生に一度は大きいお願いを叶えてくれるとのことですよ♪
本堂にはそれ以外にも、聖天様、愛染明王様、海女の玉取り伝説をモチーフにした天井画などがあります!
すべてのものを見られるのがこの「ご本尊御開帳」!!
ぜひじっくりと解説を聞きながら、ご対面してみてくださいね。
拝観された方にはお守りのお土産もありますので、こちらを持って境内を巡れば、新しい命をいただけるかも!?

また、志度寺ならではの「奪衣婆堂」や「閻魔堂」にも注目を!
「奪衣婆堂」は寛文11年、松平頼重公によって閻魔堂と同時に建立されたと言われています。
「奪衣婆」は死後の世界、三途の川を渡りきった場所で最初に出会うおばあさんで、
この先地獄に行くか、極楽に行くかを判断する人物。
奪衣婆自体をお祀りしているところはあれど、お堂まで整えているのは珍しいとのことなので
この機会に足を運んでみてくださいね。

「奪衣婆堂」はお堂の外から中を覗くことになりますが
「閻魔堂」はちょうどこの2日間ご開帳されます。
靴を脱いで中に入り、間近で閻魔様のお顔を眺めてみましょう!
志度寺の閻魔様は十一面観音様の生まれ変わりと言われ、頭の上にお顔が10体乗っています。
お堂の隅々まで施された色彩と絵。
閻魔様の両側の司命(罪状を読み上げる係)、
司録(判決を記録する係)、風神など、見どころがたくさんありますよ♪
さらに納経所で「閻魔様の御朱印ください」と伝えると、閻魔様の御朱印を頂けます♪
閻魔堂は毎月17日にご開帳されているほか、前もって電話でお願いすれば中に入ることができますので
何度でも立ち寄ってみてくださいね。
納経所には志度寺に残る悲恋の物語「海女の玉取り物語」の絵巻や解説があり、
その伝説をモチーフに作られた枯山水も見られます。
年に一度のこの機会に、志度寺をくまなく歩いて楽しんでみてくださいね♪